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返事の中までKUONです。

  1. 今の思い
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祝。

カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞したと聞いた。

あ、嬉し、と思った。お父上の仕事の都合で英国に育ち、英国籍をとられた日本人。

日本人男性です。恒例のように「今年は」「今回は」と、不可思議に(ふゆかいにも)話題にのぼるあの人ではなく、この氏の受賞は、静かに嬉しかった。

邪道な言い方になるのを承知で書く、あの「日の名残り」の作者というだけで、胸に沁みるものがあるのです。

映画を観た。「日の名残り」。もうずいぶん前のこと。

アンソニー・ホプキンスが、英国人の年とった執事を演じていた。

アンソニー・ホプキンスは、人食いレクターを演じてさえ、優雅で印象的な立ち姿を胸に刻みつける俳優。

執事の役はよかった。わずかな手のひらめき、一歩の歩み、かすかに頬が動いて微笑となり、淡いブルーの目がフルリと揺れて、感情の動きをデリケィトに表現した。

忘れ難いあの映画を思い出した。そして私は読者になった。

あの世界の原作者。素直に静かに喜んでおられるのではないか、ノーベル文学賞の受賞を。とてもノーマルに。

含羞、という、死語に近い言葉を思わせる風貌もいい。




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  1. 2017.10.06 (金) 07:54
  2. URL
  3. アルジェリマン
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>KUON様、同感!

NHKが大いに押しているあの作家でなくて本当に良かったです。

カズオ・イシグロ氏の本も、NHK押しの作家の本も読みました。
ノーベル賞受賞作家の方が段違いに品がよく、静かな感動で体を満たします。

カズオ・イシグロ氏の本は、何冊か原作で読みました。
英語なら読めるはずだと思ったので。
映画もふたつ見ました。

本当によかったです。
おめでとう、と、心から思いました。

  1. 2017.10.06 (金) 13:02
  2. URL
  3. ふーさん
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わたしも同意見です。細やかでいて、明確で完成度の高い世界観は素晴らしいと思います。今回驚いたのは、マスコミの反応。
どの局のアナウンサーも一様に「私も読んでみたくなりました。」とは。
以前からかなり
著名な作家なのに、読んだことないなんて。改めて日本のマスコミの低レベルさに閉口しました。
  1. 2017.10.06 (金) 15:56
  2. URL
  3. KUON
  4. [ edit ]

自分が先んじてしまったとして、中身の濃い作家さんに気を遣われていた、あの、落っこちた方のお方。

本、何度も買いました。初めはあの、クリスマスカラーの前後篇2冊。色きれい、おしゃれ~、とも思い、やたら評判が高かったせいもあり、私もわからないとね、と、買って、並べておいて、引っ越しの時に処分してしまった・・・

あの方を取り巻く色んな世界のすべてが、気色悪い、イヤなんです。ファンと称する人たちの、あの方を語る時の顔も含めて。そんなことは枝葉末節、本質にかかわらないというなら。

「日本は中国が納得するまで謝り続ければいい」

のお説は。聞けませんぜ、世界的な大作家だとか言う、ハルキ大先生。

ま、キライなら買わなきゃいい、読まなきゃいい、でも、それで済まないものを内包しているので、つい、言いたい。


・アルジェリマンさん

肌に、すっと馴染んでくる感じが、いいなあと思うのです。

単に好き。心地いいから好き。そういうことだと思う・・私は。英語ではワタシには難しい(恥)、で、訳者さんが、イシグロさんの場合、いいのだとも感じています。すてきな日本語を読ませてもらって、と思います。


・ふーさん さん

(笑)。確かに。言ってましたね、わたしもぜひ読みたい、って。それが誉め言葉みたいに。もうすでに完売、とかの書店もあるそうですが、手に入れて、読んでみるのでしょうね、メディアの方。何読むのも読まないのも自由だから別に、とも思いますが。

わたしが思うこと。今、テレビに顔出しているような人々は、何に付け、実生活で「くもん」やってるのだと思う。反応するだけ。なるべく早く早く。間違いなさそうな方へ反応して、ホントの感情や選択する思考なんか、ちょっとしかないのでないかな~。

「読んだ?」「読んだよ」「どうだった?」「ううん、まあね」「そうなんだ~」とか言い合って、すぐに新しい話題に移って行く。そんな気がします。本も使い捨て・・で、作者来日、とかなったら、そういう方に合わせる自分、を、ぴたっと貼り付けるの。

そんな風に思いました。笑う場所もタイミングも、み~んな、予定調和なんですものね。

私ももう一度、読んでみよう(ここでこう、言います私)(笑)。でも、イシグロさんで嬉しかったですね。




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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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