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返事の中までKUONです。

  1. うたのおべんきょ。
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おべんきょ 第四夜

続けて参ります。

障子を張り替えに出すのに大掃除をしましたので(笑)、今日はひろびろとしてさっぱりした部屋におります。預かりに来られた業者さん(奈良の西〇京界隈で「男前の襖屋」と自称されて有名な(!)方、外した障子を、ひょいと抱えるにあたり、破れていなかったとこにバリッと手を突っ込んで手を入れてバランスよく抱えて、たんたかと足取り軽く持って行かれました。

いいなあ、と、なぜか羨ましかった(笑)。

そういえば子どもの頃、障子を張り替える前に(だけ)、思いきり破ってもいいことになっていましたっけ。

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   かりそめ

もう一度参加させてください。

前回kuonさんが言及なさった中城ふみ子読みました。激しいはげしいハゲシイ。
性格も才能のひとつなんですね。私はおちゃらけです。

・インベーダーゲームはしたことなきが放射線にて癌を攻撃

私も癌が憎いので、少しタッチさせて下さい。調べを整えつつ攻撃を激しくしたく。

「インベーダーゲームは(を)したことなけれども放射線にて癌攻撃す」


・目標は平均寿命でもすこし欲張りすぎかと密かに思ふ

平均寿命、いま、女性は90何歳? いや、楽勝。欲張り過ぎなどではありません。黎老(れいろう・KUONの造語(笑))にてまいりましょう。一首は「密かに」がポイントですね。ほのかなユーモアをさえ感じます。

・ひとつとて癌細胞を残すまじわが肉体を戦場として

・人に癖癌細胞に個性あり我が物ゆゑの癌の憎さよ

こういった凛々しい「闘っちゃうわよ」のおうた、どんどん読ませて下さい。表現は、湿っているのもいいけれど、渇いているのが私は好きだ。

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   へなちょこ一年生

・日没の風吹き荒れる寒空に溝の深くに猫寄り添いて

景色の見えるうたです。言ってみますと、読んでみて
「寒空に 溝の深くに」この、二つ続く「に」あえてこういう風にすることはよくあるのです。が、初め「寒空の」とした方が、このうたの場合スムースでないかと。そして「猫寄り添いて」で、このままでいいのですが、もっと納まりの良さを狙って
「猫の寄り添う」と言い切るやり方もあります。
同じ歌材で幾つも詠む、こういうものを「連作」と呼びます、連作もどんどんなさって下さい、その場合も、一首一首は、独立していることが望ましいのです。


・野良ちゃんはどこにいるのと聞いたらばあっちと仲間が目で知らせおり

・餌食って腹いっぱいのうれしさをコロンコロンとして見せる野良

「あっち」と目で教えてくれるコ。作家の群ようこさんは猫好きとして知られる方ですが、群さんの対・猫の視線に通うものを感じます。愛は深いが溺れない。
お腹の空くのがつらい野良ちゃん、満腹が嬉しくて、のコロンコロンが愛おしいです。


・階段を小鳥咥えて駆け上がり半ノラにやる純情な野良

擬人化されている猫が、自然な感じで詠まれて、いやみが無いです。

・半ノラは連れ戻されてまた家出今日も聞こえる雄叫びの声

・膝に乗り顔を見上げて目をつむる涙のあとの汚れた半ノラ

猫や犬の虐待、ネグレストのニュースが私は恐ろしいです。涙のあとの残る半ノラ、愛おしい。「半ノラ」を連れ戻すのは飼い主、でしょう。自分ちの生き物とおっしゃるなら、存分に愛して、猫の気持ちをわかってやって欲しいと、僭越と知りつつ、願う。


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   アルジェリマンさん

>KUON様、歳時記なんか入手しちゃおうかなぁ、と思う今日この頃です。

晴れ晴れと笑み父は言う明日死ぬと じいとおふくろ迎えに来たと

悠然たるお父さまですね。実際に「明日死ぬ」と言ってその通りになる方もおられるようですが。お迎えのメンバーも分かっていてね、いい関係でいらしたのでしょう、いいですね。

犬たちに姿を変える雲見上げ 黒犬と行く冬枯れの道

朝は銀昼は金色農道で 黒犬弾み枯れ草を食う

「犬たちに姿変えゆく雲」でいかがでしょうか。雲の動きを見ながら、冬枯れの道を。尻尾をピンとあげた黒犬と。朝に昼に色彩を変える能動。豊かな景色ですね。黒犬さんは、ちゃんとわかっていて心弾んで、枯れ草を食う・・と見えるまで、はしゃいでいるのですね。

午後2時の透きとおる赤ヤマボウシ 残る葉一枚風に震える

この「透きとおる赤ヤマボウシ」。この繋がり方を「句またがり」などといいます。五、七のリズムが自分のものになっていないと、けっこうムズカシイ。わかっていても、実際にしようとすると、難しかったりするのです。声に出して読むと、きっもちいいですね~。

鮮やかに落ち葉散り敷く冬の庭 ほうき放ってカメラ構える

人と犬ものともせずに一斉に田んぼに群れるスズメよムクよ

人と犬は光景に紛れている、あるいはまた、界隈のスズメやムクには見知りの存在? あたたかなものを感じさせます。
ムクは
椋鳥・・「椋」ですね。わかりますよ。数十年ほど前までは、動物や植物の名前は漢字で、という不文律があったようですが、今はそうでもないみたい。ここも「ムク」の方が身に添いますよね。

「歳時記」は、中身の詰まった面白い「本」だと思います。ヒマな時、ぱらっとめくると、引きこまれます。なるほど、の目ウロコも多い。。ただ。しかし。
歳時記にはまると、さらりと自然に出ていた「うた」が、なんだか理屈っぽく「うまさ」を目指すものになったりする時期が訪れる気がします。うた(や、俳句をされる方も同じ症状が出るとも聞きますが)言葉の多彩さに目醒めて、それが、願うほどには使いこなせない、というか。停まることがある。
そこから、少し離れてみてリセットした自分になれたら、あ、あら、実力ついたみたいワタシ、になっていることも、ありますなあ。




さて。一気には走れません、ごめんなさい。自分のうたを詠むより、人さまのおうたに触れる方が、何倍ものエネルギーを要するのです。愚痴ではありません。嬉しく楽しいんです。自分としての精一杯を目指しますので。もう少しだから行ってしまえ、という気分になれません、すみません、今夜はここにて、おいとまさせていただきます。

明日は終い弘法の日。昔はよく行きました。京都の東寺の弘法さん。ずっしりと重い鯖寿司、棒だらなど、買って、回って、楽しんで。あの頃にたくさん行ったからもういいかな、温かい部屋で、今年の紙ゴミなど集めましょ。




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  1. 2017.12.20 (水) 20:55
  2. URL
  3. アルジェリマン
  4. [ edit ]

>KUON様、「明日死ぬ」は、その通りになりました。
その2時間前、「今日、死ぬる」と言いました。
その口調に、武士みたい、と思ったのでした。


今回は、もうひとつどうしても句にならなかったカラスの歌があったのです。
次までには・・・。

  1. 2017.12.21 (木) 16:42
  2. URL
  3. かりそめ
  4. [ edit ]

kuon様

たっち、ありがとうございます。
「インベーダーゲームしたこと~攻撃す」 力強くなりました。

kuonさんが、「字足らず字余りでもいい~」とお書きになるたびに字足らずも字余りも使いようなんだよ、とほのめかしてらっしゃるとは思うのですが、どうしても定形に頼ってしまいます。まだ怖くて。
徐々に、少しづつ、一歩一歩......歩いていきたいと思います。
これからもよろしくお願い申し上げます。
  1. 2017.12.22 (金) 01:02
  2. URL
  3. へなちょこ一年生
  4. [ edit ]

ありがとうございました。

半ノラのお家は男子ばかりみたいで、猫には落ち着けないのかもしれませんが。
飼い猫なのに強そうな野良猫に向かって行ったりして、高いうなり声が聞こえてきます。

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
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四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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