Welcome to my blog

今日も元気でいましょうね^^

ARTICLE PAGE

昭和天皇の御製  二



自分が「戻ってきた」かどうかは不明ですが(笑)、ゆっくりできました。

けっこう近いあたりに、喜光寺というお寺があります。奈良時代の創建の古いお寺。試みの大仏殿、とも呼ばれるこのお寺は、蓮の花が有名、以前にも書いたことがありますが、わたしは、この、蓮の花の開く時の音が、大好きなのです。

いまが花の盛りのとき。

大好きな音を聞きに、行っても来ました。気持ちがすうっとしました。

ただ。実際にぽん、とか、わかり易い音がするのではないのです。

蓮は、ひらく時、音がする。昔むかしにそんな刷り込みがわたしの内側でなされ、ほんとはしない音なのだ、とわかった後も、なんとなく、その音を恋うている(笑)。

七月は朝、早いうちにご門がひらくのです。

で、朝早く、雨も降らないでいてくれた日に、蓮の花、とても綺麗でした。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 昭和天皇御製

                           米印は歌会始儀のお作です
 
 昭和二十二年
 
 「あけぼの」

*たのもしく夜はあけそめぬ水戸の町 うつ槌の音も高くきこえて
 
 「帝室林野局の農林省移管 四首のうち二首」

 九重につかへしことを忘れずて 国のためにとなほはげまなむ
 
 「前同」

 料の森にながくつかへし人々の いたつきを思ふ我はふかくも
 
 「帝室博物館の文部省移管 三首」

 いにしへのすがたをかたるしなあまた あつめてふみのくにたてまほし
 
 「前同」
 いにしへの品のかずかずたもちもて 世にしらしめよ国の華をば
 
 「前同」
 世にひろくしめせとぞ思ふすめぐにの 昔を語る品をたもちて

KUONの思いです。

国の宝をオークションにかけて売り飛ばそうとしたヤカラのことを、昭和帝は何とおぼしめすでしょうか。

 
 「新憲法施行」

 うれしくも国の掟のさだまりて あけゆく空のごとくもあるかな
 
 「東北地方視察」

 あつさつよき磐城の里の炭山に はたらく人をををしとぞ見し
 
 「長野県大日向村」

 浅間おろしつよき麓にかへりきて いそしむ田人たふとくもあるか
 
 「広島」

 ああ広島平和の鐘も鳴りはじめ たちなほる見えてうれしかりけり

KUONの思い

このように「ああ」と詠嘆で始まっている御製は、大変珍しい・・・他に見られないお作だと思います。

 
 「折にふれて」

 霜ふりて月の光も寒き夜は いぶせき家にすむ人をおもふ
 
 「前同」
 冬枯のさびしき庭の松ひと木 色かへぬをぞかがみとはせむ
 
 「前同」

 潮風のあらきにたふる浜松の ををしきさまにならへ人々
 
 「紙」

 わが国の紙見てぞおもふ寒き日に いそしむ人のからきつとめを
 
 「栃木県益子窯業指導所にて」

 ざえのなき媼のゑがくすゑものを 人のめづるもおもしろきかな
 
 「和倉温泉」

 月かげはひろくさやけし雲はれし 秋の今宵のうなばらの上に
 
 昭和二十三年
 
 「春山」

*うらうらとかすむ春べになりぬれど 山には雪ののこりて寒し
 
 「前同」

 春たてど山には雪ののこるなり 国のすがたもいまはかくこそ
 
 「折にふれて 三首のうち二首」

 せつぶん草さく山道の森かげに 雪はのこりて春なほさむし
 
 「前同」

 風さむき霜夜の月を見てぞ思ふ かへらぬ人のいかにあるかと
 
 「東京国民体育大会」

 風さむき都の宵にわかうどの スポーツの歌ひびきわたれり
 
 「牛」

 たゆまずもすすむがををし路をゆく 牛のあゆみのおそくはあれども
 
 「富士山」

 しづみゆく夕日にはえてそそりたつ 富士の高嶺はむらさきに見ゆ
 
 昭和二十四年
 
 「朝雪」

*庭のおもにつもる雪みてさむからむ 人をいとどもおもふけさかな
 
 「福岡県大牟田」

 海の底のつらきにたへて炭ほると いそしむ人ぞたふとかりけり
 
 「佐賀県因通寺洗心寮」

 みほとけの教まもりてすくすくと 生ひ育つべき子らにさちあれ
 
 「長崎県雲仙岳」

 高原にみやまきりしまうつくしく むらがり咲きて小鳥とぶなり
 
 「熊本県開拓地」

 かくのごと荒野が原に鋤をとる 引揚びとをわれはわすれじ
 
 「前同」

 外国トツクニにつらさしのびて帰りこし 人をむかへむまごころをもて
 
 「前同」

 国民とともにこころをいためつつ 帰りこぬ人をただ待ちに待つ
 
 「葉山」
 しほのひく岩間藻のなか石のした 海牛をとる夏の日ざかり
 
 「湯川秀樹博士ノーベル賞受賞 三首」

 新聞のしらせをけさは見てうれし 湯川博士はノーベル賞を得つ
 
 「前同」
 賞を得し湯川博士のいさをしは わが日の本のほこりとぞ思ふ
 
 「前同」
 うれひなく学びの道に博士らを つかしめてこそ国のさかえめ

 
 昭和二十五年
 
 「若草」

*もえいづる春の若草よろこびの いろをたたへて子らのつむみゆ
 
 「名古屋にて」

 日の丸をかかげて歌ふ若人の こゑたのもしくひびきわたれる
 
 「前同」

 名古屋の街さきにみしより美しく 立ちなほれるがうれしかりけり
 
 「室戸 三首」

 室戸なるひと夜の宿のたましだを うつくさと見つ岩間岩間に
 
 「前同」

 うつぼしだのこるもさびし波風の あらき室戸の磯山のへに
 
 「前同」

 室戸岬うみべのをかに青桐の はやしの枯木たちならびたる
 
 「四国興居島」

 静かなる潮の干潟の砂ほりて もとめえしかなおほみどりゆむし
 
 「淡路島」

 あさぼらけ鳴門の宿ゆ見わたせば 淡路島山かすみたなびく
 
 昭和二十六年
 
 「朝空」

*淡路なるうみべの宿ゆ朝雲の たなびく空をとほく見さけつ
 
 「三重県賢島」

 はり紙をまなぶ姿のいとほしも さとりの足らぬ子も励みつつ
 
 「貞明皇后崩御(三首)」

 かなしけれどはふりの庭にふしをがむ 人の多きをうれしとぞおもふ
 
 「前同」

 いでましし浅間の山のふもとより 母のたまひしこの草木はも
 
 「前同」

 池のべのかたしろ草を見るごとに 母のこころの思ひいでらる
 
 昭和二十七年
 
 「立太子礼」

 このよき日みこをば祝ふ諸人の あつきこころぞうれしかりける

 KUON註:この「みこ」が、皇太子明仁殿下です

 「滋賀県 三首のうち一首」

 谷かげにのこるもみぢ葉うつくしも 紅鱒をどる醒井(サメガヰ)のさと
 
 「奈良県吉野」

 空高く生ひしげりたる吉野杉 世のさま見つついく代へぬらむ
 
 「三重県賢島」

 色づきしさるとりいばらそよごの実 目にうつくしきこの賢島
 
 「平和条約発効の日を迎へて 二首」

 風さゆるみ冬は過ぎてまちまちし 八重桜咲く春となりたり
 
 「前同」

 国の春と今こそはなれ霜こほる 冬にたへこし民のちからに
 
 「母宮をおもふ 二首」

 母宮のめでてみましし薯畑 ことしの夏はいかにかあるらむ
 
 「前同」

 あつき日にこもりてふとも母宮の そのの畑をおもひうかべつ
 
 「東北地方視察 福島県」

 秋ふかき山のふもとをながれゆく 阿武隈川のしづかなるかな
 
 「同 宮城県」

 島島もかすかに見えぬあさ霧の ふかくこめたる松島の海
 
 「同 山形県」

 ありし日の母の旅路をしのぶかな ゆふべさびしき上の山カミノヤマにて
 
 古の文まなびつつ新しき のりをしりてぞ国はやすからむ


 
 昭和二十八年
 
 「船出」

*霜にけぶる相模の海の沖さして 舟ぞいでゆく朝のさむきに
 
(外遊の思い出)

 外国トツクニの港をさしてふなでせし むかししのべばいまもたのしき
 
 「皇太子の海外旅行 出発」

 外国に旅せしむかししのびつつ 春さむきけふのいでたちおくる
 
 「前同」

 皇太子のたづねし国のみかどとも 昔にまさるよしみかはさむ
 
 「前同 帰朝」

 すこやかに空の旅より日のみこの おり立つ姿テレビにて見て
 
 「外人の生物愛護の状況をききて 二首のうち一首」

 生物のほしいままに園に遊ぶとふ 話をききてうらやましかり
 
 (皇太子ご帰国)

 皇太子を民の旗ふり迎ふるが うつるテレビにこころ迫れり
 
 (前同)

 皇太子の旅ものがたりうかららと 集ひて聞きつ時を忘れて
 
 「折にふれて 二首」

 さくら田の道のほとりの糸柳 あをめくかげを堀にうつせり
 
 「前同」

 冬すぎて菊桜さく春になれど 母のすがたの見えぬかなしさ
 
 「松山国民体育大会」

 沖縄の人もまじりていさましく 広場をすすむすがたうれしき
 
 「四国の復興」

 戦イクサのあとしるく見えしを今来れば いとををしくもたちなほりたり
 
 (水害を詠む)

 嵐ふきてみのらぬ稲穂あはれにて 秋の田見ればうれひ深しも
 
 (前同)

 荒れし国の人らも今はたのもしく たちなほらむといそしみてをり
 
 昭和二十九年
 
 「林」

*ほのぼのと夜はあけそめぬ静かなる 那須野の林鳥の声して
 
 「前同」

 藤の花こずゑにかかるはつ夏は 那須の林のうつくしきとき
 
 「伊勢神宮に参拝して」

 伊勢の宮に詣づる人の日にまして あとをたたぬがうれしかりけり
 
 「社会事業を」

 おほきなるめぐみによりてわび人も たのしくあれとわれ祈るなり
 
 「日東紡山崎療養所のほとりを汽車にて過ぎむとして」

 山崎に病やしなふひと見れば にほへる花もうつくしからず
 
 「飛行機より」

 ひさかたの雲居貫く蝦夷富士の みえてうれしき空のはつたび
 
 「札幌国民体育大会」

 うれしくも晴れわたりたる円山の 広場にきそふ若人のむれ
 
 「道民に」

 なりはひにはげむ人人ををしかり 暑さ寒さに堪へしのびつつ
 
 「涛沸湖畔」

 みづうみの面にうつり小草ヲグサはむ 牛のすがたはうごくともなし
 
 「阿寒国立公園 二首」

 えぞ松の高き梢にまつはれる うすももいろのみやままたたび
 
 「前同」

 水底ミナソコをのぞきて見ればひまもなし 敷物なせるみどりの毬藻
 
 「洞爺丸遭難」

 北の旅のおもひ出ふかき船も人も 海のもくづとなり果てにけり
 
 「前同」

 そのしらせ悲しく聞きてわざはひを ふせぐその道疾くとこそ祈れ
 
 「葛の花」

 篠竹にまとふまくずの花のいろ くれなゐにほふ那須野の秋は
 
 「伊豆西海岸堂ヶ島」

 たらちねの母の好みしつはぶきは この海の辺に花咲きにほふ
 
 「新穀 二首のうち一首」

 新米を神にささぐる今日の日に 深くもおもふ田子のいたつき
 
 (岩手県視察)

 たへかぬる暑さなれども稲の穂の 育ちを見ればうれしくもあるか


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


天皇陛下は、昭和21年2月をはじまりに、国のおちこちにお出かけになられました。

そういう中での御製の数々です。いろんな場所をお詠みです。

国の人びとが励まれる姿を、雄々しい、とうとい、と、見つめておられます。

マイナスな感情の動きが見られません。

常にまっすぐを、見ておられる陛下とお偲び申し上げました。

思いのほか多いのが、貞明皇后さまを想っての御製。

当時の皇太子の立太子の礼を詠まれ、外国への旅をうたわれ。

皇太子のこの外国行きが、大学半ばでのそれであることは、知られたことです。

英国の戴冠式に出席し、あちら回りこちらへ行き、して、長かった外遊。

陛下には、誇らしく嬉しいことであらせられたのか。


「皇太子の海外旅行 出発」

                                 昭和28年

 外国に旅せしむかししのびつつ 春さむきけふのいでたちおくる
 
 「前同」

 皇太子のたづねし国のみかどとも 昔にまさるよしみかはさむ
 
 「前同 帰朝」

 すこやかに空の旅より日のみこの おり立つ姿テレビにて見て
 
 「外人の生物愛護の状況をききて 二首のうち一首」

 生物のほしいままに園に遊ぶとふ 話をききてうらやましかり
 
 (皇太子ご帰国)

 皇太子を民の旗ふり迎ふるが うつるテレビにこころ迫れり
 
 (前同)

 皇太子の旅ものがたりうかららと 集ひて聞きつ時を忘れて


日嗣の皇子が帰国されたのを、人々が旗をうちふって迎えてくれているのが、テレビに映っている、と、天皇は「こころ迫って」おられます。

皇室の雰囲気もテレビとの関係も、懐かしい「よき」時代であったような。

気が、いたします。 


伊勢の宮に詣づる人の日にまして あとをたたぬがうれしかりけり

天皇さまらしいおうた。

昭和の、天皇さま。



スポンサーサイト

2 Comments

わがまま、親父  

反省。

みっちゃん、みっちゃんの言っていたことが正しかったのかな?

何かよく分からないけれど恨まれてしまいました。

そんなおかしな人には見えなかったのだけれど、まあ、私自身、人を見る目がない、そういう事なんでしょうね。

なっちゃんの祖母がお亡くなりなられた件、なっちゃんが納得して尽くした、それがナッチャンらしいといえばその通りなのだけれど、それが分かっているから余計なコメントはいれていませんが、

みっちゃんがナッチャンに会いに行ったら宜しく伝えて下さい。

鬱、ちょっと心配していたけれど早めに回復してよかった。

2016/07/05 (Tue) 23:19 | EDIT | REPLY |   

KUON  

No title

・わがまま親父さん


わたしも「こうちゃん」と呼びましょ。v-411

こうちゃんは、こうちゃんの精一杯を、してさしあげただけ。

どう受け取ったかは、相手さんの問題。

どういうことなのかはともかく、

恨まれてしまったって。それも、この場合、相手さんの問題。なんでそうなるの、って感じ。

いま残念で哀しい思いは(爺になったって、かなしいものは悲しい。若い時よりコタえることもあります)、わがまま親父がしているはずなので、その人が、このことを、反省したりしなくていいと思います。

人を見る目が・・・って。

これからも、今のままのこうちゃんでいらして下さい。

少しおすましにお返事しましたが、もう、忘れなよ~、と、言ってさしあげたいです。

相手さんのことも、忘れてあげて下さい。





2016/07/06 (Wed) 11:16 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment