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返事の中までKUONです。

  1. うたのおべんきょ。
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  3. cm: 2
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おべんきょ 12月 前半

12月も、みっしりと思いの詰まったおうたをお寄せ下さり、とても嬉しいです。

確実にお上手になっておられます。びっくりするほどです。

ここもう少し、と感じる点を、書かせてもらおうと思います。

この色の文字の部分が、こういう風にするのもどうかな、の部分です。

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   KUON

・あひし日も別れし日にも高く澄む青空ありき遠き水無月

・黄昏の師走の街に手を振りて別るる友よ次の在るがに

「別るる友よ」は、現実の友との別れのシーンを詠んだものなのでこのままで構わないとは思います。が。「別るる」の次、友よ、と呼び掛けるのをやめて、別るる、確たる(かくたる)次のあるがに、とすると、相手の姿はぼやけますけれど、人と人の縁の「哀しみ」のようなものが浮かび上がって来る・・のだと、言いたい部分です。

「黄昏の師走の街に手を振りて別るる確たる次の在るがに」


・もの想ふこころに倦(う)みて雨を見る雨に煙れる生駒嶺を見る

・深く沈む色にはあらぬセザンヌの青の誘なふひとつ思ひ出

・長き尾の純白の猫ひいらりと師走たそがれの街に消えたり

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   おてもやん

「師走のうた」

〇マンションの工事ネットもはずされてツリーの光窓に溢るる

熊本の大地震で被害を蒙ったご自宅マンション。工事のネットもはずされて、と、具体的に詠まれてよく伝わります。窓に溢れるツリーの光も、そう。感情を排して具体的に詠んで、隠されている詠み人の思いが浮かび上がって来ます。一首では淋しいよぉ(笑)。

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   わすれんぼ

赤々と炎もゆるごとき紅葉葉の一瞬の秋心に刻む

山奥に宝石のごとき湖水あり心奪われる美しき青

山の神がサファイアの巨石投げ込んで溶かしたような湖の色

温泉旅館の迷路のような廊下長く休みに行って疲れて帰る

このままで十分と思います。が、少しすっきりしますとね。

「温泉宿の迷路のような長廊下休みに行って疲れて帰る」

こう整理してリズムを整えると、後半の「休みに行って疲れて帰る」のトホホな感じがしっかり浮き出るように思います。もっと言えば「温泉旅館」は「湯の宿」でもいいでしょうか。字余りに、わざとすることもあり、それで微妙な魅力の増すことも多くありますが、定型のリズムは、やはり独特のものなので、声に出して読む時、定型の良さが感じられるのではないかな、と思います。


母犬の乳房の記憶忘られず毛布吸う子は夢見心地で

久しぶりママと寝るのがうれしくて盛大なウレションする子叱れず

かちゃかちゃと餌鉢ひっかき夕飯の催促するは元気のしるし

愛犬のねこっ毛ピンとはねあがりアーティスティックなり静電気の技

もう。愛おしい、いじらしいです。ウルウル来ます。本当に。ウレション、という言葉がうたになったの、あまり知りません。でも、ここでは生き生きと生きていますね。

サファイアの湖は美しいです。


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  白萩

「春待月に」

・雪降らぬこの地も既に息白し冬は等しく訪れにけり

・残り1枚となりたるカレンダー訪う新年いかなる年か

・ほのぼのとともる灯りのあたたかきいろに心もぬくむ冬の夜

ここまで3首、和歌のリズムが決まっていて快いです。殊に三つ目のおうた。

・一人ではわびしき夕餉君居れば鍋をつつきてたわいない会話

で。端正な詠み人と知りつつ、邪魔は成らぬと知りつつ、この歌、勝手にこんな風に。

「一人ではわびしき夕餉君居ればたあいなき会話鍋に溶かすを」

いささか飛び過ぎましたか。ご容赦を。ほのぼのと、むふふふと。


今宵はこのあたりにて。続きは明日、おやすみなさいませ。


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  1. 2017.12.17 (日) 23:58
  2. URL
  3. おてもやん
  4. [ edit ]

一首で申し訳ない

いくつか詠みかけて、完成できずそのままです。
孫と寝て風邪うつされて咳込んで回復遅き年頃哀し
そんな2週間でした。
  1. 2017.12.21 (木) 22:14
  2. URL
  3. わすれんぼ
  4. [ edit ]

お直しありがとうございます。
数えてみたら、字余りの多いこと! 
気づかないのがかなりあったというのも相当なものですね。
はじめのころはよく指折り数えていたのですが。
自分としてはきっちりとした性格のつもりだったのですが、どうもそうではないような気もしてきました。この年になって何を言ってるんだか・・・。
いや、最近、としのせいか色々面倒臭くていい加減になってきてるせいか・・
 
泊まった宿はひなびた感じではないのですが、「湯の宿」の方がひびきがいいですね。
「長廊下」というのはちょっと出てきませんでした。なるほどです。
五七五七七できれいに収まると、私が作ると収まりすぎる感じになってしまうような気がして字余りになってしまうのかもしれません。

愛犬は今、3歳5カ月。ウレションは3歳前に一度あまりしなくなったのが、どういうわけか復活してしまったのですが、少し前に大体おさまりました。
赤ちゃん時代が長い子です。母犬が7歳で産んだ子で一人っ子。
よく毛布をちゅっぱちゅっぱやりながらうっとりとしています。
この子は三匹目ですが、二匹目の子が大変な問題児で苦労したので、
素直で明るく楽しいこの子は神様からのプレゼントのようです。
「アーティスティックなり」も盛大に字余りでしたね。
カーテンの静電気に引っ張られた毛を見た時に「あら、アーティスティック」と、思ったままにしちゃいました。
お師匠様は、「ああ、字余り大好きおばちゃんだからしゃあない、お手上げ。」
と思われたんじゃないかしら。以後気を付けたいと思います。

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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