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松崎ドクターの話。

第5回【ペイフォワード環境情報教室】 「避難とか疎開というよりも移住そのものを考える時期にきてる」 10/27松崎道幸先生(内容書き出し)
【ペイフォワード環境情報教室】121028
松崎道幸先生Vol.005



松崎先生は現役のお医者さまで、
北海道反核医師歯科医師の会の代表委員を務められていて、
北海道原爆訴訟では原告側の証人として証言もされています。
今回ドイツの核戦争防止国際会議が出版した
「チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害」という著書が、
先生の改訳により日本語で紹介されています。


そんな松崎さんに放射線被ばくによる健康被害についてご意見を伺いました

SAWADA:
先生の今回の著書で、ドイツの医師団が出しております、
「チェルノブイリの健康被害」といった部分を改訳されて、
これは日本語訳で出されているという事がありましたけれど、
特にこういった形で改訳を出されようと思ったのは、
311で福島で事故が起きて以降といった事なんでしょうか?

松崎道幸先生:
そうですね、それまでは特別放射線被害のことを一生懸命やろうという事は無かったんですけれども、
311が起きた後に、首相官邸のホームページなんかを見ると、
「チェルノブイリは大したことが無かったから、福島もそんなに大変にはならんだろう」
という事が出てくるんですね。
それを見て「本当かな?」と思っていろいろと調べているうちに、
「官邸の言う事は違うんじゃないか」という問題意識を持ち始めて、
それからいろんな昔の重なりで、
チェルノブイリののいこうしないデータを翻訳するというチームを作って出版をした。

ですからある意味では偶然なんですけれども、
自分ではやっぱり、結構大変な時に「政府はちゃんとものを正しくしてるのかな」という
ところの問題意識が何時もあったものですから、その辺を調べていったら、
どうも・・・随分  というのが分かってきて、
だんだん、 の方になってきたわけです

SAWADA:
そうですか、
今回1年半経ちまして、福島には子どもたちが約30万人いるといわれてて、
そのうち約3万人ぐらいしか避難できていない。
すなわち27万人がまだそちらにいらっしゃるといったかたちで、
みなさんそれぞれのご事情があると思いますし、
多分判断基準としてですね、危険かもしれないし、危険じゃないかもしれないといったところで、
大変親御さんは悩まれているかと思うんですけれど、
そういった中でやっぱり当初、随分情報としては過小評価されていたのかな、と言うのを感じるところで、
先生、今回こうやって改訳されたことを踏まえてですね、
先生からのメッセージとしてどういった形でこういったチェルノブイリの経験というのを、
今回福島の形として生かしていきたいか、というようなメッセージを頂けますか?


松崎道幸先生:
チェルノブイリは、被ばくした子供たちが、
普通はこどもにはほとんど起きないような甲状腺がんというものをいっぱい発症した。
もうひとつは、なんかわからないんだけれども、子どもの体調が悪くなる。
放射線被ばくというとほとんどがん以外の事は一般の方は思い及ばないと思うんですけれども、

実は、
心臓病とか精神疾患とかいろんな病気が起きることがチェルノブイリでは分かってきたんですけれども、
どうも子どもたちが甲状腺がんに侵されるとともに、
とてもその、体調不良になって通常の生活ができなくなっているという
そういう状態が、ま、見えてきたんですね。

で、じつはその、
福島県でいうと中通り、福島市とか郡山市がある地域の今の土壌汚染度というのは、
実はチェルノブイリの子供たちが住んでいた地域の汚染度と大体同じで、
ですから、同じように放射線の汚染が起きているところにずっと住んでいると、
ひょっとすると
チェルノブイリで起きたことがそのまま福島でも起きるかもしれないという心配がすごくあるわけですね。

で、チェルノブイリでは福島の場合とは違って、
牛乳とか食べ物は汚染されたものを福島の子どもたちは食べなかったはずだと。
だからチェルノブイリの子どもと同じ事が福島で起きる筈がないと、
大方の人達が考えていたんですね、1年前は。

で、もうひとつ、甲状腺がんというのは、
ヨウドが足りなくなると非常に起きやすいというのもありまして、
チェルノブイリに比べれば日本の子供たちは海産物を沢山食べますから、
ヨウド不足はあんまりないから病気が起きる心配はないからと、
全体から言ったらチェルノブイリみたいにいろんな事がどんどん起こるという事にはならないんじゃないかと
ま、考える方が多かったんですね。

僕自身はですね、いろんなデータを見て思うのはですね、
人類でまだ2回目なんですね。
こんなふうに放射性物質がワッ!とばら撒かれて、それにさらされた子どもたちがどうなるか?というのは
1回目がチェルノブイリで、2回目が福島で。
だからまだ人類は1回しか経験していなかった事態なんですね。

ですから、1回目の事態を想定して、2回目はそれよりもひょっとすると放射線被ばくが少なそうだから、
そんな大変なことは起きないんじゃないかっていうのは、
ちょっとその…「早とちり」かなと

放射線というのは放射線に弱い人と強い人がいるという事がこの頃はっきりしてきていて、
いま日本人以降、チェルノブイリ周辺の人々と、放射線に対する抵抗力というのはどうなのか?
という事は分かっていない。

それからあと、子どもたちの甲状腺がんの事を考えると、
最初の1週間の時に、どれだけ放射性ヨウドが子どもたちの身体に入っていたかというのは
実は日本ではほとんどはっきり分かっていないんですね。

ですので、そういう二つの事を考えると、チェルノブイリの知識だけで、
福島の子供たちの将来の健康状態を確実に予測することはできないだろうと僕は思うんですね。

そういうふうにいろいろと考えているうちに
実はその、実際に、10ミリシーベルトとか20ミリシーベルト位の低線量被ばくで
果たして人間は病気が増えるのか?癌が増えるのか?増えないのか?ということが、
去年から今年になって非常に論争になったんですね。

実は福島市や郡山市はこの1年半で、
もう15ミリシーベルト、そこに住んでいらっしゃる方が被ばくしていることになって、

15ミリシ―ベルトの被ばくというのはですね、
原爆被爆者のデータとか、それをもとにICRPというところが計算したリスク評価をみるとですね、
まぁほとんど癌も増えない、増えるかどうかも分からない位のレベルだから、もう心配ないと。
今たとえ10ミリシーベルトまで積み重なっても、
ほとんどその、あるような健康被害はないと言われていて、
それに賛成する科学者の方も結構多いんですけれども、

実は日本の原子力発電所の労働者20万人の健康調査ですとか、
それからこの1年 発行された医療被曝ですね。
病院で治療とか検査のためにレントゲン検査をするという、で、被ばくすると。
それでどれだけ癌が出るかという報告がされたんですけれども、

それを見るとですね、どうも10ミリシーベルト被ばくすると
やはり有意に4%ぐらいがんのリスクが高まるようだというのが分かってきたんですね。

で、癌のリスクが4%有意に高まるっていうのは、
実はもともとのICRPとか、原爆被爆者のデータでは
100ミリシーベルト以上被ばくしないと起きないはずの健康被害なんですね。

ですので、いまの福島の中通り付近に住んでいらっしゃる子どもさんも、それから大人の方々も、
ひょっとするともうがんのリスクが何%か上澄みされているんじゃないかという心配が、
僕は非常にその最近のデータを見聞きして心配を持っているんですね。

ですので、理論的に言うと、
日本政府が、日本の原発労働者の健康調査というのをやってますけれども、
政府がやったという調査、それから
しっかりした医学雑誌に掲載された医療被曝のデータなんかをきちんと見るとですね、
やはり、今、福島で避難しないでそのまま被ばくを、
10ミリシーベルト、20ミリシーベルトの被ばくを受け続けるという事は、
やはり、僕自身はもうすみやかに避けなければいけないんじゃないかという考えになったんですね。

ですから、避難とか、疎開というよりも、
もう、移住そのものを考える時期にきてるんじゃないかと、僕は思います。

長くなりましたけれども、これが僕の今の考えです。


SAWADA:ありがとうございます


ようこさん、やまねさん、コメント下さりありがとうございます。

明日、ゆっくりとお返事させていただきます、よろしくお願いします。

やまねさん、いっぱい、お持ちになって下さいね。ありがとう。

秘密のコメントさん、おっしゃることはよくわかりました、お返事させてもらいますね。お元気でよかった。


・・・

放射能の危険は、一言で言うと「量」だけでは測れない、と。初めから聞いています。

量は少ないに越したことは無いのだけれど、放射性物質の飛散状況を、地図の上にコンパスで描いた円で示すことがナンセンスなように、量だけでは語れない、タイミングや体調や、持続的な環境のことや、いろんなことに左右される。

放射能に「強い」ひと、弱い人、のような言い方がされるかもしれないし、出会いがしらのように車がぶつかって事故になるように、体内に入り込んだ放射能が、チカっとまたたいた時に、その瞬間に細胞分裂が起こって、ダメージを食ってしまうこともある、自分の知らないところで、その「チカっ」と、分裂のタイミングが、奇跡のごとく合わないで、ずっと合わないでいるようなことで、逃げおおせることがあるとも言える、そうです。

基本的な体力は、無いよりあった方がいいと聞いたら、私も同感です。

元気でいましょう。
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KUONの久遠

Author:KUONの久遠
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四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

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