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返事の中までKUONです。

  1. みんなのうた
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五月。皐月の「みんなのうた」

五月も「みんなのうた」へのお呼びかけにこたえて下さり、ありがとうございました。

うたは、うったえ。

   なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ      「梁塵秘抄」


まとめさせていただきます。

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     KUON の詠める

・シャツを干す向うに青き海の見ゆ両手だらりとしてしばし視る

・洗濯物干し了へて見る沖に早やヨットいっぱいに風はらみをり

・そこまでは行けないけれど 快晴の沖のヨットの白を眩しむ


     Nちゃん の詠める

新緑の
葛城山に
見降ろすは
大和 難波津
古代の遺跡

お揃いの
靴を並べる
葛城の尾根
躑躅 鶯
君と二人

登山せじ
十代の日に
決めたるを
君と登りし
山の数々

伊吹山
ふたり初めて
登りしは
をとめ十九
君も若くて

山道を
手を引き引かれ
バカップル
三十余年をかく過ぎ来たり

脚上げて
息整えて
頑張れよー
歩けるうちは
連れもて遊ぼ


     まめはな の詠める

・仏壇にひっそり鎮まる桃の実の産毛震えりろうそくの灯に

・りんご剥くくるくる落ちゆく皮の上(え)を少女が独り駆け降りてゆく


     白萩 の詠める

一面の揺れる稲苗に鯉泳ぐ立夏の空をひたと目指して

厄祓い終えて心は清々し雲なき空もひときわ青く

五月晴れ飛沫きらめき船進む十分間の短かき旅よ

雨の中神苑は緑滴れり「言の葉の庭」もかくありけるか

母と見る色打掛の絹の波「やっぱり赤の古典柄だわ」

指に咲くダイヤモンドの煌めきは見ても見飽きぬ約束の証


     パール の詠める

☆朝戸風闇の心もため息も
 連れて吹き抜け朝日の中に

☆いざ行かん私の化粧楯と鉾
 強く息吐き戦闘開始

☆あまた立ち五百余年の時空(とき)超えて
 この城址に我れ立つ不思議   

☆亡友は風 藤の香りに誘われて
 居たね一緒に肩に背中に

☆淡き陽が藤棚の色映し出す
 きらりきらりと香るむらさき

☆鏡台の奥にそっと居た小瓶
 香り芳し想い出遠く

★触れさせてならぬ輩に触れられて
 姫のオーラは無残に曇る


     アルジェリマン の詠める

痩せた兵追い詰め撃ったる境界を笑ってまたぐ肥えたラスボス

黒ずんだボール嗅ぐ犬の背に白きハリエンジュ落つ校庭の外

犬の背を越える高さのハルジオン揺れる野の道 雨の翌日

ハルジオン終わりて次はヒメジョオンいずれも強し帰化の草なり

苔むした石碑の回り小判草 その名を知りて野の草いとし

小判草 生まれは欧州舶来の鑑賞の草 野に揺れており

あと五羽は先に行ったか カルガモは二羽で沼田をすいと進めり

今月もわからんちんの電話あり 説明虚し のの字ぐるぐる


     かりそめ の詠める

*悠然と赤信号で道草の揚羽の翅の喪の色をして

*揚羽蝶赤信号を翔(か)けぬける付き従へば天上界か

*触れたきは夏の朝空触れたれば乱れ心の鎮まりゆかむ

*大けやき若葉に日差し透き通る幼子われにやはらかく笑む

*少女らの制服縞のワンピース帽の護謨紐首にまとはせ


〈ヤンゴン・2013年〉

*人々の祈り込めたる金箔のパゴダの風に剥がれ飛ぶとふ

*ミャンマーのガイド地獄を恐るると美しき顔ゆがめつつ言ふ

*ミャンマーの家族の夕べ寺詣で仕事帰りの父をまじへて

*アウンサンスーチーの顔ティーシャツにオバマの笑みと並びてありぬ

*ヤンゴンに浮島のあり浮島に寺院ありたり風の涼しき

*水かけ祭済みし直後に到着す街あちこちに花とけだるさ


     おてもやん の詠める

○母の日の箱の中身はキーケース紺地に金の兎の刺繍


     かげろう の詠める

「おとうちゃん」小さな声でよんでみる遠い空のそのまたむこうへ

斑鳩の金色佛はほほえみてわれの心を撫で慰むる


     温泉郷 の詠める

パクチーに白い花咲くかわいくて食べられません食用だけど

おじぎそうの種蒔きながら蘇る実家の庭の葉の感触よ

三条の寿司屋は外人ばかりなり葵祭があしただったか

葵祭みることもなく生活す電車が混んで迷惑至極

来年の今ごろはもう平成じゃないのねきっと混乱するわ


     こぶ の詠める

・「お兄さん」みたいな先生少しずつ
 心のドアに光差し込む

・阿波の国の小さき寺の大師堂
 多国籍語の般若心経


     たまき の詠める

潮騒は
わたくしに問う
あまたある
悲しみの波の
どれを選ぶや


     天蚕 の詠める

 風穴の 白き冷風を われは抱き 逆縁なりし 息子を偲ぶ

 山の春 足元に寄る トカゲにも 逝きし子の名で呼びかけており


     わすれんぼ の詠める

寺山がありやと問うた祖国という 人をし守る殻が溶けゆく 

福島の汚染土国の隅々に ばら撒かんとする悪意のありて

巨大なる悪意を前に何もせず 何事もなしと暮らす我らは

靴喰らえ靴舐めよとかネタニヤフ 日本総督出迎えの作法

明治より三帝眠る御陵(みささぎ)の 朝鮮なぞる形の不思議 

忽然と土噴いて出たガマガエル 土遁の術たぁこれのことかぁ

地中より現れいでし庭の主 歓迎までに我が悲鳴をば

若き日の異国の旅の第一夜 北欧の空夕暮れの青 


     アイリス@ の詠める

機関士を
務めし叔父が笑みて逝く
遠くに汽笛を聞いたと思ふ

ここのその(九十の)
叔父の掌に頭を近づけて
いい子と撫でてと
おねだりしてみた

ありがとう
さよなら叔父さん
懐かしき
昭和を背負った
最後の世代


     黒猫アビ の詠める

 ・ワイパーが激しく動くハイウェイ
  新東名を初めて走る

 ・若き日に夫と二人で旅した地
  再び夫と同じ地に立つ


     KUON の詠める

・豆ごはん炊きあがりたりきゃらぶきを添へて初夏(はつなつ)ひとりの昼餉

・微熱ありて気怠く物憂く味噌汁にたまご割入れてじゅるじゅる昼餉

・子ら遊ぶかんだかき声救急車のサイレンの音 窓の外(と)に群青色に海暮れてゆく

・この週は四通の手紙よこしたる姑(はは)の淋しさ思へど されど

・遠くより来たまひし友握手して笑顔して遠く帰りたまへり



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  1. 2018.05.20 (日) 01:56
  2. URL
  3. 温泉郷
  4. [ edit ]

五月のうた

くおんさま、わたしの5首めのうた「来年はもう」が落ちてます。
  1. 2018.05.20 (日) 08:08
  2. URL
  3. KUON
  4. [ edit ]

・温泉郷 さん

ごめんなさい、失礼しました。大急ぎでさせていただきました。

ごめんなさいね、教えて下さり、ありがとうございました。
  1. 2018.05.20 (日) 10:21
  2. URL
  3. 温泉郷
  4. [ edit ]

くおんさま、追加してくださりありがとうございました。
  1. 2018.05.21 (月) 19:03
  2. URL
  3. 天蚕
  4. [ edit ]

くおん様 添削ありがとうございました。直して頂いたうたに素直に涙が流れました。車にいつもノートを乗せていて 思いつくと車を止め書き留めたりしています。また参加したいと思います。
  1. 2018.05.21 (月) 19:33
  2. URL
  3. KUON
  4. [ edit ]

・天蚕 さん

そう言っていただいて、とても嬉しいです。ありがとうございます。

どんどん思いを出されて(ご無理の無いように)。おうた詠まれれば、と思います。

お待ちしておりますよ!。

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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