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返事の中までKUONです。

  1. くおんの万葉集・番外もあり。
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蝉時雨

暑い日が続きます。

わが家の裏庭の一部には、そのころ、蝉の幼虫がどっさり眠っていました。それを知らずキュウリの苗を3本、植えつけようとして、丸まっている幼虫群を発見。大げさではありません、いっぱいいたのです。

あらゴメンごめんと謝って、土を戻して覆いかぶせ、キュウリは、離れたあたりに植えました。

あの蝉たちなのでしょうか。

庭で、ぎゃんぎゃん鳴いています。蝉がぎゃんぎゃん鳴くわけが無いのですが、とにかく。

いっときも休まず鳴いています。

のど、乾かないのかなあ、など、今日はヒマなので、呑気なことを考えています。

婚活中なのですよね、今年生まれの蝉たち。


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万葉集に、犬をうたったうたは数首しかありません(私が知る限りは)。猫のうたは無いようです。

蝉のうたは、見つけることができました。


  石走る瀧もとどろに鳴く蝉の声をし聞けば都し思ほゆ

     いわはしる たきもとどろに なくせみの こゑをしきけば みやこしおもほゆ

                                3617 大石蓑麻呂


作者は遣新羅使の一員。安芸の長門(現・呉市)で、久しぶりに陸地にあがって。

山中での宴のひととき、豊富な水量の瀧、蝉しぐれ、したたる緑の中で、不意に郷愁を覚えたのでしょうか。

離れて来た奈良の都。懐かしい寧楽の都に、思いを馳せたのでしょう。

帰れるかどうかさえ分からない、当時の新羅への旅の途次で。

うたとしては特徴の無い、ありがちなうたですが、だからこそ、誰の気持ちにも添いやすい思いの一首と思います。


もう一首。

これは万葉集でなく、数百年くだった鎌倉時代のうたです。


  降るほどはしばしとだえてむら雨のすぐる梢の蝉のもる声

     ふるほどは しばしとだえて むらさめの すぐるこずゑの せみのもるこゑ

                                   藤原為守娘


藤原為守は、冷泉家の祖。いちばんはじめのひとです。このうたの作者は、その為守の娘。そのままの呼ばれ方で、1000年後の今に一首のうたを残しています。

いっとき激しく降って止み、また降って止む、村雨。

雨の間は声は途絶えているが、止めばたちまち今度は、いずれの木からも、わんわんと蝉しぐれ。

蝉時雨。日本の夏の情景、今も変わりません。

・・・日本人のこころは、大きく変わったのか。

変わったような、そうでもないような。

険しい言葉の大量シャワーに触れてしまうと、気持ちが沈みます。


どんな女性だったのか、どんな気持ちで詠まれた一首だったのか、まったくわからないけれど、うたは残り。

冷泉家もいま、うたの家として残っておられます。


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  1. 2017.07.21 (金) 18:50
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  3. 大和屋
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エアコンより扇風機が好きです。

Kuonさま こんにちは
お暑うございます。

しゃわしゃわ鳴き出すと、一段と暑く感じる蝉さんたちの声ですが、
「婚活」でしたら、まぁ仕方ないかって思えてきました。
人生、じゃない蝉生かかってるし、
彼らの夏は短いですし。
全力で歌います、蝉も人も。


歌で継いで1000年。
歌のお家は、凄いですね。
日本人は「文化」を、もっと誇りに思って良いのではないでしょうか?

気温が高すぎて、幹から蝉が落下しています。
どうぞ、ご自愛くださいませ。

  1. 2017.07.21 (金) 21:05
  2. URL
  3. アルジェリマン
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蝉時雨

KUON様、

「蝉のもる声」、漏る、ですかね?
あ~だから蝉時雨なのだ、と、雨なのだ、と。

盛る、かな? 音量張り上げる感じの盛り盛り。


うちの庭、ジャージャーキャンギャンの大音量。
土砂降りレベルの蝉時雨。

最初は、うちの犬、上向いて「ワン!(暑苦しいよっ)」と吠えていました。

  容赦ない夏の日差しと蝉時雨 ふた月経てば消えているけど
  1. 2017.07.21 (金) 21:29
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  1. 2017.07.21 (金) 22:10
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  3. おてもやん
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こんばんは。
昼間は蝉が鳴き、よるは蛙が鳴いています。
水辺の草むらにいるのでしょうね。

古家や蛙ヤモリも庭の中

借りぐらしのアリエなさ

失礼いたしました。
  1. 2017.07.22 (土) 14:03
  2. URL
  3. KUON
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・大和屋さん


(笑)わたしはエアコンの方が好き・・・というより。

冬はエアコン要りません、灯油のストーブを偏愛しております。が。

夏は冷房ないとダメです。汗が酷いです、でも腰から下には毛布巻いています、エアコンつけて。

というより、扇風機がいいわね、と、仰りたかったのですよね、ごめんなさい。風情がありますよね。

京都のうたのお家も古いですが、奈良にもあります。いまのくおんの記事の主人公の家も。未だに続いておりますよ。ごくフツーに。1300年以上。

和歌も。世界初めての小説と言われる「源氏物語」も。日本文化、これ、宝だと思います。

皇室にも(も、です)歌会始があり、ひと囲い込んでええお声の披講などもしてはるんやから。守る立場のお人やらが、もうすこおし、それらしゅう、いてくれはったらと。

今では願うに甲斐ないことなど、また、思ってしまうのです。言うのもナンですが、まさこのうたなど本来は出して来られるべきレベルのものでないでしょう。うただけではないですが。

蝉も落下する猛暑。からだはだらんと気持ちはぴしっと(笑)、行けるでしょうか(笑)。ありがとうございました。


・アルジェリマンさん

これね。「もる」。

わたし学校で正式に習ったのでないので、いわば「なんちゃって」なうた好きなんです。ら行なんたら活用とか、学生時代は寝てた分野で。

「もる」の解釈は、この場合おそらく、仰ってる両方でかんがえられて いいのではないかと。

盛る、であり。蝉の声が盛り上がる感じ。洩るでもあり、両方、文法的にもオーケーと思う、こういうモノは、学校で何年やりました、より、圧倒的に、向き合った分量の問題もあると思う。おかげ様で私は、実際に長くうたをされ、内容もすっごく濃い方々に、音のひとつずつ、学ばせていただいて感謝なんです、いま改めて。

改めて初めて、とても楽しいのです。一度は捨てたうたが。

>土砂降りレベルの蝉時雨。


広い広いお庭ですね、写真で拝見しても。。暑いよ、わん。と吼える犬さんを想うと、愛おしいです。

犬の耳に蝉の声って、どう響いているのでしょう。・・土砂降りの雨か。(笑)。


・おてもやん さん

お家が地震の後の修復中、で、仮住まいされてる。

突然ですが、ご実家を詠まれた、七月のみんなのうたへの詠草、三首目が、とても素晴らしかったと思っています。

ああいう風に、対象にぐううっと迫っていて、ポイント確かめて詠まれると、よく「見える」うたになる。エラソーでごめんなさい(笑)。こういうことは言わないでおこうと考えていたのですが、考えかわって、うたにもっと寄って行きたいな、と。

初めから皆勤のおてもやんさん。

続けているとますます、楽しくなって来られると思います。言葉のリズムが体に入って来ます。

お気をつけてお過ごしくださいね。





  1. 2017.07.22 (土) 23:01
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  1. 2017.07.23 (日) 22:55
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  3. KUON
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。ヒミツの〇さん


黒歴史、明かして下さり感謝・・・なのか?(笑)。

あれはね。儀式なのです。ヒミツなので書きにくいですが、儀式。素人もすこ~し混ぜてあげての、タテマエ儀式です。

でも、あってもいいですよね。見ます。

昭和のひと? 私も、トイレと、(汗噴き移動者と呼称されているので)エアコン以外はそれで十分ですな~。

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
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四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

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