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  1. みんなのうた
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四月、卯月の「みんなのうた」です。

四月、卯月の「みんなのうた」まとめさせていただきます。

たくさんのうたをお寄せいただき、嬉しいです。

ほそく、たしかに、続けて行きたいと願っております。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


     KUON の詠める 

・海を見るヨットが見える花びらがひらひらと塩むすびにとまった

・花びらにまみれたおむすびを食べる目の前に海はきらめいてゐて

・だれもいない私のほかは平日のヨットハーバー花の降る午後


     白萩 の詠める

宝石のごとかる紅き苺食む
この時期だけの心の贅沢

漆黒の闇に浮かべる花 花 花
この時に人は狂うと思う

聖堂のステンドグラスの如く見ゆ
青空区切る桜の枝よ

空見上げ桜を愛でる足元に
慎ましく咲く菫一輪

鴨去りて今は水面に燕飛ぶ
はや葉桜の清明の日に



     ROM の詠める

・若猫の ひたと獲物を見据える目 一心にあることの晴れやかさ

・虫追いて 一直線に走る猫 精一杯の命あかあかと 


・山頭火の うしろ姿を追う我れも 「分け入っても分け入っても青い山」

・どろどろと どろどろどろとどろどろと 記憶のうみよ干でるその日よ 

・心折れし 時には決まって比べおり 誰かと自分 自分と何か


・枯色(かれいろ)の 土手に色彩沸き出でぬ 地中に潜める時満ちた今

・春風や 木影(こかげ)なき道に葉が一枚 今はいずこか落とし物あり

・矢印の ように飛び立つ野の鳥に 斜めに切られし庭の青空



     まめはな の詠める

・ざわめきも光も陰も完璧のバルセロナあり我が裡にのみ



     わすれんぼ の詠める

一点の曇りもないとはよく言うわ 嘘つきシンゾー面目躍如

あれほどに恥を知らずに言い募る 人間性が壊れているのか

人ひとり独裁振るい民主主義ルールの破壊いともたやすく

移民入れ雇用農業破壊して これを保守だと信じる馬鹿ホシュ

シンゾーの仕えているは誰なのか グローバリズム国民の敵

なんとなく信じていた国のまともさを 見事底からひっくり返し

良識を破壊しつくし恋々と しがみついたり権力の座に

シンゾーの行き着く先は何処かしらん 塀の向こうのムショかビョーイン



     こぶ の詠める

・級友と未だ馴染めぬ娘を思い
ランチの話題頷いてるだけ

・一週間登校したらカツサンド
食べに行こうと小さな約束

   職場で新入社員研修がありました。

・新人の名刺交換両手延べ
まるで何かの儀式のように



     アルジェリマン の詠める

小走りで曲がった先にはユキヤナギ そよそよ揺れる白き夜道に

スギナ踏みナズナ揺らして朝露の 中に分け入る黒犬光る

寒風の止みてスズメら飛び立ちぬ 翼に春の日差しよ当たれ

春の夜ネコが横切る姿見て 犬びくりとし見送る始末



     パール の詠める

☆その季をしづかに待ちゐて春来れば
 主(あるじ)なき地に咲(え)む桜たち

☆ゆっくりと目開ける母を覗き込む
 母の眼(まなこ)に映るよ私

☆真新しき子の学び舎の制服を
 見かけ心でyellをおくる

☆独り好きおぼろ月夜の音楽は
 ユーミンよりも中島みゆき

☆盛りより心奪わる散る桜
 この先の時間(とき)見ているようで

★静養か無能不様かうましか(馬 鹿)か
 アレラの元号使う気はなし

   日本人としてどうかとは思いますがもう西暦でいいです



     Nちゃん の詠める

先生と
言われよろこぶ
バカもおり
言うてよろこぶ
バカもおるかな

晩節に
教師人生恥ずる君
今ではそんな
教師もおらず

おどけてし
君を見るたび
気の和む
実は奥深
できる漢か?

高熱の
熱き乳房を
触れ揉みで
さびしからずや
寝入る瘋癲

ああ卯月
熱の身体を
抱きしめて
君もコクリコ
我もコクリコ

仰ぎ見し
狛犬の髭に
花の散る
見上ぐる君の
髭にも落つる



     おてもやん の詠める

○送る荷の中身を息子が書いてをり少し歪んだ癖のある文字



     へなちょこ一年生

・春雨の青谷川の坂道は 鬱金桜に染まり霞みゆく  

・菜の花の丘から眺むちぬの海 縄文の景色夢見るごとく

     (神戸の原田の森の辺りで)



     黒猫アビ の詠める

 ・子は宝 できが良くても 悪くても
  我の姿を 映す鏡に
  
 ・早や卯月 亡き愛猫の 一周忌
  可愛いしぐさ 心にのこりて

   (桜満開の時に逝った猫、桜を見るたび家族で思い出話を・・・)



     KUON の詠める

・青空に聳えてゐたり熊本城天守崩るるも悠然として

・熊本の人らの思ひ受け止めて地震禍の城悠然たりき

・地震渦の酷かりしあたり共に巡りひとりの人と疎遠となりぬ

・観光かグルメの旅かと昂ぶりて傲慢にひとを切りてしまひぬ


     忘れな草 の詠める

亡き人に
想いを乗せて
春が逝く
落花盛りの
花を浴びつつ



     おてもやん の詠める

○じいさまの葬儀翌日巣立つ子に次の世代の希望託せり

○全壊で解体されし義父の家 主帰らぬ更地残れり

○葉桜の並木通りを空港へスーツ姿の息子を送る



     しだれもも の詠める

・月光に抱かれる桜花は墨色の樹影のなかへとひとひらずつ散る

・骨箱にキャラメル一つ還り来し叔父の墓にうぐひすの鳴く

・線香の残り香つよき指先を問ふひともなき家に帰らむ

・春嵐さあぁっと黒い雲ながれころがり出づるまんまるの月



     桜子 の詠める

異国の地春を告げむとひとり咲く日本のさくら我を泣かしむ

人ら呼ぶ「ニホンノ サクラ」誇らしく大樹の下に共に花浴ぶ   (KUON・代詠)





     ROM の詠める

・久方の 友とのひとときしみじみと 溶けゆくアイス食べ惜しむように  

・子供時代に ついたる嘘を告白す 我れもと言う友の瞳にほどけゆく

・雨曇りの 空にかかりし水墨画 かなたに山水こなたは鳥獣



     かりそめ の詠める

*実朝の海に潮の満ち満てど海底に砂なめらかに見ゆ

*とある朝花見に誘ふメール来し病知らざる旧き友どち

*わが病知りてメールの相次げり思ひもかけぬ優しさ綴る

*犬猫を飼へぬ団地のはずなれど犬猫多し異人も多し

*葉隠れに梅の小さく実りたり見つめてをれば猫通りすぐ

*道沿ひにアメリカ産の花水木ワシントン市は葉桜のころ

*研修の名札を胸にその視線PC画面にひたと貼りつく

*夜(よ)も白き雲を崩せる旅客機の点滅の灯(ひ)のいざなふごとし



     たまき の詠める

隠された
ツールがあると
知らずいた
長い年月
ゲームの終わり

春の宵
覆い被さる
寂寥よ
肩に背中に
そして心に

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・勝手なるたわごとを申しますれば。

「うた」を確かなものにしたいといという一点では、気持ちお互い食い込むように、たたかいでもあるかのように、近しく寄り添って
「一首」に向き合いたいと願います。私の言うようにしてほしいなどという傲慢な気持ちはありません。違うとお思いなら、がぶり寄ってもいただきたい。私流に懸命にお答えしたいです。学校で教わるように、をお望みのお方には、私は向いていないと思います。

つくり手同士として、上のごとくにありたいためにこそ、時にこころ寄り添う瞬間を共有し得たとしても、狎れ合いは謹んで、うたの場の中にありたいと思うのです。

たったこれだけを願って、数十年、条件のいい「仕事」や、身に余るようなお誘いを、蹴っ飛ばしてまいりました。たぶん、阿呆です、わたし。

身過ぎ世過ぎの糧は他に、散文的に確保して。うたはこころ贅沢に自由にありたい。・・など、気負いながら世の片隅にうたを紡ぐのみの者にてはございますが、だからこそ、思うままにうたに接して行きたいのです。

訳のわからないことを書きました。

来月も、おうた、お寄せ下さいね。お待ちしております。




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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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