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太陽を飼う

大物ぶって(るつもりは皆無ながら・・・)止めるの戻るのと、恥ずかしい心の揺れをあからさまに、まこと醜いありようをさらしたものと、己を嗤いつつ。

また、書かせていただきます。

金環日食、鑑賞しました。

朝、五時に起きて夫の弁当を作り、小学校へ行く孫どもの朝食を用意しておき、学校の月曜セットの確認すませ、まるでグレタ・ガルボかマレーネ・ディートリッヒ(近いところでの例えでは、タイタニック号へ乗り込む際の令嬢・ローズがかぶっていたごときなる、つば広、ものすごくつばの広い帽子を頭に乗せて、東の空を望む庭の一隅に、ディレクターズ・チェアを設置。

お茶のボトルも準備して、わが住む町はなんとか晴れている、六時十六分には、チェアの上の人となりました。

十七分。あ。

あ、あ、あ、あ、あ、あ、特別の太陽見る用グラス超しに、ぴこ、と、小さく、お日様が齧られている姿が確認できた。

どんどん欠損部分は大きくなる。あの影は月なんだ、太陽が月に隠されて行くんだ。

一人こうふんしている間に、孫ども起きて来て、やはり、あれあれ、と、不思議そうな顔になっている。

この子らが大きくなって、日食、という言葉を聞いたら、家中で一番こうふんして、見たり顔を下げて休んだり、天空の自然のショーを喜んでいたばあちゃんを、思い出すだろうか。

思い出さなくていい、こういった、めったに無いことを、楽しんだり感心したりできる、愉しめるヒトになってくれるといいなあ。

自分がたのしいものなあ。

五年生の孫息子が、作っておいたオニギリと卵焼き、二年生の孫娘が、水筒と紙コップを持って庭に出て来て、外で朝ごはん食べたいと言う。

否やは無し。

敷物ひろげて、紙コップ倒したりしながらも、欠け続けているお日様の元で、月曜日の朝食を。

沢山つくっておいたものを、いつもより旺盛に、もりもり食べておりました。この子らの母は、昨日から出張で留守。父は、出勤前で、食卓であくびしながら、見てごらんよと言うのに、そんな余裕無いと言いやがる。

ま、無理には勧めませんよばーちゃんは。

ぢいさんも出て来て、立ったままオニギリかぶりつつ、木漏れ日の影が太陽の形のまんまなんだ、とか、レクチュアしてやっておりました。

庭は今、むせるような緑が盛り上がっている季節。この家のオーナーさんは、紫色の花がお好みか、アジサイは、大きなのが、七株も八株も植わっています。私が特に好きなのは、額紫陽花。

深紅の見事な薔薇、これも、今年は沢山咲いている、純白の芍薬も、淡いピンクのバラの花も。今年は、花がいっぱい咲いてくれています。

広い庭の手入れが手にあまり、特に生垣が手におえず、そのうち庭の無いとこへ引っ越ししようなどと言い言いしつつ、たっぷりの花に囲まれた暮らしの楽しさ。

いつまでこの家に住むかはわかりませんが、幸せな季節を幾つも幾つも過ごした家として、記憶に残るのでしょうね。



橋本治さんという作家がおられます。私たちが若かったあの時代「止めてくれるなおっ母さん、背なのイチョウが泣いている」なんてフレーズが、取りざたされた才人で、ものすごく頭のいい人なのでしょうと思い、しかし、今まで接点が無く、著書もほとんど手にとっていない、という方、私にとっては。

わたし、いってしまいますが、めんくいで、そのほうめんで、ちょっと・・・ごめんあそばせ。

五月十八日の新聞に、この橋本さんのインタビューが掲載されていました。

丸まって潜っていた私に、ずううん、と、来たのでした。

長いけど、引用させていただきます。

自分には病人の繊細な神経なんて無縁だと思ってましたから、弱くなった時の視点というのが見つかったのは得したな、と思う。

あとは、老人とはこういうものだなという考え方ができるようになりました。昨年はしばらくつえが必要な生活で、外を歩いていると足が痛くてどうしようもない。

立ち止まって、ガラスに映った自分の姿を見て、「老人じゃん」なんて。

   (中略)・・・体はしんどいけど不幸だとは考えていないんですね、との問いに答えて。

「世の中、幸福と言うエサがないと先に進めないっていうのが、若干不幸な気がしますね。

自分の中に太陽を飼っている」という感じになれないのが、現代人の不幸なのかな。自分自身は何かうつろだけど、外が華やいでいるからいい、外に照明がいくらでもある、というのが現代社会の歩き方だという考えがあるような気がするんです。

それよりも、自分の中に信じられるサムシング(何か)がある、という方が、外を見ても輝いて見えるはずだし、下手に絶望もしないだろうと思います。

桜が咲いたのを見た時だけ「わーっ」て喜ぶ、というのはちょっと違う。そういう「イベント中心主義」ではなくて、自分の中にある何かが、別に大したものじゃなくても、「すごくいいもんじゃん」と外を見てくれたら勝ちだという気がしますね」。


・・・正直、よくわからない部分もあるのですが、自分の中に太陽を飼う、と言う、壮大なオコトバが、いいじゃん!!、な感じに、わたくしに届きまして。

・・・それから。

ありがとう。ありがとう。ありがとうございます。

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  1. 2012.05.21 (月) 16:35
  2. URL
  3. yuuta
  4. [ edit ]

月なら飼いたい

KUONさん 
書いてくださってありがとう

お庭の気持ちよさが伝わってきます

金環日食 そちらではずい分早い時間だったのですね
我が家では7時半過ぎから見られました
専用メガネがないので 危ないこと知りつつ クリアファイルのスリガラス様のところを目にあててちら見しました

太陽のリングを見るというよりは 見えない月が太陽にかぶさっていく様を見た、という感じかな

太陽は私にはもてあましそうで月に憧れています
飼うならねv-280
  1. 2012.05.22 (火) 10:14
  2. URL
  3. えま
  4. [ edit ]

No title

kuonさ~ん お帰りなさいv-278

お部屋の澄み切った青空
とても気持ちいいですねv-481

昨日はこちらはどんより雲で全く太陽の所在の確認はできませんでしたv-239
テレビにかぶりつきで
素晴らしい眺めを見る事ができましたv-19

自分の中に太陽を飼う・・・
感覚的になんかわかる気がします。
違うかもしれないけれど、
今私が欲している事かなあ・・・って

トマトが実をつけて、何分初めての経験で
とにかくびっくりしていますv-411
まだまだ、小さいですv-438
  1. 2012.05.22 (火) 17:44
  2. URL
  3. tsuru
  4. [ edit ]

太陽は燃えている

KUONさん、こんにちは!

昨日のKUONさんちの金環日食観察の朝の描写、いいなあ。
なんだか、かつての向田邦子脚本でのドラマを観た様な懐かしい感じがしました。

孫だった自分が、もう孫がいてもいい年齢になったことに、あらためて気付かせていただきましたです。 9年間もBYJのせい(笑)で馬鹿乙女でしたもので・・・

人生ってあっという間だなぁと、しみじみと読ませていただきました。

「太陽」つながりで、中学生の時、ラジオでよく聴いていたこの曲を思い出しました。 

http://www.youtube.com/watch?v=Z8Z5s5vdeHk&feature=fvwrel
     song エンゲルベルト・フンパーディンク


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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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