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返事の中までKUONです。

  1. 今の思い
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今年の願ひ

新たにも陽は昇るなり傾ける四号機にも粛々と いま



隙間風の入りくる仮設住宅の温きあたりに招(よ)びくれしひと

かきもちを割りてぞわれに勧めます かきもちのごとく固きその手に(Sさん)

生涯を農と炊事(たつき)に過ごし来て避難の今を手の汚れずと(Tさん)

煎(い)れたまふ熱き茶 臓腑に沁みわたる この仮設にて年越すと またも

何をしてかくなりしやと温顔の被災の老女に吾(あ)は黙すのみ

過疎なりし村にセシウム降り降りて来む正月も孫を呼ばずと(Nさん)

二世帯住宅建てしばかりに逃れ来て仮設も言わば新築と笑ふ(Tさん)

仮設住宅出て行く日には杖つきてあるひは棺桶に運ばるるや と(Kさん)

重たかる言葉を吐くに笑顔なりかなしき条件反射のごとく(皆さん)

ほ~んとに夢かと今も目覚めては亡くせし夫の手を求むると(Yさん)

何もかも失くしましたと聞き終へて帰るびょうびょうと風鳴る夜を

何もかも失くしたけれどと笑みましし人に新年の陽よ降り注げ

生きるんだそれでもみんな生きるんだ滂沱(ぼうだ)の涙垂らしつつ行く



出窓にはうすもも色のシクラメンわれにも来たり新しき年

凍るがの濡れ縁に掛けしばし待つこの年の陽の昇る気配を

子らが買ひし家はゆるやけき坂の上 いづる陽、没る陽、見はるかす家

稜線に淡き朱鷺色 思わずも合掌となりて日の出待つなり

常は出さぬ漆器あれこれ惜しげなく据ゑて今年の雑煮を祝ふ

どの地にも地震起こるな津波来るな噴火をするな 今年の願ひ

元日より娘は仕事 子ら連れて婿は実家へ 夫婦のみなり

夫婦のみにて過ごす正月久にして家居に互ひの時もてあます

厳しかりし姑も歳を重ねてはわれを名にて呼ぶ甘ゆるがごと

姑は寿司が好きなり常よりも少し上等の店に誘ふ

元旦に長女が来たり二時間ほど喋りそそくさと仕事に行けり

元旦より竿三本に干しあげし洗濯物踊る よき年にあれ

庭隅の黒き実のなる木にあまた鶯の来てついばみてをる

ハムスターの真珠を思ひぐずぐずと泣く 泣くことは快楽(けらく)に似たる

鶯が四羽いな五羽ばかり来てゐて単純に吉祥と思ふ




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  1. 2013.01.02 (水) 23:46
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  3. えま
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kuonさん

昨年は私にとって新たな1歩を歩み始めるための、
第1歩となりましたv-481

たくさんの方のとても素敵な影響を
頂くことができました・・・
そして、素敵な出会いをさせていたきました。
この事が私の最も尊い財産と感じております。
感謝の気持ちと自分の解放された、
前向きな気持ちを大切に
1日1日大切に生きて参りたいと思っておりますv-410

本年も、どうぞ宜しくお願いいたします。
そして、ご主人様とどうぞ、ご健勝で
大切なお仕事を全うなさる事を
こころよりお祈りいたしますv-352v-352

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

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