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返事の中までKUONです。

  1. うたのおべんきょ。
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11月ラスト おべんきょ

続けて行かせていただきます。

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  かりそめ のうた

  暗い内容なので参加するか迷ったのですが......

・薄れゆく麻酔の霧の彼方から夫の声が我が名前呼ぶ

・一本のよぢれし紐の手術痕命保てばよしと思へど

・あつさりと切り取られたる片乳房強きひきつれ形見に遺す

・病室の窓一面に秋の空濁りなきこと涙にも似て

・五十年六十年の友情のむらのありても情深き日々

「暗い内容なので参加するか迷った」と、仰います・・。
入院、手術を経験されたのですね。麻酔の醒め際に聞かれたのは、懸命に名を呼んで下さるご夫君の声。濃淡のあった歳月といえども、そのなかで長く睦んで来られたご友人方への感謝の思い。
できるだけしゃんとしていようと心に定められたと拝察します。でもうたには心の底が出ます。出せます。

 ・一本のよぢれし紐の手術痕命保てばよしと思へど

「よしと思えど」。確かに、いのち助かったのだから傷痕くらい・・・でも。「思えど」の「ど」が、でも無くなっちゃったのよ、わたしの、あの。膨らみ始めたころから、いろんな女性の日々を経て来た、あの。わたしのあの片っぽ、もう無いの、跡だけこうして残ってて。

うたを詠もうなんて人間にとって、傷は単なるマイナスな存在では無いと私は思っていますが、いまここで書いてはいけないかも・・でも、何でも詠みませんか、詠んで下さい、時にカサブタはがしちゃっても。きつかったらごめんなさい。

戦後、中城ふみ子という、三十一歳で乳癌で亡くなった歌人がありました。「乳房喪失」という本が遺されました。それは映画にもなり、渡辺淳一が小説にもしました。直球で投げて来る悲しみや慟哭のうたが、そこにはありました。ふみ子はかりそめさんとは違うタイプの女性で(女には好かれなさそうな、勝手に夫をふりんする男に仕立てたり=ウソをね)、ただ生き急ぐ気持ちもあったのでしょう、人生が惜しくもあったのでしょう、癌で入院中のベッドの中でも、美しかったという背中だけで、若い男性を魅了しました。

おさなごが三人遺されました。ふみ子は自分を、母としては不器用、と云っていました。その通りだったかも。恋のうたも自虐のうたも素敵ですが、残して行かねばならない我が子たちをうたったうたも。切ないです、子への思いが。

>・病室の窓一面に秋の空濁りなきこと涙にも似て

この一首に、詠み人の凛としたお姿を感じました。澄みとおっておられます。この冬は傷跡が痛むかもしれません。お体大切になさって下さい。

   2008年ローマ

・けふも行くローマ場末のピザテリア響く声にて歌ひつつ売る

・街角に警官たちは武器帯同ローマ守らむ意気込み持ちて

・丁寧に道を教へるその胸の十字架に差すローマの夕陽

エキゾシズム溢れる、異国にあって人と人との共感性に満ちたこういったおうたも、また読ませて下さいね。
文字色


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    わすれんぼ のうた

世の中が怒涛のごとく動きゆく その凄まじさに戦慄覚える

ゆく秋を寂しと思うひまもなし ただひたすらに雑事に追われて


あべさんはモリカケ追求恐しく 国会開かず逃げの一手

原子炉を売って事故時の賠償ひきうけ 巨大リスクを民に負わせる(トルコへの売却)

移民を嫌う民謀って(たばかって)定義変え 気づかぬうちに移民あふれて

 (・・たばかって、の「て」と、最後の「移民あふれて」の「て」は、ここではこのままシンクロもいいけど、「移民あふるる」と平凡にうたってもいい気がします。平凡でも落着きとか普遍性が出ます。と思います。

「全電源喪失などない」と言い切って フクイチの事故にも素知らぬ素振り

国民の年金株にぶち込んで リスクは知らぬ後の事だと

責任はとる気もないしとれもせず あべの辞書にはない言葉なり

言の葉の重さ深さを省みず その場限りの嘘つきまくる

言うこととすることが百八十度違う人 信じる者のいるその不思議

「謙虚に」と何百回目の嘘ついて 野党の質問減らし企む

愛国を装い売国に耽る輩 小泉に懲りずあべにまた騙され

どれほどの注意喚起もむなしくて 騙されるものは常に騙され


眞子さんの婚約爆弾すさまじく 皇室はもはや「どうでもいいや」

わすれんぼ さん

溜まっておられますね。怒り焦り、あれやこれ。この激しいパワーお見事。
安倍さんをどう思うかでなく、こううたっておられることを、ドンと受け止めさせていただきました。うたとしての形もほぼ整っておられます。リズムが。で、お節介。細かく言えばここはこう? ってことを、うたの下にポイントで示させてもらいましたよ。

眞子さんの婚約爆弾すさまじく 皇室はもはや「どうでもいいや」

わはは、同感のうた。どうでもいいや、と言ったら無責任です、とか、怒られちゃうかもですが。あほらしゅうてやってられっか、どうでもいいぞ、納税者を舐めないでよね、フンガー 。そーゆーことですね。


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  アルジェリマン のうた

>KUON様、観察日記みたいな57577になってしまうのです(^_^;)


輝ける稲穂と高い青空よ 部屋で留守居の犬走らせたい

いつの間に吠えず暴れず引っ張らず わが黒犬は1歳10ヶ月

ヨシヨシと撫で回されて黒犬は 腹見せ吐息目を細めたり

十年余 叔父は執念で掘り起こす 苛烈な歴史に生きた天才

新月のこんな闇夜に空爆があるのないのと2チャンのウワサ

アルジェリマンさん。観察日記でなく、きちんと、愛犬と喜怒哀楽を共にするにんげん・ネーチャンさんのうた、他の人には詠めない万太郎クンのうたになっている、と思います。

一首目。ブログで読ませてもらいましたが、心ないとしか思えない人間の(個人的な)エゴで、黒犬クンは部屋飼いの身。これ以上ないと思われる献身を受けてはりますけど。

秋の美しい景色のなか、留守居の愛犬を放ってやりたいと。切実な愛のうたですね。犬って、目の中に空を映しながら、賢そうに口もと引き締めて、天を仰いでいること、ありますよね・・・。

切ないですが。黒犬くんは、ネーチャンさんの愛情を、全身で感じていると思う。大好きです、黒犬万太郎クン。

叔父さまが執念で向かっておられることって何かな?と、つい、んん?となってしまいました。



まとまりの無いながら、十一月にいただいたおうたに、勝手な思い込みもたっぷり混ざった触れ方をさせてもらいました。

数日内に、いつものように「~の詠める」という形で、霜月の「みんなのうた」まとめさせてもらいますね。

また、十二月、師走のおうたも、よろしければお寄せください。

十二月の半ばにお呼びかけします。



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  1. 2017.11.24 (金) 23:20
  2. URL
  3. かりそめ
  4. [ edit ]

ありがとうございます

丁寧なご感想ありがとうございます。
もっと厳しいお言葉を予想していましたので、(ちょっとずきんとくる部分もありましたが)ほっとしました。

あまり素のままを出せない性格なので......。でもいつか皮膚むき出しの心のお歌をつくれたらいいな(ひりひり痛むでしょうが)......と思っています。

近接分野の勉強はしていますが、お歌はまったくの初心者なので、ご迷惑でなかったらkuonさまを師と仰がせてください。

  1. 2017.11.25 (土) 17:35
  2. URL
  3. アルジェリマン
  4. [ edit ]

KUON様、
黒犬万太郎と今日3度目の散歩をしてきました。
冬の空っぽくない空をと見上げながら、
これをネタに詠みたいと欲張りながら。

叔父は、母の妹である叔母の介護をしながら、
また自分自身も病持ちでありながら、
ふとしたことから興味を持った
「クレド」と筝曲「六段の調べ」について研究しました。

10年かかって資料を集め論文にまとめ、
1500ページ超を削りに削って300ページに。

4歳の私は、二人の独身時代のデートに連れていってもらっていました。
でへ。
きれいで知性あふれていた叔母、
生真面目なスポーツマンだった叔父。


叔父が詠んだ歌があります。

弱りゆく妻に添い寝のしんしんと生きる希望を問うておるなり

 
研究と歌は叔父にとって生きるために必要なもの。

今回も、ありがとうございました。
  1. 2017.12.02 (土) 18:15
  2. URL
  3. わすれんぼ
  4. [ edit ]

kuonさま
とても忙しく、まだ若いつもりで無理をしたらダメージから回復できず、ぐたっとしておりました。

お直しありがとうございます。そのほうが落ち着きますね。

政治的なことは皆様考えも違いタブーかなと思ってなるべく避けていたのですが、
今回はマグマが溜まっており、何に憤っていたのか箇条書きにして整理したいような気持ちもあって、まとめました。
時間が無かったのでまだ一部なのですが、これからの日本がどうなっていくか本当に心配なのに何もできず、今を生きている大人として後の世の日本人に顔向けができない思いです。
ドンと受け止めて頂きありがとうございました。


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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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