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事故の前に

昨日書いた「福島県の現知事・佐藤氏は、プルサーマルを容認していた」という話。

プルサーマルについて、もう少しくわしく。一番最後の、小出裕章先生と大橋弘忠センセの動画に飛んでいただいても、百読は一見にしかず、と、思います。

<プルサーマルの問題点>



プルトニウムを利用する・・・危険なプルトニウムを利用することで危険度が増す。
経済性がない・・・・・・・・プルトニウム利用は高くつく。
資源有効率が高くない・・・・ウランの節約効果は小さい。
実績が少ない・・・・・・・・海外での実績が十分でない。それもほとんどがPWRである。
危険度が増す・・・・・・・・従来のウラン燃料と違うので安全性が維持できない。
これに対して電力会社、政府はすべて問題がないと答えていて、

プルトニウムを利用技術は十分あり、きちんと管理できる。
確かに若干のコストアップ(0.1円/kWh程度と試算)はあるが、経営的にカバーできる。
(注)ウラン資源の約1.4倍の有効利用となる。
海外での実績は十分。
プルサーマルによる変動は、技術的に十分適応できる範囲であり、危険度が増すことはない。
(注)経済性について
原子力発電所によるの発電電力コストは「約9円/kWh」とすると、内約20%が燃料費、その半分は再処理・廃炉などのコストで、実際の燃料費は10%。つまり、燃料の影響を受けるコストは90銭/kWh。

プルサーマルが本格化している2010年頃、日本国内では18基ほどの原子炉でプルサーマルが実施と考え、そのころ運転されている原子力発電所を60基と考えれば、MOX燃料が装苛されている、発電所は「18/60=0.3」と約30%。
また、原子炉に装苛されるMOX燃料は、1/3で、実際、日本の全原子力発電所で使われている燃料のうち、MOX燃料の使用量は「0.3×1/3=0.1」と、全体の約10%。

よって、約9円/kWh×10%×10%≒9銭円/kWh

これが、MOX燃料によって影響を受けるコストの部分(全体コストの約1%)。

 と言うのが、政府・事業者サイドの考えです。

<<進まないプルサーマル>>

↑の計算は、2012.3.11以前の計算です。

当初、1999年中にはプルサーマルが実施される予定でした。
しかし、東海村のJCOの臨界事故、BNFL(イギリス核燃料会社)によるMOX燃料の製品検査データ改ざん事件、東京電力(株)の原発損傷データ隠蔽・改ざん事件によって、スケジュールは遅れています。

隠蔽。改ざんは今に始まったことではない。

2000年3月の実施予定になっていた、東京電力(株)福島第一原子力発電所3号機では、BNFLの事件と直接関係はないものの、事件の余波を受け、2000.01.07.に予定を白紙にしました。
この結果、実施は早くとも2001年半ば見られていたのですが、東京電力の新規発電所の建設計画凍結発言を受けて、福島県はプルサーマル実施に懸念を示し(福島県広野火力発電所の凍結より、税収の落ち込みに対する反感)。さらには2002年東電事件で、福島でのプルサーマル実施のめどは立っていません。

同じく、東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所3号機での実施も、現地の刈羽村でのプルサーマルを巡る住民投票では「反対」、推進派は巻き返しをはかっていますが、目処は立っていません。。

そこで、BNFLデータ改ざんのほとぼりがさめた、関西電力での計画を進めていましたが、2004年関西電力(株)美浜発電所で起きた、蒸気漏れ事故によって、またまた頓挫しています。

この状況では、この国でのプルサーマル計画実施は厳しいでしょう。

事故前なので「厳しい」という表現になっています。


<プルサーマルが進まない事による問題は?>

最大の問題は、保有しているプルトニウムが増えるということです。

日本政府としては、核兵器を持たない立場から、プルトニウムはエネルギー源として、再処理によって取り出しています。しかし、プルサーマルの実施や高速増殖炉の実用化できず、再処理を進めて行けば、プルトニウムはたまる一方。
これでは、国際的に「日本は使いもしないプルトニウムをどうするのか? 核兵器を作るきか?」と誤解を受けかねませんし、日本が出したプルトニウムが第三者にでも奪われたりしたら、とんでもない事です。

私の聞くところでは(知ってる人はとっくに知ってる)、原子力発電とはそもそも、発電そのものを重きをおくものでなく、ウランの燃えカスであるプルトニウムを得ることに重要性がある・・・プルトニウムからは、核兵器が作れるのです。多くの国は、電気を必要ともしているでしょうが、よその国に後れをとらないために、原発の副産物であるプルトニウムを手に入れようとするのだ、と、信じられますか。

少し引用させていただきます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の福島原発では、1号機、2号機、4号機が通常のウラン燃料を使っています。ウラン燃料というのはウラン235を核爆発させるもので、多くの原子炉で使われているものです。

これに対して3号炉は、プルトニウムという元素を燃料に使っています。これはウラン235を核爆発させますとプルトニウムはできますので、それを回収して再度、燃料として使うのです。

つまり、普通のウラン235の燃料の時には4.5%程度のウラン235の純度で燃料として使うのですが、プルトニウムは9%程度で使用します。

また少しややこしいのですが、ウラン235燃やすとプルトニウムができます。お役目が終わって燃料を取り出すときにはある程度のプルトニウムを含んでいます。

ところで、プルトニウムがなぜ問題かというと、一つにはプルトニウムというのは自然界にはない元素でウラン235の核爆発で作られます。第2番目はプルトニウムには非常に強い毒性があるという考えられていることです

広島の原爆がウラン235、長崎の原爆がプルトニウムでした。(中略)

ところで、「プルトニウムの毒性は特別である」という考えに対して、2006年に電気事業連合会が反論を出しています。

ただ、電気事業連合会の普通の説明と同じで、「プルトニウムを燃料に使うことは安全である」ということを繰り返しているだけで、厳しく言えば答えになっていないという面があります。

後で、何度か目の動画を貼らせていただきます。

プルサーマルを実施しないにしても、余剰プルトニウムを持たない方法・対策を考えるべきでしょう。

しかし、ここまでこじれたプルサーマル計画を簡単に実施するのは、困難です。
<では、プルサーマル計画はどうすべきか?>

余剰プルトニウムの問題はあるものの、性急にプルサーマル計画は進めるべきでありません。

短期的には、今、プルサーマルを実施せずとも電力供給には影響はありません。

原子力分野においては、既存の軽水炉、中間貯蔵施設をうまく組み合わせて、電力供給源の確保を第一に考えるべきです。
その上でブルサーマルが必要か、実施できるかを考えるべきです。更に、余剰プルトニウムは中間貯蔵施設で厳重に管理することです。

・・・などと、ここには出ていますが、その「中間貯蔵施設」が問題なのです。

原発を再稼働させたけど、燃やして出て来る核のゴミを、捨てるところが無いのです。もうどこも満杯。トイレの無いマンション、トイレ問題に目を背けて、大飯は四号機も動き出そうとか。

で、昨日の続きです。


 核燃料サイクルは、これをお読みの皆様には釈迦に説法ですが破綻しており(再処理工場アウト、高速増殖炉さらにアウト)(=「六ヶ所村」と「もんじゅ」のことですかね。しかし、これに国民の税金で運営しようと言うものです。

内訳

ウラン濃縮12.4兆円

MOX燃料1.7兆円

再処理20.0兆円
高レベル廃棄物輸送処分4.3兆円

TRU廃棄物処理3.5兆円

中間貯蔵1.1兆円

 天文学的な数字で、あまりの無謀さに、2004年に経産省の幹部が東電にアカンと打診したのに、原子力村に押し切られた経緯があるのです。(後略)。




佐藤知事さんは、この「プルサーマル計画」容認の方。

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KUONの久遠

Author:KUONの久遠
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四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

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