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  1. 悲しいこと
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小さな蝶の身に起こっていること


テレビを見ていたら「楢葉町」が警戒区域でなくなったとか言っていて、人々の出入りを阻んでいた三角形の、コーン??を、次々重ねて、警察車両に積み込んでいる様子が映し出されていました。

福島県の楢葉町というところへは、一度、ちらりとですが、訪れたことがあります。

冬。yuutaさんのお世話になって車に乗せてもらい、ようこさんの民宿「はまや」さんを訪れる途中に、寄ってもらったのでした。

途中、広々とした立派な道路の中央に並んだ木々が、赤茶けているのが見えました。

あ!、と感じたけれど、言いませんでした。車も人もほとんど通っていない道路に「楢葉町」の標識が見え、Jビレッジが「」であることがわかりました。

どん詰まりは、立ち入り禁止の大きな看板が立てられ、交通を遮断していました。福一の現場から、20キロのあたりは、通行止めになっていました。

この先へ行けない、と言うから、わかっていたけど、どうして、と聞いてしまった。

マスクはしていたけれど、そこにいる皆さん、普通の作業着姿でした。以前にもこれは書いたのですが、二十代と思しき若い女性が、その人はマスクさえつけず、仕事しておられました。

看板から数メートルも離れていない何軒かの民家も、無人のようでした。住んでおられない様子でした。住めない場所でした。正直に言うことをお許しいただければ・・・看板の「外」のこの家は、いずれ、20キロ圏とその外、とに、判断の分かれる時には、どうなるんだろうか、と、不謹慎かもしれないことが、頭に浮かびました。

・・・まるで無防備、丸腰のこの女性は、どれだけのことを知らされていて・・・知っていて、どれだけのことを、知っていないのだろうかと、思いました。毎日を、人は、生きねばならない。今の世の中、山で芝を刈り、川で洗濯をして暮らすわけにはいきません。あの女性にとって、あそこで、旗振りをするのは、何もかもが激変してしまった中で、やっと得た仕事、生活の糧を得る、大切なてだてだったのだろうと、今も思うし、でも、思い出すと悲しいしハラが立ってくるのです。



きっと全部、あんなことだ。つまり何もかも、そういうことだ。

自分たちは、安全なところにいる。あのヒトたちは。



夜間、自宅に眠ることは不可で、泥棒対策にパトカーがまわる、ともテレビで言っていました。

心臓が、ばくばくします。

何をする気なんだ、と、思います。

帰ってもいいですよ。帰れますよ。どうぞお帰り下さい。

そして、ものすごい線量のその地域へ、帰るのは、当事者の意思になる。

犯罪だ、と私は、考えます。責任と言ううす~い、キハクな衣装を、脱いで行くみたいに、遠ざかりたい意図だと思う。

帰られる方は、こんなこと、聞きたくないでしょうね。

私の中には「故郷」というものへの気持ちの「濃さ」が無い気がします。

生まれた地に父祖の墓はありますが、気分としては、今は亡い懐かしいひとたちは、それこそ風にまじりあって、身のめぐりを吹き渡っているよう。

いま、住んでいるところは、大切であるし、それなりに好きでもあるが、何がなんでも離れたくない感じは無い。

その時々の状況で、どこへ行っても何とか暮らしてゆくだろうと思っています。先にぢいさんを行かせて、一人でどこか、本屋や美味しいコーヒーを飲ませてくれる店のある街で暮らしたい。子や孫は、うまくやっているなら、もう知らん、に近い関わりでいたい。体の自由がきく限り、そうしてわがままにいたい。

基本的にだから、故郷が何より大切、な方々のお気持ちを、察することはできがたい、薄情な者なのでしょう。

そのような私の性の浅薄さを除いても、でも。

・・・そこへ、帰っていいですよ、と、言っていいのか、と、思いはそこへ戻ります。

・・・自分なら、自分とぢいさんだけなら、住み慣れた場所なら、そこにしかいたくないのなら、帰るかも知れない、という考えも、無いではないです。

元の暮らし、日々は、帰らないと認識しつつ。

以下、少し、引用させていただきます。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フクシマの影響に関する私たちのグループの論文が発表されましたのでお知らせ致します。

http://www.nature.com/srep/2012/120809/srep00570/full/srep00570.html

-------------内容は以下のようなものです-------------



2011年3月の福島第一原子力発電所の事故による放射性物質が東北に生息している蝶ヤマトシジミに与える影響が明らかになりました。ヤマトシジミは日本では普通に見られるチョウで、畑や公園、人家周辺でよく見られる種類です。本研究では、2011年5月に東京から福島にわたる地域で、事故後最初に羽化したヤマトシジミの成虫を採集しました。採集したチョウには比較的軽度の異常が見つかりました。また、この採集したチョウに卵を産ませたところ、子の世代では、親世代よりも高い割合で異常個体がみつかりました。さらに、この世代の異常個体に卵を産ませ、孫の世代を見てみると、異常が孫世代にまで遺伝することがわかりました。さらに、2011年9月に野外で採集したチョウからは、5月の結果よりも一層厳しい異常が観察されました。他にも、沖縄のヤマトシジミの幼虫と蛹(さなぎ)の時期に低線量の放射線を外部から照射したり、福島で採れた草をエサとして与えることで低線量の内部被曝をさせると、福島などでみられたチョウの異常と同様の異常がでることもわかりました。これらの野外の状況や実験の結果から考えると、福島第一原子力発電所から放出された放射性物質が、ヤマトシジミに生理的かつ遺伝的な損傷をもたらしたと結論づけられます。


野田千代さんという方のもの。
福島第一原発の事故による放射性物質が、蝶に与えた影響についての、ネイチャーに掲載論文です。http://www.facebook.com/?ref=tn_tnmn#!/chiyodon




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KUONの久遠

Author:KUONの久遠
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四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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