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ブログタイトル変えました。中身は変わらずKUONです。

放ったらかしにしていた洗剤みたいな

空はきれいだし雲も遠いところに浮かんでいて白くてきれいだし、風の吹き加減もよろしく、まだ色の浅い赤とんぼも、まだ疲れていないパリパリ感のある羽根、きらきらさせて飛んでいて、ええ感じですし。

月もいいです、夜の色が濃くて深くて、月、よいです。

今日。娘の運転で用があってワンコ連れ出して、膝の上に抱っこしていて何ともいえない温かさにジワンと来て肩の凝りもほぐれる思いで、撫で、撫で、しながら話しかけていると、犬は、わかっている目をして、斜めに見上げてくれるのです。この犬は、主に娘ムコの犬ですので、在宅時間の長い私は、日ごろ、この子とは意識的に距離をおいて接しているんです。ヘタすると、私の部屋で仰向けになって(ヘソ天で)イビキかいて寝るのが習慣づきそうで。

それは嬉しいことではありますが、ムコ君は、私なんかよりずっと、この犬を愛しているんです。グダグダ書いておりますが、つまり、日常的にはこの犬を、抱いたり撫でたりはしていない・・・できていないカンケイなのです。笑いかけたり声をかけたりは、機会のある限り、楽しんでおりますが・・・アーモンド色のトイ・プードルです。太らせ過ぎと言われています。

で。

帰りついて抱っこしたまま門を入って放ってやると、タタタと先に行って、よちよちと犬の後をゆく私を振り向き、数歩戻って立ち止まって見上げて。

おいでおいでと言うように、後ろ見ながら先に歩き、ついて行くと立ち止まって、舌を長~くヘッヘと出して笑って(笑うんです、銀蔵)、やっと、ドアの中に走りこんでいました。ここ、玄関まで随分あるような記述になっていますが、そういうことではないのです。私がのろいのです。

玄関へ入ってからも犬は、私を待ち受けるかのように待っていてくれました。

犬が私を待ってくれた。それが、とても嬉しくて、いま思い出すと、犬の優しさが、胸にジンジン来ます。おやつも私はあげないのに。


・・・何か、まとまったことを書きたいのですが。

洗濯用の洗剤の話。

ある時に知った液体のがいいなあと思って使い始め、次に、液体を閉じ込めたような、指でつまんでポイと入れたらいいようなタイプのものを、使うようになっていました。
買い足すときも、ジェルボールを買って、使っていました。

今日、洗濯機の回りを、ちょい大掃除していて、ずいぶん以前まで使っていた粉末の洗剤の箱をみつけました。

よじれて歪んでいるけれど、箱の形のままで、どれくらい放置されていたのやら。

中身の洗剤は、色はそのまま、白いままで、湿気を吸ってまた乾いたのか、さらさらしていないで、頑固な感じに固形化してしまっていて、悪かったな、という気分になりました。

素敵なうたを読んでも、美しい月を眺めても、心が固まってしまっているみたいに、何も書けない。

いっときのこととは思いつつ、放ったらかしておいた洗剤みたいなココロに、なっているんだな、と、感じたのでした。




祝。

カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞したと聞いた。

あ、嬉し、と思った。お父上の仕事の都合で英国に育ち、英国籍をとられた日本人。

日本人男性です。恒例のように「今年は」「今回は」と、不可思議に(ふゆかいにも)話題にのぼるあの人ではなく、この氏の受賞は、静かに嬉しかった。

邪道な言い方になるのを承知で書く、あの「日の名残り」の作者というだけで、胸に沁みるものがあるのです。

映画を観た。「日の名残り」。もうずいぶん前のこと。

アンソニー・ホプキンスが、英国人の年とった執事を演じていた。

アンソニー・ホプキンスは、人食いレクターを演じてさえ、優雅で印象的な立ち姿を胸に刻みつける俳優。

執事の役はよかった。わずかな手のひらめき、一歩の歩み、かすかに頬が動いて微笑となり、淡いブルーの目がフルリと揺れて、感情の動きをデリケィトに表現した。

忘れ難いあの映画を思い出した。そして私は読者になった。

あの世界の原作者。素直に静かに喜んでおられるのではないか、ノーベル文学賞の受賞を。とてもノーマルに。

含羞、という、死語に近い言葉を思わせる風貌もいい。




海に散りたい

ごぶさたいたしました。

前回から一週間も経ってしまいました。月も変わってしまいました。あの時の気持ちとも、じゃっかん変化したことも、ありました。

叔母が自分で「ここがいい」と決めた、陽が当たって風も吹き通って見晴らしも良かった、あの名古屋・平和公園の墓が無くなって、街の中のコンクリ造りの納骨堂の一角に納まっていたのが、衝撃だったのでしたけど。

娘二人息子一人が話し合って、いちばん揉めない形で決着したとのことでした。姪であるわたしたちや、ふたりの娘たちには、誰より優しく雄々しい母性的な叔母ではありましたが・・・おそらくそうだったからこそ・・・三人目に生まれた男の子・長男の、奥さんと、うまく行かなかった。

その奥さんは、私たちともとてもうまく付き合ってくれた素敵な女性、いとこの最愛の妻、それなのに、姑である叔母と、どうにもこうにも、なのでした。珍しい話でも無い、よくあること、でもそれが、叔母の死後、仏壇のゆくえを巡ったいさかいを呼び、

「僕は長男だから仏壇の守りはする、ただし、お姉ちゃんたちには家に来て欲しくない」

それが、一人息子であるイトコが妻や子や孫を守りたい気持ちの、表出だったとのことでした。

で。納骨堂ならだれでもいつでも墓参りが出来る決断になった・・・と、叔母と一番近しかった次姉が、淡々と語ってくれたのでした。

叔母が大切に磨いていた仏壇、いとこたちが毎朝、お仏飯を供えていた仏壇、仏壇のことだけでも、その家に世話になること多かった私には、思い出の数もたくさんあります。

でも。

納骨堂の中の叔父、叔母の写真の笑顔は、とても明るくて幸せそうで。元のお墓は坂道を登らなくてはならなかったし、ここならまた、いつでも来られる。

そう、自分で思って。また来させてもらうわね、叔父さま、叔母さま(名古屋人はこうして「さま」をつけて呼ぶことが多いのです)、と、もう一度手を合わせ、辞して来たのでした。その「また」がいつなのかは思わないで。

それから、平和公園の実家の墓、次姉の婚家の墓へ詣でて来ました。

どちらも緩やかでも長い、坂道の奥です。

私はもう、そんなには来られないな、と実感。11歳年上の長姉は鳥取在住で、やはりしばしばは墓参叶わないと言います。次姉は近くにいるので、両方の墓の掃除を、こまめにして来てくれていたのですが。

広い広い墓苑。膨大な数の墓石。戦後、名古屋中のあちこちに散在していた墓地を集めてできた、巨大な墓地公園。


・・・40年以上、毎月、婚家の墓に詣でて来た私は、未だにそこを、自分の永眠の地だと思い描けないでいます。

墓碑にある名前のほとんどは知らない人、せいぜい、10年少し前に没した舅を知っているくらい。ここに、姑が入り、夫が入り、私が入るのが、順番。といえば、そうなのでしょうが。

死んでしまえばもうなにを思うことも無い、そうなのでしょうが。

私は、一人で勝手に、海の風に散らされ飛ばされて、溶けてしまいたいなあ。私の好きな海に。

どこにどうなっても、思い出す誰かは思い出してくれるでしょうし、いつか忘れ去られたとしても、それがどうなのよと思う。

いま、ひとよの終わりに近い時期に、こんなこと考えながらぼおっとしていられるのは、幸せと思います。

なにかもう、形のあるものにこだわらなくてもいいんだよなあ、と、ぼんやり、考える。

今夜は雨が降っています。

静かな秋の雨の夜です。




お願いでごんす。

ごめんなさい

本日休業でごんす。

夏の疲れがどっと出た~みたいです。

ご心配は不要でお願いします。

ワタシのことをキライな人は、内心で何か思うはご自由でしょうが、ここやらあの場所やらへ、要らんこと書かないように。

ということで、お願い申し上げます。

は~~~。だはははは~。


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この作家さんのお人形が好きです。




知りながら

靖国神社にお詣りされて、ときどき「拝殿・社頭掲示」を送って下さる方がおられます。

この夏も、体調のあまりよろしくない中、ほぼ毎月お参拝できたと喜びの声を下さいました。

平成二十九年九月のものを頂きましたので、ご紹介させてもらいます。


明治天皇御製

         月

秋の夜の月にむかひていのるかな

國の光のまさりゆく世を

                      明治三十八年


続いて

  涙かくした母に応へむ

    陸軍技手   安藤武夫命

           昭和二十年七月七日
           フィリピンルソン島カバヤン地区にて戦病死
           愛知県北設楽郡稲武町出身 四十歳


   無理なのが昔から戦である。

   我が子はこの無理を

   天皇陛下の為に勇ましく引き受けて征く。

   母をして日本の母にしたと思って往く。

   強く生きて下さい。

   母上の安座は俺が作って置く。

           先立つ不孝者   安藤武夫

      征く日に書く

子は征きて還らぬものと知りながら

涙かくした母に応へむ

  母上様


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

無理なのが昔から戦である。そう、はっきりと書きながら、その無理を天皇の為に引き受けて征く、と。

母を日本の母にしたと思って征く、と。おもんぱかりの心だけがあります。

こざかしい「自分」の姿など、ここにはありません。






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としどしに わがかなしみは ふかくして 

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やはり赤い口紅が好き。


ものすごく唐突ですが、私、口紅(だけ)はシャネルよ。(笑)。

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