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  1. ことばのたのしみ
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乳母車


乳母車
                 三好達治

母よー
淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり
はてしなき並樹のかげを
そうそうと風のふくなり

時はたそがれ
母よ 私の乳母車を押せ
泣きぬれる夕陽にむかつて
轔々と私の乳母車を押せ

赤い総ある天鵞絨の帽子を
つめたき額にかむらせよ
旅いそぐ鳥の列にも
季節は空を渡るなり

淡くかなしきもののふる
紫陽花いろのもののふる道
母よ 私は知つてゐる
この道は遠く遠くはてしない道


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この季が来たらご紹介したいと思っていた詩。

男のひとは、いろいろに、母をうたっておられるが。

女に、こういった詩はあるのかな・・・と。ふと首を傾げた、入梅の日の夜でした。


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  1. 2018.06.06 (水) 22:09
  2. URL
  3. ラピスラズリ
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淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり

今ごろの雨をこんなに美しく表現する言葉があるのかと打たれました。

これまでは雨の日は

☆雨が小粒の真珠なら
恋はピンクのバラの花

とつい口ずさんでいましたが、これからはこの美しい言葉をリフレインして雨のなかを歩いてみます。

素敵な詩のご紹介有難うございました。
  1. 2018.06.07 (木) 00:07
  2. URL
  3. よみびとしらず
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天上の花

関東地方梅雨入りしました。

贅沢貧乏の森茉莉さんがらみで、茉莉さんの親友で、天才詩人・萩原朔太郎の娘さんの萩原葉子さんの小説『天上の花』を読みましたのは、もう随分、昔でした。
自分の叔母と三好達治の恋愛?を描いておりましたね。

15年以上、待つだけだった想い人のその凄惨?な最後でしたかね?
今風に言うならドメスティク・バイオレンス???の三好達治でしたが、彼の人生もまたいつも逆風だったようです。

それでも・・・詩は、言葉の輝きは、増すばかりです。

  1. 2018.06.07 (木) 09:44
  2. URL
  3. ゴネコ
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たしかにそうですね

こんにちは。
またまた、コメントしてしまいます。
鶴田浩二を口ずさみながら♪
 「何かぁ~ら何まぁ~でぇ、まぁっくら~やみぃよ~」てか。

確かに、男性詩人が詠う母と、女性詩人のそれとは異なっていましょうね。
男性詩人には、母とはいえど、いや、母だからこそ、母を異性としてみるようなところもあり、また(うがちすぎできありますが)、大地母神の信仰めいた心持ちが潜在意識下―ユングのようですが―もあり、昇華した言の葉をつむぐような気がします。

現代詩では、高田敏子さんが、以下のような詩を残しておられます。
(べたではありますが、共感できる女性、男性は多いでしょう)

呼びごえ
       
まちかどや 公園などで
よく耳にすることば
「おかあさァーん」
思わずふりむいてしまうのは
私だけではないだろう

おばあさんは思いだす
遠い戦地でなくなった息子のこと
若い母親は
乳房がきゅっと張ってくるのを感じる

 そのころ
 るすばんの子どもたちも
 呼んでいるにちがいない
 遊びあきた庭や
 食卓のまえでこっそりと
 「お か あ さ ん」

母と子は
いつも心のどこかで呼びあっている
若葉がきらりと光ったり
ゆれたりするのは
やさしい心が いつも
空の下を渡っているからです


また、永瀬清子さんの「母」は、こんな感じの詩です。
これも、女性には、はぁはぁとうなづけるところが多いかと。

 母
                 
母つて云ふものは不思議な脅迫感にも似た、かなしいもので
わたしの意識の底ではいつも痛みを伴つてゐる。
母はほんとに貝殻みたいにもろく、こはれやすく
しかも母の影を負つて生れたことが、私にはどうすることも出来ない。
つらい、なつかしい夢みたいなもので
目がさめてもいつまでも神経がおぼえてゐる。
どこへ自由に行くことも出来はしない。
一寸動くとすぐこはれて、とげのやうにささる気がする。
実に痛い。どうすることも出来ない。

永瀬さんのものでは、もう一遍。
おそらく「母」のことをうたったものと思われますが、以下のものが、
私は好きです。

連日の長文コメント、ごめんなさい。
ついつい書きたくなってしまいました。

繭一つ
                 永瀬清子

苦しみとよろこびを貴方は私に下さいました
それは私の中で切ない歌となりました
お穿きと云つて翅のある小さい靴を今そろへて下さる。
おゝ私は蝶になるのですか
さやぎあふ樹々のかげりの中を
歌はしづかにひらめきのぼり
はるかにしげみの方をみかへれば
むなしい繭が白くのこる
  1. 2018.06.07 (木) 22:00
  2. URL
  3. KUON
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・ラピスラズリさん

「雨は~小粒の~真珠なら~」って。

橋幸夫さんの歌ですね。昔の歌謡曲は、歌詞がきちんとわかっていいです(笑)。

ゴネコさんがコメントの中であげて下さってもいますが、四季のある国、繊細な言語感覚を授かっている日本の詩や歌や俳句、すてきな作品がいっぱいあります。

飽きるひまもないくらい、たくさんの、素晴らしい作品、ネットをたどれば美しい画像付きで、お目にかかれると思います。


・よみびとしらず さん

萩原葉子の人生も小説も、ざりざりと痛いです。身内に愛されないで十代を生きた彼女、お顔見ても、女性の一般的といわれる柔らかさが無くて。ご本人も思いはさまざまだったでしょう。

が。天才・朔太郎の娘。天才であるがゆえに娘も他もふつうに遇することのできなかった父親の、才能は、受け継ぐことができた。ザリザリ痛い人生の中から、生み出したものがあった。作品。それと、いっときとても話題にされた息子さん。自慢だったでしょうね。それと、フラメンコ。

自分で納得のゆく人生なら、他人の評価はどうでもいい。

・・・あ。ごめんなさい、三好達治と葉子の叔母さんの「恋愛」の天上の花の話。

弱み出せないと思いこまされていたオトコの、かわいそさが...

感情がぜんぶ、裏返ってしまう男の、アホさかわいさ。ひとことでどうにも言えないけど。ああいう「だめんず」を、どうしようもなかったのは、女のかわいそさ、ううん。女も、男を、殴ってやればよかったと思う。これ言ったら終わりかな。(笑)。陰湿ですしね、わかっててダメだから。

>それでも・・・詩は、言葉の輝きは、増すばかりです。

なんですよね。もうすぐ桜桃忌が巡ってきます。太宰さんをついに上水に引きずり込んだ彼女の恋は成就した、が、彼女の遺体は太宰から離れたところへ放り置かれたし、

彼女の父親は立場のある人で、作家の太宰と死んだ娘を「一族の恥」のように記しています。

また話が飛んでおりますが、作家なんて、作品を生み出すための「道具」みたいな。

三好達治の詩は、ひたに、美しいですものね。森茉莉は天才で。私は、仕方が無いよなあ、と、あれこれ、思うのです。


・ゴネコさん

幾つもの詩を、ありがとうございます。

確かに高田敏子さんの詩、私が十代の頃にはもっと読まれていた気がします。健康的な詩でね。べた、ではあるが、安心感のある。


永瀬清子も。あ、懐かしい。独特の世界でしたね、忘れていました。

鶴田浩二は、昔は当方が子供でわからなかったのでしょ、なんと色っぽいお方。いま、関係ないけど娘さんのお子、お孫さんが出て来ておられて。なんか彷彿させるものはあるが、こっちがばあちゃんになり過ぎてるので、ふううん、としか。


と。せっかくあれこれ書いて下さっても、お返事は自分流に墜ちてしまいますが、よろしければ、お気になさらず、コメントばんばん、いただきますように。

蘇るものがあったり、ありがたいです。

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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