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オタクの歯医者さん

お日さまはぽかぽか、部屋の中から見る空は、早春の趣です。

一歩出ると、寒い、冷たい。

細かい雪まではらはら舞っております。

昨日は所用で大阪へ出向きました。

近鉄電車の窓から見える大阪の空は、霞んでぼやけて、大陸からの微粒子が来ちゃってるんだなあ、と、実感させる。PM2、5って。PM2なら好きだぞ。ぜんぜん違うじゃないですか。って、そんな呑気なことじゃないじゃないですか。

春の霞の、などという風雅なものでなく、邪悪な気配の、それとは見えないゆえに恐ろしい、大気汚染の空が、昨日の(たぶん今日も)大阪の空なのでした。

どんなマスクも、たいして役に立たないそう。たとえば十分ごとに取り換えるとかなら、意味もあるだろうけんど、と、常々感じていました。

関係薄いとは思われますが、わが家の一番年少の者が、ゆうべから咳が止まらず。

今までなら、熱が無いなら学校へ行け、と厳しかった父親が、家でじっとしていろと態度を軟化させているのを見るにつれ、地球は一つ、空も海もつながっている、との思いが増します。

従来いわれていたとは反対の意味で、その言葉を思う。

避けようがないんだ、という、そういう思いです。



午前中は、歯科医へ行きました。ずっとかかっている歯科医です。

遠くなったけれど、通っています。

二年ほど前に「〇山歯科医院」であったそこが「〇山歯科クリニック」と名を変えました。

老先生の他に、娘婿さんかと思われる、推定四十代後半の、どっしりと安心感を漂わせる副院長が来られた。

週に数日の診療の副院長さんに、はじめ見てもらったけれど、今ではまた老先生にお世話になっています。なんだかそういう具合になって、副先生も立派な医師と思うが老先生が好きなので、安心してかかっています。

かなりのご高齢で、看護師さんなのか助手さんなのか不明ながら、長く勤めておられて、何もかもわかっているごとくの数人の女性方に、時には叱咤されながら。

ひそかに「オタク先生」と私が呼んでいる老先生、歯科医師道をまっしぐら、とお見受けします。

人の歯を、どうこうするのが、楽しくてやりがいあって仕方ない、という感じです。

レーザー治療の際も、しっかり、たっぷり、レーザーを当ててくれる。レーザーを当てると、ゆるんでしょぼくなっている歯肉に根性が入って、しゃき~~んと引き締まる感がありあり、月に一度してもらう。老先生に作ってもらう歯は、出来上がってつけてもらった瞬間から、全く違和感ない。

今回は、下の歯の一本が痛くなって行ったら、反対側のもう一本も虫歯になっているということでした。

副院長さんに勧められたインプラントを、持病のせいにして断っているのが気になっていたのが、抜けたまま放置してある下の奥歯数本「入れ歯にしましょ」と言われるのに、大口あけたまま、うん、うん、とうなずいておりました。

神経から治しています。

私の口を覗き込んでは、にこにこと、楽しそうに、

「あなたはきっと、入れ歯に耐えられないでしょう。入れるのを止めて放り出してしまうような歯を作っても仕方がない。きちんと、入れてしっかりはめていられる入れ歯を、作ってあげますからね」

そう、おっしゃる。

「右はバネでね、左はボタン(磁石らしい)にしましょ、ちゃんと、いろいろ計画しているからね」

ともおっしゃった。わが身ながら見えない口の中、細かいことはわからない、が、本当に私の・・・ワタシの歯を、ちゃんとしてあげよう、の思いの、びんびん伝わってくる率直さ、優しさなんです。

受付の女性が、先日、こんなことを言っておられました。予約をするのに、

「できたら昼間、来て頂けるとありがたい」

はいそれでは、昼間伺います。頭の中でタイムスケジュールをぐるぐるさせながら答えた。受付さん、こう言われた。

「昼間はまだ元気ですけどね、夜になると疲れて来られるから」

「。。。」

「ほら、もう、ずいぶんお歳ですのでね」

とっても、老先生への濃い思いに満ちた言葉で、わたし、感動しましたのです。

けっこう荒っぽい言葉で先生を追及したり(先生はほんとは何が欲しいんですか)。追い立てたり(先生、先に一番の部屋ですよ、ほら一番ですって)。いくら頂くんですか、○円ね、そしたら、このメモ、カルテに貼っておいて下さい、自分で言って忘れちゃうんだから、とかとも、言われている。歯のこと以外、さっぱりわかっておられないのに、拍車がかかって来ている様子。保険の効かない部分に自費診療の金額を示すのに、すごく申し訳なさそうで、それも、勝手にご自分でダンピングされてしまう。

よんまんごせんえん・・・よんまんえんね、そうしましょ。

とか。安くなっちゃうんです。

副院長先生は、内心・・・だろうな、とか、感じてしまう・・・。

と、そういう歯医者さんに、お世話になっております。

今日は、早く行き過ぎたんです。他人の歯、以外の、おそらく唯一の「趣味」であろう、タイガース球団に関する新聞が置いてあるので、それでも読みながら待てばいい。・・・しかし。

既に待っておられた方、私のすぐ後に来られた方。お年寄りばかり。

私の番が終わって待合室に戻っても、お一人、ご夫婦、どなたも、かなりのご高齢の方ばかり。

受付の女性は、はっきりと大きな声で説明をし、にこやかに何度も繰り返し、老先生はうろうろと出て来て「奥さんにもたまには来て、て言うて下さいや」と声をかけている。

もしかして八十代?の歯医者さん。

「四十年ここにかかってますのや、とうとう、歯が、脆うなって、フランスパンにやられました」。

隣に座った方が、教えて下さる。

特に広くもきれいでもない、普通の歯医者さん。普通に見える歯医者さん。

老先生の、職人道というか、歯科医師ひとすじ、と言うか、言葉はどんなでもいいと思う、きっと自由診療の患者さんは多くないだろう、と思われる(失礼な話ですが)、この、歯のオタク・老先生の、ところで、可能な限り、お世話になろうと考えています。


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  1. 2013.02.12 (火) 00:36
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  3. sarah
  4. [ edit ]

こんばんは

「かの女たちが起草した平和憲法というものも、
ふだんは空気のように意識されないことが理想像なのかもしれない。
そしてまた、あるいはそれは空気のように無意識に吸いつづけることさえ許されない、
繊細な、不断の勇気の下でしか生きつづけられない、
という逆説も同時によぎる。」

nyckingyoという方の言葉です、とても心に響きました。
日本国憲法をつくった人々の中に、ベアテ・シロタ・ゴードンという美しい女性がいたと知りました。

「繊細な、不断の勇気の下でしか生きつづけられない」もの・・・。
あれもこれもそうだったと、失って初めてわかるものですね。

関係のないコメントですみませんv-355

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
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四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

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