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  1. 今の思い
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赤い鳥居がありました。

朝から「街」へ行って、疲れて帰って来ました。

欲しいものが幾つかあり、神戸・三宮のロフトへ行ったのです。越してきたときに、車は奈良へ置いてきました。ほとんど乗らない車を寝かしておくために駐車場をかりたくない。夫は歩いて工場へ通っています。それをするために越して来たのです。歩いての通勤がリハビリになっていると信じています。

必要な時はレンタカーを借りる。一度借りました。月初めの墓参、姑との寿司屋行き。車でないとなかなか、な用は、まとめて済ませるアタマも使います。私は脚が痛いし、言えば電車で済ませられる用ばかりではない・・。

今日はバスと電車で出ました。三宮のそごうデパート。地下の市場街を通って目的地まで行きますが、海鮮類が豊富で安くて目移りして、まっすぐに歩けないくらいです。魚もタコもわかめも、新鮮でたっぷり盛られていて、海なし県の奈良に住み慣れた目には、気絶しそうなくらい、魅力的で、安い。あれも買いたいこれも食いたい(東海林さだおさんの絶品グルメ本の数々の大ファンなのです私)。帰りに買おうと自分に言い聞かせますが、おそらく無理だろうともわかっています。お刺身、リュックに入れて帰れません。

ロフトと本屋で買い物をして、もっと買いたいもののある夫を待って、などしながら、鍼治療の予約の時間まで過ごしました。店内も外も人でいっぱい。ホワイト・デーの前ということもあるのでしょう、モノがバンバン売れていて、華やかで,にぎやか。どこかからジャズ・バンドの演奏も聞こえてきていました。

リュックに収まるくらいのモノをささやかに私は買い、夫は、苦手なはずの街なかをあちこち巡ったけれど欲しいモノを見つけられず・・品物が豊富過ぎて新し過ぎて、基本的に「山奥の実験だけ大好き仙人」である夫の目はチカチカしてしまったのでしょう。

ひとごみを抜け出して、にしむら珈琲店でフレッシュ・ジュースと野菜サンドにありついた頃には、ヘッタヘタのクッタクタになっていたのでした。

鍼治療は、夫には合っているようです。脳梗塞を起こしてもうすぐ二か月、ロレツもかなり回るようになり、食べ物を飲み込むこともしやすくなっている様子です。にしむら珈琲店の、お気に入りのサンドウィッチ・・きゅうりとトマトとホワイトアスパラガスの・・を、ゆっくりいただいて、もうウロウロしないで帰りの電車に乗り込みました。

帰宅すると、リビングの窓の向こうの海はすでに、夜の色に包まれていました。

朝、出て行く時は、朝の光を受けてキラキラ光っていたのです。

七年前の早春。

震災の後、しばらくの後に訪れた時、かの地の海は、大きく広々と、まばゆく光っていました。

何も知らぬげに光っていました。

私が、つれて行ってもらって立っていたその場所は、黄土色に乾いて広がっていました。

赤い鳥居がありました。表札の残ったままの片側の門柱。登り切ったところに何もない、唐突にある石の階段。

何もかもが、黄土色の大地から突然はえたように、脈絡なく「在る」のでしたが。

それらは、生えたのでなく、取り残されたものだったのです。

そこにあったものは、そのすべてといっていいくらい、海がさらっていったのでした。

家も暮らしも・・・いま、午前零時になりました。

三月十一日になりました。

・・何もかもを津波がさらっていった町の、向こうに見える海は、きらきらと光っていました。

何も知らないような、穏やかで静かな海でした。

私が、どうしようもなくただ涙を流したって、なにも、どうにもならない海なのでした。


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  1. 2018.03.18 (日) 22:53
  2. URL
  3. sarah
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まだ7年、、、もう7年。。。

原発のそばの牛舎で、繋がれたまま残され餓死していったおびただしい数の牛たちの骨は、今も放置されたままです。

飢えから柱が齧られた跡のあるその牛舎も、やがて草に覆われ、朽ちていくのでしょう。

自分の中で始まっている記憶の風化と闘いたい、です。
  1. 2018.03.19 (月) 15:12
  2. URL
  3. KUON
  4. [ edit ]

・sarahさん

あの牛たちのこと・・

薔薇子さんのこと、書きますね。薔薇子さんも小薔薇ちゃんも、ご家族ともども、幸せに暮らしてらおられるようです。

で。はっきり書いてしまいますが、薔薇子さんにとってはいま、過去のことは、忘れたいこと、になっているようで。思い出してもどうしようもない、苦しく切なく悲しかっただけ、今あるものをもう、失いたくないだけ、のお気持ちのようです。それもわかる気が、とても、するので、今年は(越したこともあり)会う機会を設けませんでした。

にんげんたちは、いろいろと、生きて行く道がある・・でも、どうしようもなく放置されて死んでしまった牛や、その他の。

思い出すことはない、忘れていないから。そういうことなのだなあ、と、迎えたあの日でした。

以前ご一緒したフロインドリーブ、一人で行きました、パンも何も美味しかったです、311にも神戸は、ただただ賑やかで華やかでした。私が見た限りでは。


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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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