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返事の中までKUONです。

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風のかたち



こんばんは。

わがまま勝手、させてもろてました。

  春眠不覺曉 處處聞啼鳥 夜来風雨聲 花落知多少

  春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聞く 夜来風雨の声 花落ちつること知る多少

この漢詩を、私の恩師は、こう訳して下さいました。

  春のおねむはいい気持ち

  枕のむこうに鳥が鳴く

  ゆうべの風は怒りんぼ

  さぞかし花も散ったでしょ

背のたっかい、大学出て何年もたっていない、陸上小僧の先生の、この「散ったでしょ」に、私は、ぎゃはぎゃは笑い、笑いが止まらずに、ひーひー、になったものでしたが、今でも覚えているのです。

  あすなろとふ樹の名をわれに教へまししやや受け口の国語の教師

身を置いて暮らす家の難しさに、鬱屈した思いを抱えて、創作活動の中に逃げ込もうとしていた中学生の私に「あすなろ」という樹の名と、その樹への思いを、教えて下さった。

春が来ると、思い出します。



ここ数日、眠くて眠くて、でも仕事も家事も育孫もあるし、私は夫のたった一人のお友達でもあるので、今日の出来事一式、お語りになるのに(夫に敬語を用いているのは、わざと、ですよ)耳を傾け、相槌を打ち、する時間も重要。な~に、それだけしていれば、けっこうなワガママ、気儘をさせてくれる夫であるのですが。

まさか昼間から寝ていられませんが、ま、こーゆー時にはだらだらゆっくりしようと。

三月はいくらかヒマだったのです。相手の会社さんとこが、決算だったり在庫調整時期だったりで、わが社も、どきどきするほど暇でした。四月は、少し、忙しく、仕事だけはミスできない、と言いつつ私は、桜に気をとられたりしていて、桜の吹雪く下にいることが、えも言えず嬉しくて。

   子のもとへ身を寄せし姉らんまんの桜の下に今年はをらず

あまり幸せそうでないような気もしないでもない姉を(コワイ姉なのですが)想って、少しだけ案じたりね。

人を疲れさせることの天才みたいな人のことが、追い払おうとするほど、気持ちの底をめげさせてくれたりしてたまんない、忘れよう忘れよう忘れよう・・・∞。∞。

そんなこんなで、まともにパソコンにも触れず、気怠い春の・・・この季節だけに許されているような「ぼんやり感」を、楽しむというか、身をゆだねて流される快さのなかにいた、というか。

で。

今日は、母が逝って、八年目の快晴の朝でした。

  願わくは花のもとにて春死なん そのきさらぎの望月の頃  

季節は如月ではないが、母はもちろん西行法師でもないが、桜の好きな人でした。

西行がこのうたを詠んだのはおそらく、今で言えば、四月のはじめの気候の折りではないかしら。

桜の咲くのが遅かった今年、いまだたっぷりと花の残っている今日、風の形が見える今日・・・花弁が舞い上がったり、流れたり、いっせいに吹雪いたりするのは、あれは、風の形なのですよね・・・思い出せばもう、ただただ愛しさのみの募る母に、好物だった桜餅、お好み焼き、スプライトなどをささやかに供して、新たに思った。

心して、生きて行こうと。

生きて行かねばと。


勝手気ままに居留守を決め込んでいた間にも、訪れて下さっていた皆様。

本当に、ありがとうございました。



  母の忌は四月十二日一人行く車窓に無限に花降りいたり

  働きづめの母なりしかな手を取れば既に小さく固まりいたり

  幾年を涙を流すなく過ぎて今年の春の母の恋しさ

  桜餅の桜の葉っぱそのままに食みて旨しと笑みたる母よ

  母よあなたの娘はここに生きていて花冷えの夜を独りし思う
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  1. 2012.04.13 (金) 09:54
  2. URL
  3. えま
  4. [ edit ]

NoTitle

kuonさん おはようございますv-252v-252v-252

お帰り下さって嬉しいv-351

【母よあなたの娘はここに生きていて花冷えの夜を独りし思う】

じ~んと、きています・・・
柔らかな毛布で包まれているような
ほんわか温かな気持ちになりましたv-398

母の顔声も忘れてしまったが愛しい想いいまだ忘れず

会えなくなった母を恋しいと思えば思うほど会えない辛さで
声も顔も思い出せなくなったのです。
ユジンがチュンサンが事故にあって死んだと聞いた時
どうしよう・・・チュンサンの顔を思い出せないと泣きました。
本当にそうなるのですよね。

桜吹雪・・・風の形・・・本当にそうですね。
思いもしませんでしたi-190
とても、凄い発見をしたような
新鮮な感動ですv-353v-352
  1. 2012.04.13 (金) 11:04
  2. URL
  3. yuuta
  4. [ edit ]

NoTitle

KUONさん

貴女の生み出す言の葉には癒しの効果があるのですね

私などが生意気にもそう感じてしまいます
良かった また読む事ができて

お母様のご命日でしたのね 昨日

母の存在っていつまでも変わりませんね

 

  1. 2012.04.13 (金) 14:01
  2. URL
  3. ようこ
  4. [ edit ]

NoTitle

kuonさん

母になれなかった私は
母が恋しくて
この歳になっても
「おかあちゃん」と呼んでみるときがあります
私が28歳、母は享年55歳でした
心配はかけても、親孝行らしきことはできませんでした
婚家は当時底引き船の船主として忙しい家でした
船が入港する度、港に行かされ水揚げの手伝いです
今頃まで長生きしてくれていたら母を連れて旅行もできただろうに


永遠の無償の愛につつまれて故郷の土に眠りにつきたい


と、昨年は本気に思ったこともありました
心が病んでいたのでしょうか

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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