KUONのブログへようこそ。

ブログタイトル変えました。中身は変わらずKUONです。

夢みたものは

 夢みたものは… 
  
                                     立原道造                                                           


夢みたものは ひとつの幸福(しあはせ))

ねがつたものは ひとつの愛

山なみのあちらにも しづかな村がある

明るい日曜日の 青い空がある



日傘をさした 田舎の娘らが

着かざつて 唄をうたつてゐる

大きなまるい輪をかいて

田舎の娘らが 踊りををどつてゐる



告げて うたつてゐるのは

青い翼の一羽の 小鳥

低い枝で うたつてゐる



夢みたものは ひとつの愛

ねがつたものは ひとつの幸福

それらはすべてここに ある と


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・b020900020110213120251.jpg



なんやかやと経験して来て、いつしかに汚れっちまった悲しみに、ふともエエンと泣きたい時だってありまする昭和仕様の二人でした。

今日、ぴいちくぱあちくと午後いっぱい、喋っておりましたのは。

上に掲げましたのは、話題の一つであった詩人、立原道造のソネット。

ソネットとは、そうですね、十四行詩のことです。

この詩の場合、上から4行、4行、3行、3行。合わせて14行です。

立原は大正3年生まれ。13歳の頃に北原白秋の教えを受けることになり、東京帝国大学を卒業して、建築技師として仕事に就いた。

洋々たる前途に恵まれた青年だったはずなのでしたが。

肺尖カタルを患い、入院生活を余儀なくされるなかでも、献身的な恋人の看取りを受けられたのでしたが。

あの時代に詩集「優しき歌Ⅱ」だって出版されたのでしたが。

当時、肺の病は、多くの若い人々の命も未来も容赦なく奪って行ったものでした。

この詩人も、病に勝てず、夭折してしまいました。

この「夢みたものは」は、安静にしているしか無い病身を横たえる病院の窓から見た、健康的な牧歌的な光景だったのです。

たった24歳で、立原道造の一生は、終わってしまったのでした。






啄木のうた




詩の言葉をじゃぶじゃぶ浴びて、ぼおっとした、たら~んとした(これはこれで問題ありですが)わたしに、帰ろうと思うのです。

                            

石川 啄木のうた

1.1 秋立つは 水にかも似る洗はれて 思ひことごと新しくなる

1.2 浅草の 夜のにぎはひにまぎれ入り まぎれ出で来しさびしき心

1.3 浅草の 凌雲閣のいただきに 腕組みし日の長き日記(にき)かな

1.4 朝はやく 婚期を過ぎし妹の 恋文めける文(ふみ)を読めりけり

1.5 新しき インクのにほひ栓抜けば 餓ゑたる腹に沁(し)むがかなしも

1.6 新しき 本を買ひ来て読む夜半(よは)の そのたのしさも長くわすれぬ

1.7 あたらしき 心もとめて名も知らぬ 街など今日(けふ)もさまよひて来ぬ

1.8 あまりある 才を抱(いだ)きて妻のため おもひわづらふ友をかなしむ

1.9 あめつちに わが悲しみと月光と あまねき秋の夜となれりけり

1.10 雨降れば わが家の人誰も誰も 沈める顔す雨霽(は)れよかし

1.11 あらそひて いたく憎みて別れたる 友をなつかしく思ふ日も来ぬ

1.12 石をもて 追はるるごとくふるさとを 出でしかなしみ消ゆる時なし

1.13 いつか是非、出さんと思ふ本のこと、表紙のことなど、妻に語れる。

1.14 何処(いづく)やらむ かすかに虫のなくごとき こころ細さを今日もおぼゆる

1.15 いつしかに夏となれりけり。やみあがりの目にこころよき雨の明るさ

1.16 一隊の 兵を見送りてかなしかり 何ぞ彼等のうれひ無げなる

1.17 いつなりけむ 夢にふと聴きてうれしかりし その声もあはれ長く聴かざり

1.18 いのちなき 砂のかなしさよさらさらと 握れば指のあひだより落つ

1.19 今は亡き 姉の恋人のおとうとと なかよくせしをかなしと思ふ

1.20 薄れゆく 障子の日影そを見つつ こころいつしか暗くなりゆく

1.21 うっとりと本の挿絵(さしゑ)に眺め入り、煙草(たばこ)の煙吹きかけてみる。

1.22 縁先にまくら出させて、ひさしぶりに、ゆふべの空にしたしめるかな。

1.23 おそらくは 生涯妻をむかへじと わらひし友よ今もめとらず

1.24 己(おの)が名を ほのかに呼びて涙せし 十四の春にかへる術(すべ)なし

1.25 親と子と はなればなれの心もて 静かに対(むか)ふ気まづきや何(な)ぞ

1.26 鏡屋の 前に来てふと驚きぬ 見すぼらしげに歩むものかも

1.27 かくばかり 熱き涙は初恋の 日にもありきと泣く日またなし

1.28 かなしきは かの白玉(しらたま)のごとくなる 腕に残せしキスの痕(あと)かな

1.29 かなしきは 喉(のど)のかわきをこらへつつ 夜寒の夜具にちぢこまる時

1.30 かにかくに 渋民村は恋しかり おもひでの山おもひでの川

1.31 かの時に 言ひそびれたる大切の 言葉は今も胸にのこれど

1.32 君に似し 姿を街に見る時の こころ躍りをあはれと思へ

1.33 今日もまた胸に痛みあり。死ぬならば、ふるさとに行(ゆ)きて死なむと思ふ。

1.34 薬のむことを忘れて、ひさしぶりに、母に叱られしをうれしと思へる。

1.35 こころよき 疲れなるかな息もつかず 仕事をしたる後(のち)のこの疲れ

1.36 こころよく 春のねむりをむさぼれる 目にやはらかき庭の草かな

1.37 こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ

1.38 古文書(こもんじよ)の なかに見いでしよごれたる 吸取紙(すひとりがみ)をなつかしむかな

1.39 児を叱れば、泣いて、寝入りぬ。口すこしあけし寝顔にさはりてみるかな。

1.40 先んじて 恋のあまさとかなしさを 知りし我なり先んじて老ゆ

1.41 さりげなく 言ひし言葉はさりげなく 君も聴きつらむそれだけのこと

1.42 しっとりと なみだを吸へる砂の玉 なみだは重きものにしあるかな

1.43 死ぬまでに 一度会はむと言ひやらば 君もかすかにうなづくらむか

1.44 しらしらと 氷かがやき千鳥なく 釧路の海の冬の月かな

1.45 水晶の 玉をよろこびもてあそぶ わがこの心何(なに)の心ぞ

1.46 すこやかに、背丈のびゆく子を見つつ、われの日毎にさびしきは何(な)ぞ。

1.47 すずしげに 飾り立てたる硝子屋(ガラスや)の 前にながめし夏の夜の月

1.48 砂山の 砂に腹這ひ初恋の いたみを遠くおもひ出づる日

1.49 寂莫(せきばく)を 敵とし友とし雪のなかに 長き一生を送る人もあり

1.50 そのかみの 愛読の書よ大方は 今は流行(はや)らずなりにけるかな

1.51 大海に むかひて一人七八日 泣きなむとすと家を出でにき

1.52 大という 字を百あまり砂に書き 死ぬことをやめて帰り来れり

1.53 ダイナモの 重き唸(うな)りのここちよさよ あはれこのごとく物を言はまし

1.54 高きより 飛びおりるごとき心もて この一生を終るすべなきか

1.55 ただひとり 泣かまほしさに来て寝たる 宿屋の夜具のこころよさかな

1.56 ただ一人のをとこの子なる我はかく育てり。父母もかなしかるらむ。

1.57 たはむれに 母を背負ひてそのあまり 軽(かろ)きに泣きて三歩あゆまず

1.58 茶まで断ちて、わが平復を祈りたまふ母の今日また何か怒れる。

1.59 ぢりぢりと、蝋燭(らふそく)の燃えつくるごとく、夜となりたる大晦日かな。

1.60 つくづくと 手をながめつつおもひ出でぬ キスが上手の女なりしが

1.61 東海の 小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたはむる

1.62 遠くより 笛の音きこゆうなだれて ある故やらむなみだ流るる

1.63 時ありて 子供のやうにたはむれす 恋ある人のなさぬ業(わざ)かな

1.64 何処(どこ)やらに 若き女の死ぬごとき 悩ましさあり春の霙(みぞれ)降る

1.65 友がみな われよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ

1.66 何もかも 行末の事みゆるごとき このかなしみは拭(ぬぐ)ひあへずも

1.67 寝つつ読む本の重さにつかれたる手を休めては、物を思へり。

1.68 はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし) 楽にならざりぢっと手を見る

1.69 放たれし 女のごときかなしみを よわき男の感ずる日なり

1.70 春の街 見よげに書ける女名(をんなな)の 門札(かどふだ)などを読みありくかな

1.71 春の雪みだれて降るを熱のある目にかなしくも眺め入りたる。

1.72 ひでり雨 さらさら落ちて前栽(せんざい)の 萩のすこしく乱れたるかな

1.73 ひと塊(くれ)の 土に涎し泣く母の 肖顔(にがほ)つくりぬかなしくもあるか

1.74 病院に来て、妻や子をいつくしむまことの我にかへりけるかな。

1.75 二三(ふたみ)こゑ いまはのきはに微かにも 泣きしといふになみだ誘はる

1.76 ふるさとの 空遠みかも高き屋(や)に ひとりのぼりて愁(うれ)ひて下くだる

1.77 ふるさとの 父の咳する度たびに斯(か)く 咳の出づるや病めばはかなし

1.78 ふるさとの 訛(なまり)なつかし停車場の 人ごみの中にそを聴きにゆく

1.79 ふるさとの 麦のかをりを懐かしむ 女の眉にこころひかれき

1.80 ふるさとの 山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな

1.81 ふるさとを出いでて五年(いつとせ)、病をえて、かの閑古鳥を夢にきけるかな。

1.82 燈影(ほかげ)なき 室(しつ)に我あり父と母 壁のなかより杖つきて出いづ

1.83 ほとばしる 喞筒(ポンプ)の水の心地よさよ しばしは若きこころもて見る

1.84 頬につたふ なみだのごはず一握の 砂を示しし人を忘れず

1.85 まくら辺に子を坐らせて、まじまじとその顔を見れば、逃げてゆきしかな。

1.86 水潦(みづたまり) 暮れゆく空とくれなゐの 紐を浮べぬ秋雨の後(のち)

1.87 胸いたむ日のかなしみも、かをりよき煙草の如(ごと)く、棄てがたきかな。

1.88 目になれし 山にはあれど秋来れば 神や住まむとかしこみて見る

1.89 ものなべて うらはかなげに暮れゆきぬ とりあつめたる悲しみの日は

1.90 やはらかに 積れる雪に熱てる頬を 埋づむるごとき恋してみたし

1.91 やはらかに 柳あをめる北上の 岸辺目に見ゆ泣けとごとくに

1.92 山の子の 山を思ふがごとくにも かなしき時は君を思へり

1.93 夢さめて ふっと悲しむわが眠り 昔のごとく安からぬかな

1.94 よりそひて 深夜の雪の中に立つ 女の右手(めて)のあたたかさかな

1.95 わが恋を はじめて友にうち明けし 夜のことなど思ひ出づる日

1.96 わがこころ けふもひそかに泣かむとす 友みな己(おの)が道をあゆめり

1.97 わが妻の むかしの願ひ音楽の ことにかかりき今はうたはず

1.98 わが庭の 白き躑躅(つつじ)を薄月の 夜に折りゆきしことな忘れそ

1.99 わかれ来て 年を重ねて年ごとに 恋しくなれる君にしあるかな

1.100 わかれ来て ふと瞬(またた)けばゆくりなく つめたきものの頬をつたへり

1.101 わかれをれば 妹(いもと)いとしも赤き緒(を)の 下駄など欲しとわめく子なりし





夏のうた

近代の夏の歌をすこし。

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ときすてし絽の夏帯の水あさぎなまめくままに夏や往にけり

  ときすてし ろのなつおびの みずあさぎ なまめくままに なつや いにけり

                              芥川龍之介



飛ぶ蛍ひかりさびしく見ゆるまでなつはふかくもなりにけるかな

   とぶほたる ひかりさびしく みゆるまで なつはふかくもなりにけるかな

                              樋口一葉



恋するや遠き国をば思へるやこのたそがれの睡蓮の花

   こひするや とほきくにをば おもへるや このたそがれの すゐれんのはな

                              与謝野晶子



蒼玉のしだれ花火のちりかかり消ゆる途上を君よいそがむ

   あをだまの しだれはなびの ちりかかり きゆるとじゃうを きみよいそがむ

                              北原白秋




憧れて君が求めし絽のきもの今日泥まみれ踏みにじられて

   あくがれて きみがもとめし ろのきもの けふどろまみれ ふみにじられて

                               白燁







節分

節分。

世の流れに乗って、考えなくてもカッコがつくって訳で(笑)、恵方巻きとやらを用意し、イワシは天ぷらを買って来て(いっぴき100円、りっぱな大きさ、しかも美味しかった)、おそばはとろろそばにして。サラダは生の野菜のみで。

節分らしい感じをつくってみましたが、わたしの家は30年以上も前から、豆まきをしません。

幼かった娘の提案を受け入れて、そのまた娘が同じことを言い出し、鬼を外へ追い出す行事をしないで過ごしています。

お外は寒いですしね。

鬼やらいをしなくても、あれこれあっても何とか無事に来て、今年も立春を迎えることができます。

で。紙上鬼祓い。


禍禍しいものの苦手な方にはごめんなさい、あっという間に集まってしまいました、見てギョッとなったら、ごめんよ~~~。


「  」は~外~~~~~


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うしろ「」。


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ほんの数点、写真をお出ししただけです。

この方たちだけで今夜の演出ができるなんて。

しくしく。

ひどい話だと思ひます。


邯鄲の夢

本年の宮中歌会始儀、粛々と淡々と進んで短く終わりました。

三笠宮殿下の昨年の逝去のことで、三笠宮家、高円宮家、お出ましにならず。披講=うたをよみあげる=をつとめる「講師」の中心は、今年も近衛忠大氏。亡き三笠宮さまのお孫さんで、皇太子のいとこさん。

独特の長い息の発声は深くよく響いて、招待されておられたケネディ元大使なども、身じろぎもせず聞き入っておられたようです。

皇室からは

天皇、皇后、東宮、秋篠宮親王、同妃殿下、眞子内親王、常陸宮親王妃。以上の七名でいらっしゃいました。

雅子妃殿下は「体調を考慮して」出て来ず。そのままの言葉で紹介されておられました。この場におられる方のほとんどが、まさこの「そういったこと」をご存じだろうな、と、ふと感じたのでした。

会場は皇居正殿松の間。

選ばれた10人の方々のおうたから始まり、選者の永田和宏氏のうたに続きました。


   野に折りて挿されし花よ吾亦紅(われもかう)あの頃われの待たれてありき

後で感想を述べたいですが、うたとして一番ぐっと来た・・・「あの頃われの待たれてありき」・・・感傷的と言えば言える一首でしょうけれど。

皇族代表として、秋篠宮さまのおうたが披講されました。


   山腹の野に放たれて野鶏らは新たな暮らしを求め飛びゆく

      さんぷくの のにはなたれて やけいらは あらたなくらしを もとめとびゆく


次が皇太子妃まさこさま と、不在のまま、


   那須の野を親子三人で歩みつつ吾子に教ふる秋の花の名

       なすののを おやこみたりで あゆみつつ あこにをしふる あきのはなのな



そして皇太子。ひどい眼振のさまがテレビ画像にとらえられておられました。目が、ずっと、揺れているのでした。


   岩かげにしたたり落つる山の水大河となりて野を流れゆく

     いわかげに したたりおつる やまのみず たいがとなりて のをながれゆく



続いて皇后のうた


   土筆摘み野蒜を引きてさながらに野にあるごとくここに住み来し

     つくしつみ のびるをひきて さながらに のにあるごとく ここにすみこし



最後が天皇のおうた。御製。

邯鄲の鳴く音聞かむと那須の野に集ひし夜をなつかしみ思ふ

     かんたんの なくねきかむと なすののに つどひしよるを なつかしみおもふ


上記、内廷のうたについて、以下のごとく注釈がつけられていました。


天皇陛下 「邯鄲の鳴く音聞かむと那須の野に集ひし夜をなつかしみ思ふ」

 1999年9月に栃木県那須町にある那須御用邸で過ごした際、夜間に研究者の説明を受けながら、コオロギの仲間の虫の鳴き声を聞いたことをと詠まれた。

皇后さま「土筆摘み野蒜を引きてさながらに野にあるごとくここに住み来し」

 都心でありながら、春にツクシを摘むなど季節ごとの自然を楽しめる皇居・御所での生活を振り返った。

皇太子「岩かげに したたり落つる 山の水 大河となりて 野を流れゆく」

登山中に見た水滴が多摩川の源流となって流れゆく先に思いをはせられた。

雅子さま=散策中、愛子さまに草花の名前を教えた喜びを「那須の野を 親子三人(みたり)で 歩みつつ 吾子(あこ)に教(をし)ふる 秋の花の名」と詠まれている。

・・・・・一般的な解釈では、↑ のようになるのでしょう。

歌会始の場で披講されず、テレビでも紹介されなかった皇族がたのおうたは、

紀子妃殿下


   霧の立つ野辺山のあさ高原の野菜畑に人ら勤しむ

     きりのたつ のべやまのあさ こうげんの やさいばたけに ひとらいそしむ


眞子さま

   野間馬の小さき姿愛らしく蜜柑箱びし歴史を思ふ

     のまうまの ちいさきすがた あいらしく みかんはこびし れきしをおもふ

佳子さま


   春の野にしろつめ草を摘みながら友と作りし花の冠

     はるののに しろつめくさを つみながら ともとつくりし はなのかんむり


常陸宮妃華子さま

   野を越えて山道のぼり見はるかす那須野ケ原に霞たなびく

     のをこえて やまみちのぼり みはるかす なすのがはらに かすみたなびく





御製を耳にしながら、ハッとしていました。

邯鄲とは、バッタに似た虫のことだと、テレビでも言っていましたが。

邯鄲、と聞けば一炊の夢を思う。
ほんの刹那の夢。はかない夢。

大辞林 第三版の解説によれば。

>かんたんのゆめ【邯鄲の夢】

〔出世を望んで邯鄲に来た青年盧生ろせいは、栄華が思いのままになるという枕を道士から借りて仮寝をし、栄枯盛衰の五〇年の人生を夢に見たが、覚めれば注文した黄粱こうりようの粥かゆがまだ炊き上がらぬ束の間の事であったという沈既済「枕中記」の故事より〕


栄枯盛衰のはかないことのたとえ。邯鄲の枕。邯鄲夢の枕。盧生の夢。黄粱一炊の夢。黄粱の夢。一炊の夢。

邯鄲。お能の曲名でもあります。ハッとしたのでしたが、考え過ぎでしょうか。

この関連で考えて行けば、都心にいて最高の利便をたのしみ、庭に出ては土筆を摘み、リンドウの花の紫に魅かれ、の暮らしを、続けて来たわ~と堂々と詠まれる奥方の、その栄華も。豪奢も。

邯鄲の夢、なのかも、などと、無理やりこじつける気はございませんとも。

ふと、思い及びます。

この期に及んで、あの状態の娘さんと共に暮らしながら(そうなのですよね?)、野の花の名を教えて、などと無神経な呑気な鈍感なうたを出して平然、の、皇太子の妻の明日も。

邯鄲の夢。なるほど、と、ある種の得心を得ました。






KUON部屋の(どすこい、ではありませぬ!)おたのしみ歌会もどき、思った以上のおうたを戴き、ありがたく思い、皇居の儀のしっぽにくっつけるのもどうかな~、もったいないな~と思いまして。

あさって日曜日のお昼までの受付にさせていただきます。

初めから申し上げているように、下さったそのままを、紹介させていただく。数は無制限(笑)、感想は無し。

ホンモノの歌会の儀が、来年はともかく、ぐらぐらとおかしな平成の終焉説がでている今。再来年のそれが、あるや否や。

とにかく、今年はあさって午前中まで、皆さまのおうた、お寄せ下さいませ。


あそびをせんとやうまれけむ  

                                                  「梁塵秘抄」






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・・・・・


としどしに わがかなしみは ふかくして 

いよよはなやぐ いのちなりけり


      岡本かの子

             


・・・・・・・・・・・・・・・


やはり赤い口紅が好き。


ものすごく唐突ですが、私、口紅(だけ)はシャネルよ。(笑)。

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いよよはなやぐ いのちなりけり


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