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返事の中までKUONです。

  1. うたのおべんきょ。
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12月のおべんきょ 第二夜

こんばんは。今夜も潔く寒いです・・・言葉の選択間違っていますかしら(笑)。

夜も更けてしまいましたが、ひととき、いっしょにおべんきょ、いたしましょ。この色の部分が、KUON

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   ラピスラズリ

一年(ひととせ)は 早も巡りて
われのみぞ 置き去りにして
時は過ぎ行く

ここ、という欠点のあるうたではないように思えます。ただ、この「ぞ」という一音は、なかなかの一音です。

「瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)の
   われても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ」

             崇徳院(77番) 『詞花集』恋・228

ご覧になっているかどうか、今の「ものすっごう凡作の朝ドラ」の中にも使われていたこの一首。私このうた大好き(自分のことはいいのですが)ここに「ぞ」があるのです。

崇徳院といえば、あれやそれ。天皇の第一子と生まれながら、生涯は波乱に満ちておりました。ついには怨霊になったとさえ云われる。激しい人では事実、あったのでしょう、当然、恋に於いても。ここの「ぞ」は、何があってもどう裂かれても、必ずや逢う。再会してみせる、との激烈な情をあらわしております。

強い重い一音だと言えるでしょう。

ラピスラズリさん、使い方は誤っているとは言えません。通常ですと普通に「われのみを」とすることが多いとは感じます。でも、この「ぞ」を使いたかったのね、とも、思います。それこそがワタシ、だったのかも、とも。「~時は過ぎゆく」と余韻のある終わり方はすてきです。


・・・お言葉に甘えてもし宜しかったら今年詠んだ過去の二首も添削を頂けましたら光栄です。
再び巡り会うことはない今年のかけがえのない大切な思い出として。
厚かましい申し出で恐縮ですがどうぞ宜しくお願いいたします。

ゆく春を 共に惜しみし 人いずこ 花いかだの果て われを待つらむ

これ「待つらむ」は、待っているであろう、と、確信のある言い方。いずこにある人か、わからないのですから「待てるや」くらいに(淋しいけど)ぼやかしておく方が、このうたとしては形になるかも。

墓場には この世の秘密 静まれり 地下劇場の サスペンスかな

一番はじめに下さった一首でしたね。言いたいことはよくわかります。「地下劇場のサスペンスかな」こう思われたのでしょうから、このまましておかれたら、と、思います。

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   パール

「師走のおうた」

☆師も走り私も走る街角に
 目に鮮やかなポインセチア

情景の見える一首です、字余りの反対の、足らずでの詰り感がもったいないな、と。
「目に鮮やかにポインセチアが」とか
「師も走り私も走る街角のポインセチアはいとも鮮やか」
となると、アタシのやり方はちょっと違うわ、という感じになりますかしら。お好みですね。字足らずも、やりようによってはとても生きることもあります。


☆ノンアルで乾杯をする忘年会
 写真の貴女に話しかけるよ

☆電車内まわりの皆の目はスマホ
 活字を読むは私とも一人

☆あと何度あなたに会えると問う母に
 言葉に詰まり受話器を握る

今年はお友達を亡くされ、淋しい忘年会。電車の中の光景は現代の漫画。私も本を読んで来ましたが、最近では目の疲れもあり、窓外を眺めているか、もしくは、とんまな人々ウォッチングの意地悪ばあたんになってます。ホントにスマホに全身、侵略されてますよ、子連れのママも。恐いです。
そして、お母さまの生なお声に、言葉に詰まってしまう。
全体の流れ、調べを思うと「問う母に」を「問う母の」とされたらいかがかと思いました。


☆夜も更けて子の奏でたるギターの音(ね)
 ふっと脱力やすらぎの音(おと)

いい夜更けですね。「奏でたる」は「奏でいる」、いま現在の「奏で」が、いいのでないかなあ、です。

☆情けない好き勝手する隣国に
 我が身護りしすべのない国

「護りしの「し」は過去形になります。今も実際そうなのですし
「わが身を護る」と現在形にされてもいいかと。「我が身護れる」でも。


☆恥知らぬ家に嫁ぎし姫君の
 暗き未来は日本の姿か

ここも「嫁ぎし」ですと過去になる、多くの方が間違うところです。ここは、こういう時こそ「ぞ」を使っちゃおか。
「恥知らぬ家にぞ嫁ぐ姫君の」と。


おうたを詠みますのは、高校生以来です。
おうた詠みの場がありますので
日々の中、喜怒哀楽もおうたのネタ!?と
思えましたら頑張れます(笑)

そうです。それがうたを詠む醍醐味です。物事を客観視できるようになるので、些細なことなら「小せえ、小せえ」と、腹立てずに済むようになる・・・とは限りませんが(笑)。

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   ワ・タ・シ熟女N

「また アホなうたです」

瘋癲と
接吻せしは
愉快なり
きな粉に醤油
ソースの味す

ウェルカムやでぇ。
接吻、って、どう読むか忘れてたわ、あまり大昔のことで(笑)。でも一番初めのときのは、覚えてます、バーボンのにほひがしました、いや、ドイツの葉巻、ゲルベゾルデの・・んな訳は無いのでありました。

冷静にうたを読みましょう。
「接吻せしは」は過去形。過去ちゃうやろ、今の、さっきのことやろ、と、関西ですから突っ込んでおいて。
「接吻するは」するのは、愉快なり、と、されるのがこの場合よろしいかと。


イチゴ食べ
胡麻を喰んでは
呻くパパ
歯肉に刺さる
ツブツブ旨し

噛み切れぬ
フランスパンを
噛み切って
口ちから口へ
渡すはエロか

いやあ。私が言うでない、いつものあなた様の言い方で言いますと。

「エロか介護か」と違いますやろか。ここ笑ってね、マジに読まれるとシャレになりません。


入れ歯抜き
打ち鳴らしては
俄役者
我は春『狂』鏡獅子

ここも冷静にうたを見つめる。
「我は春『狂』鏡獅子なり」とバランス取って言い切って、大見得切って下さい。


妾はな
罪、恥、お馬鹿
振り返り
これでいいのか
これでいいのだ

歌詠めば
呆けぬと言う
はなと瘋癲
俄一茶に
俄芭蕉

そうです、うたは呆け防止にもなるのであります。最後「俄か一茶に俄か芭蕉よ」か、「芭蕉か」と、されるといかがかと。「さ」でもいいな。


もう少しうたを通して向き合っていたかったけど、ものすっごくねむくなってしまって参りました。

勝手ですが、己の欲望大事に生きをる身(でもないのよ、ぢつは、そーゆーの言ってみたいおとしごろ(笑)。

残念ですが、また、あした。


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  1. 2017.12.19 (火) 09:59
  2. URL
  3. パール
  4. [ edit ]

ありがとうございます。

お忙しくていらっしゃいますのに、全てに感想を頂きましてありがとうございます。

目に鮮やかにポインセチアが
にしますと、動きがあるように感じます。
私のは、寸足らず感があります(汗)
◎師も走り私も走る街角に
ポインセチアはいとも鮮やか
は、洗練された雰囲気に感じます。

問う母に→問う母の
に のときはここで切れてしまう感じですね。
の にします声に出したときの流れがスムーズ!
なるほどです。

奏でたる→奏でいる
我が身護りし→我が身護れる
家に嫁ぎし→家にぞ嫁ぐ
今(現在)を詠んでいますのに、つい過去形になってしまっています。
ありゃりゃの、勉強不足・語彙力不足です(-_-)

楽しく長く詠んでいきたいと思っていますので、これからも宜しくお願い致します。
皆様のおうたも、楽しませて頂いております。
日本語は、本当に奥が深く美しいな!と改めて感じています。
日々の出来事を、どんな31音になるかしら・・と考えましたら、腹を立てずにすむ とはいきませんが、少し落ち着くかな(笑)程度です。

ありがとうございました。
  1. 2017.12.20 (水) 02:06
  2. URL
  3. ラピスラズリ
  4. [ edit ]

うたの添削を有難うございました

kUON師匠さま
お心のこもったお言葉に感謝申し上げます。

崇徳院の歌はあることで印象に残っています。
学生時代細身でクールな人がいてちょっと危険な感じも漂っていてちょっと好きでした。
ある時百人一首の中で好きな歌はどれか聞いたときに直ぐにこの歌を答えたのでした。
彼のイメージとはちょっと違う感じがしたのはこのうたの持つ激しさが原因だったのですね。
昔のちょっとした違和感が今解けました。

花筏のうたで"ぞ"を使ったのも自分だけが時の流れの中で取り残されていくなぁという想いが年末特に強くなるのでこの語を使ったんだと納得しました。
今この世にいる人もいない人もきっとこの流れの果てで私を待っていてくれるという幻想です。

墓場の秘密のうたは元はラジオ番組への投稿句でした。
たまたまその時初めて聞いたのですが、お題を聞いたときに直ぐこの句が浮かびました。
結果はビギナーズラックの典型でいくつか詠まれた中でなんと大賞に選ばれたのです。
私も思い入れがあり是非こちらに発表させて頂きたくうたに直したのですが、ついに思うような言葉か浮かばず見るからにつまらないうたにしかなりませんでした。
いわば義足を着けたような感じで生身の血が通ってないのです。継ぎ接ぎでうまく行くはずないですね。

そこで改めて考えてみました。


墓場には この世の秘密 静まれり 陽がさんさんと 降り注ぐなか


これで拙くはあっても、やっとひとつのうたになったような気がします。

お師匠さま、もし出来ますならば最後のまとめにはこのうたにして頂けませんでしょうか?
大変申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

長くなってすみませんでした。
  1. 2017.12.20 (水) 02:38
  2. URL
  3. ラピスラズリ
  4. [ edit ]

間違いと訂正です

申し訳ありません。
"ぞ"を使ったうたは花筏のうたではなく一首目のうたでした。

脳裏に "月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身ひとつは元の身にして" という在原業平のうたが浮かび同じような感慨を抱いたのかもしれません。
私のは恋のうたではありませんが。

名歌と言われるうたはどれも何気ない言葉なのに実に深いことに驚かされます。

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
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四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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