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返事の中までKUONです。

  1. うたのおべんきょ。
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おべんきょ 一月十九日

続けさせてもらいます。

この色が作品です。この色は詠み人さんの付記とか、この色がKUONの感想とかお直しとか。

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   まめはな さん

・冬の海銀杏の枝にひび割れてモザイクの如し波きらめきぬ

遠景の冬の海を、近くの銀杏の枝越しに見ると、枝がモザイクのひびのように海を区切っていて、海がモザイク画のように見え、その海の波が日の光に輝いている情景を詠みました。

よくわかりました。そうだろうとは想いましたが。
光景がきちんと見えるようにしましょう。お気に召すかどうか。

「モザイクのごとし銀杏の枝越しに区切られて海きらきら光る」
「冬の海銀杏の枝の先にありモザイクのごときらめきやまぬ」

仰りたいことがいっぱい詰ったうたで、本人さんのうたのままがいいのは当然、でももがいてみました。われながら「これでいいのかなあ」と不安(笑)。これ違うわ~、だったらゴメンなさい。


   かりそめ さん

・追ひ越してバギーのぞけば出会ひけりくろぐろ澄める犬の瞳と

おさなごがいると疑わずバギーを覗き込んで、出会ったのが、くろぐろと澄む犬の瞳であった、と。
虚をつかれた感じがよくわかります。犬、ひいては命のいとおしさと。


・家に来しやや哀れなるシクラメン水と愛もてかく美(は)しくなり
うたい出しの擬人化が成功しています(わ~、あの先生みたいな言い方を)

・願と癌同音異義と思ひつつ掌くぼめ柏手二回
愛や病苦は甘たるくなったり溺れ気味になったりで詠みにくいものですが、この方の客観的な視線が、凛としておられて。

・左には豊かな乳房右胸はたひらな傷を一本得たり

・年跨ぎ癌の治療のフルコース食傷気味と言ひたいけれど


<バンコク・あのころ我らは若かった>

・物売る子けむる睫毛に目は澄めど声はいささか媚びを帯びたり
私にも記憶のある情景。観光客である自分に対して、いろんな思いを抱いたものでした。

・暁の寺の登りのけはしさに三島由紀夫の哀しみ想ふ
「春の雪」から始まって連作、「暁の寺」も。息苦しいほどの三島由紀夫の世界。すとんと思ってみるのですが、現在の皇室を三島氏が知らないでいられるの、僥倖だと。本当に。

・市場には慣れぬ匂ひの溢れをり星のかたちの果物も売る

・王族の船の舳先は反りに反るチャオプラヤ川華やぎにけり

・友はみなスネークショーを見に行きぬひとり異国の舟に揺れゐる

(豊かな乳房は真っ赤な嘘です)

おうたはどれも完成されておられる。スターフルーツの瑞々しさも思い出しました。
この「真っ赤な嘘です」の一言に、ぐっと胸が詰まりました。残っている片方さんはともかく(失礼)喪くされたおっぱいさん、白くて丸くて綺麗で、なめらかで、いろんな思い出つまってたやろ、と、勝手に涙が出ます。


   黒猫アビ さん

 ・年明けて溜まりし疲れストレスを
  憩いの場にて心を癒す

憩いの場のあることを、幸せと感謝しておられるお人柄が、うたの底に見えます。

 ・家計簿の一年の計数字見て
  多種にわたる税の多さよ

結句の「よ」、ここでは驚き、嘆きの「よ」ですね。このままで十分ですが「多種」が一文字足らず、「多」も二度使っているのがもったいないので「改めて知る」とか「改めてこの」とか、されるテもあるかな、と。お好みではありますが。私も年中、税金どうやって払おう、と考えています。

 ・窓とおし飽きずに眺め楽しみは
  雲の流れや群れ飛ぶ鳥を

この一首もこのままでもいいと思います。少しいじるとしますと、
いじってしまっていいですか?
「窓とおし飽きず眺める楽しみに(楽しみて)雲の流れや群飛ぶ鳥を」

ささいなことですが「てにをは」の使い方で一首の整い方が変わって来ます。でもいいおうただと思います。

 ・わが娘腹の立つこと多々あれど
  心にしまいそっと見守る

わはは。同感、同感、です。「心にしまいそっと見守る」いいお母さんですね。私はお腹の中で「ずっと親はいてへんぞぉ、後で困るぞぉ」と、ブシブシ想ったりして、憂さ晴らししています。

   アルジェリマン(時々みゃんこ)さん

たっちみーぷりーず

>5・7、とか、7・7で、切れ切れに言葉を書き留めるものの、まとまらず。
なんかもやもやした年末年始でありました。


・黒犬が鼻先上げてにおい嗅ぐ ぬるい北風わきおこる雲

とても絵画的なおうたなんですよね。黒犬さんに、しっかり焦点当てて詠み、ここでは、ぬるい北風、と。荒涼たるといってもいいような冬の田園風景が、見える気がするのですよね。

・西空に般若の顔の雲ありて 憤然として睨みつけたり

・西空に般若の顔の雲ありて 睨むも消えず見下ろしており

上のうたを、ご自分で推敲された。よくなったと思います。で。
この「般若の顔」は気に入らん。それなら
「見下ろして来る」ではいかがですか。ちょっと挑戦的になるのではないか、と。




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  1. 2018.01.19 (金) 21:34
  2. URL
  3. アルジェリマン
  4. [ edit ]

>KUON様、ありがとうございました。

「見下ろして来る」、なるほどです。


見下ろしやがって・・・では下品だし、
なんて思っていたのでした。

なぜ般若の雲が気に入らなかったのか、
それを考えているのですが、まだわからないです。

あ! マタコやビチコに似ていたのかもしれない・・・。
  1. 2018.01.20 (土) 10:06
  2. URL
  3. まめはな
  4. [ edit ]

KUONさま


「モザイクのごとし銀杏の枝越しに区切られて海きらきら光る」
「冬の海銀杏の枝の先にありモザイクのごときらめきやまぬ」


どちらも解り易いです。言いたかったことが、そのまま伝わっています。

波の光っているのまで入れては欲張り過ぎかな、盛り込み過ぎかな、と思ったのですが、言いたいことをよく汲んでくださり、直してくださって、ありがとうございました。
  1. 2018.01.20 (土) 14:27
  2. URL
  3. かりそめ
  4. [ edit ]

kuonさま
丁寧なご感想と過分な言葉(「お」をつけると誰かさんの言ったことみたいなので、失礼ながら「お」ぬきで)、ありがとうございます。
  1. 2018.01.20 (土) 22:28
  2. URL
  3. 黒猫アビ
  4. [ edit ]

KUON様

今晩は。
ありがとうございます。

手元にメモ用紙をおき、お歌を詠んでは書きためて
後に、声を出してよみ書き直し・・・の繰り返し(笑)
それでも、私の生活の一部になりました。

元気なころは税理士事務所に勤めおり数字を追いかけ、
自分が納得のいくまで税額計算をしておりました
計算は得意分野ですが、文章が・・・。

ここに集う皆様のお歌とKUON様の添削を何回も
繰り返し読み、次回につなげる元気が出てきます。

「てにをは」心がけていきます。
ありがとうございました。

寒さ厳しき季節、お身体に気をつけて下さいネ!




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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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