さくら満開です。
さくら、満開です。
桜をうたったうたはたくさんあります。
今日はこのうたをご紹介したいと思います。
さくら花幾春かけて老いゆかん身に水流の音ひびくなり
さくらばな いくはるかけて おいゆかん みにすいりゅうの おとひびくなり
馬場あき子
はじめの「さくら花」と「いくはるかけて」と「おいゆかん」とは、どうつながるのか、とか。
「みにすいりゅうの おとひびく」って、どういう意味なのか。とか。
気にしないで、なんとなく、いいな~、と。そう読まれたら、いいな~、と、思います。軽いうたでは、決してないのですけどね。
もう一首。
桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり
さくらばな いのちいっぱいに さくからに いのちをかけて わがながめたり
岡本 かの子
さまざまな感想はあるのでしょうね。おおげさだ、とか。
私はこの、いのちいっぱいなうたが好きなのです。大正13年、関東大震災のあった次の年の桜の季節、震災のおよそ半年後に、詠まれているうたです。
この時かの子は、一気にさくらのうたを139首、発表しています。
どれもぜんぶいいかと言えば、そういうことではないです。中に、以下の一首もあって、なにごとにも過剰な、溢れかえるような岡本かの子らしいな、と、読むたび、頬がゆるんでしまうのでした。愛情も特濃。のどかな春の光景のなかの親豚子豚が、いとしくてかわいらしくてたまらなかったのでしょう。
溺愛していた一人息子の太郎・・・あの岡本太郎・・・を、創作の興のっているときは、柱にくくりつけて書いていた、とも逸話の残るひとでありますが。
丘の上の桜さく家の日あたりに啼きむつみ居る親豚子豚
おかのへの さくらさくいへの ひあたりに なきむつみをる をやぶたこぶた
……コメントへのお返事は、あす、お昼過ぎに、させていただきます。
桜をうたったうたはたくさんあります。
今日はこのうたをご紹介したいと思います。
さくら花幾春かけて老いゆかん身に水流の音ひびくなり
さくらばな いくはるかけて おいゆかん みにすいりゅうの おとひびくなり
馬場あき子
はじめの「さくら花」と「いくはるかけて」と「おいゆかん」とは、どうつながるのか、とか。
「みにすいりゅうの おとひびく」って、どういう意味なのか。とか。
気にしないで、なんとなく、いいな~、と。そう読まれたら、いいな~、と、思います。軽いうたでは、決してないのですけどね。
もう一首。
桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり
さくらばな いのちいっぱいに さくからに いのちをかけて わがながめたり
岡本 かの子
さまざまな感想はあるのでしょうね。おおげさだ、とか。
私はこの、いのちいっぱいなうたが好きなのです。大正13年、関東大震災のあった次の年の桜の季節、震災のおよそ半年後に、詠まれているうたです。
この時かの子は、一気にさくらのうたを139首、発表しています。
どれもぜんぶいいかと言えば、そういうことではないです。中に、以下の一首もあって、なにごとにも過剰な、溢れかえるような岡本かの子らしいな、と、読むたび、頬がゆるんでしまうのでした。愛情も特濃。のどかな春の光景のなかの親豚子豚が、いとしくてかわいらしくてたまらなかったのでしょう。
溺愛していた一人息子の太郎・・・あの岡本太郎・・・を、創作の興のっているときは、柱にくくりつけて書いていた、とも逸話の残るひとでありますが。
丘の上の桜さく家の日あたりに啼きむつみ居る親豚子豚
おかのへの さくらさくいへの ひあたりに なきむつみをる をやぶたこぶた
……コメントへのお返事は、あす、お昼過ぎに、させていただきます。
スポンサーサイト
- 2018.03.30 (金) 07:21
- URL
- Nちゃん
- [ edit ]
おはようございます
バックのテキスト変えたんですね
(๑>◡<๑)
淡くてきれいです、
お詠にぴったり〜
うちの近所にお寺や神社が
たくさんあって、
天気もいいので毎日花見散歩です
昨日は大阪城の入り口まで
歩きましたが
まーもー、エライ人!
賑やかなの好きですが
なんか、桜はしんみりと
眺めていたいです。
何とかの皇子を
御祭神してる神社や
西鶴、近松、義太夫
何代目かの扇雀、文枝など芸能系
色な宗派のお寺も密集していて
どこにも歌碑があったりします
それを詠んで
あーだ、こーだ解釈しては
またひとつ勉強になるなぁと
瘋癲とブラブラです
昨日の玉造神社は
小野小町でした
湊入の玉造江にこぐ舟の
音こそたてね
君を恋ふれ
大阪城のすぐ横まで
大昔は湊だったんです
古地図見るのもこれまた楽し
(≧∇≦)
Nちゃんでした
- 2018.03.30 (金) 15:29
- URL
- KUON
- [ edit ]
- 2018.03.31 (土) 22:04
- URL
- KUON
- [ edit ]
・Nちゃん さん
・爛漫の春を楽しむ、という。いいですね~、私もそうです(笑)。
とにかく桜がいっぱい。今日は朝から奈良へ帰り、いつものお墓参り・・・まわり桜だらけ・・午後から用があって大阪・太子町へ・・・ここも花でいっぱい、いつも奈良側から見る「二上山」を、反対側から見上げまして。
帰る時間も晩御飯のことも考えないで桜狩りとはまああ、なあんと、優雅、ぜーたくなことでありましたでしょう。
あ、そうだ、ご存知かも、ですが、ちらっと読んで覚えたつもりが忘れてる(悲)、四月か五月に、四国こんぴらの金丸座で、歌舞伎が・・けっこうなメンバーのようでした、一緒に行っていらっしゃいよ、と、強くお勧めしたいです。何年か前に連れて行ってもらった時、楽屋や奈落まで見せていただきました、小さな小屋ですが(取りにくいだろうな・・)雰囲気ありあり。行ってらっしゃいよ、二人で。ぐい。ぐい、圧しますKUONです。
今夜はブルー・ムーンだそうで。さっき、ライトアップされている桜のそばまで行って、満月と桜、というシチュエーションを、楽しんだ・・と言いたいが、片方ずつしか見ることができませんでした。
綺麗だった、よかったです。
trackback
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
- 2018/06 (15)
- 2018/05 (21)
- 2018/04 (12)
- 2018/03 (12)
- 2018/02 (9)
- 2018/01 (17)
- 2017/12 (20)
- 2017/11 (15)
- 2017/10 (9)
- 2017/09 (12)
- 2017/08 (20)
- 2017/07 (18)
- 2017/06 (16)
- 2017/05 (23)
- 2017/04 (20)
- 2017/03 (15)
- 2017/02 (20)
- 2017/01 (22)
- 2016/12 (18)
- 2016/11 (20)
- 2016/10 (19)
- 2016/09 (21)
- 2016/08 (20)
- 2016/07 (26)
- 2016/06 (16)
- 2016/05 (20)
- 2016/04 (29)
- 2016/03 (24)
- 2016/02 (18)
- 2016/01 (30)
- 2015/12 (33)
- 2015/11 (31)
- 2015/10 (29)
- 2015/09 (26)
- 2015/08 (15)
- 2015/07 (21)
- 2015/06 (24)
- 2015/05 (19)
- 2015/04 (27)
- 2015/03 (26)
- 2015/02 (21)
- 2015/01 (28)
- 2014/12 (27)
- 2014/11 (28)
- 2014/10 (27)
- 2014/09 (22)
- 2014/08 (28)
- 2014/07 (26)
- 2014/06 (26)
- 2014/05 (25)
- 2014/04 (26)
- 2014/03 (26)
- 2014/02 (21)
- 2014/01 (20)
- 2013/12 (24)
- 2013/11 (24)
- 2013/10 (29)
- 2013/09 (24)
- 2013/08 (22)
- 2013/07 (18)
- 2013/06 (21)
- 2013/05 (19)
- 2013/04 (18)
- 2013/03 (13)
- 2013/02 (11)
- 2013/01 (18)
- 2012/12 (18)
- 2012/11 (9)
- 2012/10 (23)
- 2012/09 (19)
- 2012/08 (18)
- 2012/07 (23)
- 2012/06 (16)
- 2012/05 (17)
- 2012/04 (18)
- 2012/03 (24)
- 2012/02 (29)
- 2012/01 (21)
- 2011/12 (27)
- 2011/11 (29)
- 2011/10 (26)
- 2011/09 (26)
- 2011/08 (21)
- 2011/07 (28)
- 2011/06 (33)
- 2011/05 (16)
カテゴリ
ブログカウンター
プロフィール
Author:KUONの久遠
・・・・・・・・・・・・・・
四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。
海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる
明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。
・・・・・・・・・・
プロフィール
Author:KUONの久遠
・・・・・・・・・・・・・・
四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。
海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる
明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。
・・・・・・・・・・