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  1. みんなのうた
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一月・睦月の「みんなのうた」。

一月の「みんなのうた」まとめが今日(31日!)になってしまいました。

うたによって年を始められたしあわせ。今年も皆さまご一緒に、と、お呼びかけ申し上げます

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    おてもやん の詠める

  一月のうた

◯今年こそ短歌ノートを作ろうと小学こくご十マス選ぶ

◯あずき炊く北側にある台所昼になっても吐く息白い

〇蓋を開け湯気のま下のあずき風呂餅を温めぜんざいできる

◯年賀状宛先不明の束にある家を移りし被災地の友

◯我が家では庭の雪には目もくれず犬はソファで丸くなるなり


    まめはな の詠める

・冬の海銀杏の枝にひび割れてモザイクの如し波きらめきぬ

・冬の朝日射し燦々降りそそぎ洗濯物のなきが残念


    かりそめ の詠める

・追ひ越してバギーのぞけば出会ひけりくろぐろ澄める犬の瞳と

・家に来しやや哀れなるシクラメン水と愛もてかく美(は)しくなり

・願と癌同音異義と思ひつつ掌くぼめ柏手二回

・左には豊かな乳房右胸はたひらな傷を一本得たり

・年跨ぎ癌の治療のフルコース食傷気味と言ひたいけれど

  バンコク・あのころ我らは若かった>

・物売る子けむる睫毛に目は澄めど声はいささか媚びを帯びたり

・暁の寺の登りのけはしさに三島由紀夫の哀しみ想ふ

・市場には慣れぬ匂ひの溢れをり星のかたちの果物も売る

・王族の船の舳先は反りに反るチャオプラヤ川華やぎにけり

・友はみなスネークショーを見に行きぬひとり異国の舟に揺れゐる

    (豊かな乳房は真っ赤な嘘です)


    黒猫アビ の詠める

 ・年明けて溜まりし疲れストレスを
  憩いの場にて心を癒す

 ・家計簿の一年の計数字見て
  改めてこの税の多さよ

 ・窓とおし飽きずに眺む楽しみに
  雲の流れや群れ飛ぶ鳥を

 ・わが娘腹の立つこと多々あれど
  心にしまいそっと見守る


    アルジェリマン(時々みゃんこ) の詠める

・黒犬が鼻先上げてにおい嗅ぐ ぬるい北風わきおこる雲

・西空に般若の顔の雲ありて 睨むも消えず見下ろしており


    白萩 の詠める

・うたた寝の君に掛けやる吾がコート包み込むには余りに小さし

・葬送の我らに舞いし東京の雪は旅立つ祖母の言葉か

・肌乾き髪には白きもの二本心にも三十年(みそとせ)の澱たまれり


    たまき の詠める

人生の
あては向こうから
外れると
母の口癖
しみじみ思う

元旦に
恋の残骸
集めてる
どんど焼きの日
くべてしまおう

寒き日に
寒いね、という
人が居ぬ
ことこそ極み
寒さの極み


    KUON の詠める

・凍つる夜にアイスクリームなめてゐるなんだか淋しさ溶かせるやうで

・正月休みやっと明けたりお昼には隠してをいたあれを食べやう

・このへんに心といふが在るのかな半身浴の胸のぎりぎり

・一パック110円の卵なり二つ入りなり買ふにときめく

・卵ごはん里芋の赤だし壬生菜漬け最期の一食をかう決めてをく

・かの店の北京ダックの美味なりしも食べに飛ばむの気力いま無し

・ハムスターがほぼ大の字に眠りゐて息をこらして見つめてしまふ

・思はざる仕事年初にいただきて数年分の息吐き尽くす

・萎れたる薔薇はいとほし しかれどもわれはルージュを赤く出でゆく


    忘れな草 の詠める

誰にしも 我が悲しみは 語らざり
一人の胸に 納まるがゆえ


    へなちょこ一年生 の詠める

・あらたまの年のはじめの床の間は主なき畳も冷えまさりけれ 
               (一昨年に父が亡くなり)

・東雲の靄うつろいて光射す庭の南天春を迎えし
     

    パール の詠める

  睦月のおうた

☆亡き友が繋いだ縁(えにし)再びの
 セピアの思い出語る笑顔で

☆ぼんやりと見慣れた景色流れゆく
 アナウンスの声今日は好みだ

☆吾子が手に微笑む小さき雪だるま
 北の大地の白さ懐かし

☆つつがなく新年迎え嬉しくも
 日常戻りホッとする今

☆気を遣い身体使って出費する
 欲しいな私鈍感力を

☆手を取ってまた歳とるわと言う母の笑顔の元日心温か

★借りたのか贈られたのかどっちでも
 過去のことなど私は知らぬ
         けいのはは(に代わりて)
             

    呆け・ウナ の詠める

おさなごが
背負いし我に
道教え
おいすればこそ
みえしははのせ


    しだれもも の詠める

先月教えていただいた「立たす」使ってみました。

  <比叡山>

・琵琶湖から吹く風冷ゑて花もなき貫之の墓ひとり参らむ

・御開帳ふたたび立たす釈迦如来 僧の読経のひときは高く


  <「語」>

・特攻を命じた兵士毎日が慰霊祭だと静かに語る

・さがします今日もあなたの言の葉をなにも語らず散ったあなたの


    Nちゃん の詠める


陶芸を
習いはじめて
一年が
あっと言う間で
奥が深すぎ

たまにはな
静かになろと
手捻りで
瘋癲作る
ゲイジュツな猫

瘋癲の
髭剃りはじめ
三年経ち
おんなの日々の
仕事となった

髭だけが
白髪増えてき
寿老人
長生きせーよ
瘋癲に言う

風呂場にて
髭剃り楽し
真っ裸
カトちゃんぺっに
ダリもやったろ

髭剃りも
猫?塊?も
天才や〜
お互い褒める
絵画展帰路


    パール の詠める

  祈りの日


☆震災の年に生まれし甥御らが
 歌う「幸せはこべるように」

☆1,17(いってんいちなな) 思い出全てあの日より
 被災地と呼ばれし忘れじの街


    KUON の詠める

・慰霊碑の前にゐるよとその時刻神戸に住まふ娘(こ)の電話来る                
               (一月十七日)

    わすれんぼ の詠める

雲上にあがれるはずなき最下層次々と来て“皇室部落”に 

世の中の最上下層をかけ合わせ血筋ミックスわんわーるどへ

千代田村女酋長皿婆が人の金だと浪費三昧

新年に尿漏れのごときドレス着て下卑たテイストお似合いだこと

モスラ婆に食い荒された皇室は残骸のみを残す惨状

皇室はない方がいい権威への盲従癖をつけるだけなら 


天皇のはとこだというでくの坊誰の利権を守っているやら


  諦めと悔いに満ちたり我が人生 選択はほぼ間違えており

  時という冷酷なもの人々の思い蹴散らし厳然とあり

  時という駿馬を制す力量を持って生まれずただ眺めおり

  めぐりくるチャンスをしかととらえずに過ぎゆくままに指くわえてる


  生まれ落ちる家族は神の遊びごとつれあいのみが選べるものを

  はよ起きて朝餉の支度ゴミ出しとひとしきり終え出勤の夫


青空に雪抱く峰迫りくる標高高き高原の朝

軽やかに逃げゆく鹿の群れありてハート形した愛らしき尻

あおぞらに白き峰々輝けり酷寒というも苦にはならず


    こぶ の詠める

  今年は一月に一首でも挑戦してみようと思います。

なぜ遠い 冬休み明けの教室が まるで迷路の終点のよう


    萌黄色 の詠める

  お言葉に甘えて、下手っぴな歌を読んでみました。ドキドキしてます。

離れ住む
娘の電話インフルのB型
かかると
ただ心配す


    温泉郷 の詠める

  くおんさま、おひさしぶりです。

冬の陽にシクラメン咲く
薄紅の花びら光り
春を招くよ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うたは思いの結晶と思います。

二月にも二月のうたを、お待ち申し上げます。

酷寒のとき、春を待つ時でもありますね。




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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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