KUONのブログへようこそ。

ブログタイトル変えました。中身は変わらずKUONです。

身すつるほどの



うたの本を読んでいたら、いいなあ、と、ひとときどっぷり漬かってしまいました。

  地下鉄の朝に魚臭ふなつかしさ われは故郷に省みられず

   ちかてつのあさに うおにほふ なつかしさ われはこきゃうに かへりみられず

                    中城ふみ子


  吸ひさしの煙草で北を指すときの北暗ければ望郷ならず

   すひさしの たばこできたを さすときの きたくらければ ばうきゃうならず

                    寺山修司


  あの夏の数かぎりなきそしてまたたった一つの表情をせよ

   あのなつの かずかぎりなき そしてまた たったひとつの ひゃうじゃうをせよ

                    小野茂樹


  父を見送り母を見送りこの世にはだあれもゐないながき夏至の日

   ちちをみおくり ははをみおくり このよには だあれもゐない ながきげしのひ

  わたくしが居なくなりてもこの部屋にしづかに月日はながれつづけよ

   わたくしが ゐなくなりても このへやに しづかにつきひは ながれつづけよ

                    永井陽子


美しき誤算のひとつわれのみが昂ぶりて逢ひ重ねしことも

   うつくしき ごさんのひとつ われのみが たかぶりてあひ かさねしことも

                    岸上大作


  わが伸ばす足のむかうに海ありてその波おとのなかに眠らん

   わがのばす あしのむかうに うみありて そのなみおとの なかにねむらん

                    上田三四二


 革命を持たざる国に生れ来て風雨ほどほどに有りて終るか

   革命を もたざるくにに うまれきて ふううほどほどに ありておわるか

  定住の家を持たねば朝に夜にシシリイの薔薇やマジョルカの花

   えいじゅうの いえをもたねば あさによに シシリイのバラヤマジョルカの花

  野の中にすがたゆたけき一樹あり風も月日も枝に抱きて

   ののなかに すがたゆたけき いちじゅあり かぜもつきひも えだにいだきて

                    斎藤史


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まだいっぱいあります。

止めておこうかと思ったけれど、こんなアホウなもん見せられて、情けないわ。

いちおう、はります。

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〇〇の煮こごり。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


  マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身すつるほどの祖国はありや

   マッチする つかのまうみに きりふかし みすつるほどの そこくはありや

                    寺山修司

・・・・・何も捨てたくないなあ・・・・・・・・・

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コメント

うたは、 いいですね。

胸が、きゅーっ てなる、うたがありました。
私にも、懐かしい匂いがあります。

日本脱出したし 皇帝ペンギンも 皇帝ペンギン飼育係りも
塚本邦雄 「日本人霊歌」

ふと思いました。
敗戦とともに、実は既に皇室は終了していたりして。
もしかして、71年かかっても私たち日本人がそれを受け入れられないだけ?
耐えがたき(皇室終了)を耐え、忍びがたき(寄る辺なさの不安)を忍び
前だけを見て進め?
昭和の陛下にお尋ねしたくなりました。

No title

お返事遅くなりました


・華さん

そうですね、うたはいいですね。

中城ふみ子は、乳癌のため三人の幼い子を残して没した歌人です。切なく子を詠み、最後の命の花火のように、「無傷の美しい背中」で、一人ならず男性を籠絡した。

激しい三十一年の生涯でした。

  息きれて苦しむこの夜もふるさとに

  亜麻の花むらさきに充ちてゐるべし

わたしの大嫌いな渡辺じゅんいち、とやらが、彼女をモデルの小説を書いていますが、違うよねぇそれ、と、思っていました。
いい歌がたくさんあるのです。



・・お名前のないお方

HN、いくらでもすてきに選べるのですから、次回は、お名前ありで下さいね。

塚本邦雄の有名な一首。

いろんな読み方がされているようですが、仰るような解釈も、根強いようです。

敗戦で、日本の皇室は終わった。

私も実は普通に、この思いは持っています。

そんなにドライに、終わっているんだからさ、と、投げ出せないところに、自分の日本人としての業のようなものを感じ、仕方ないよね、と、DNAのせいにしたりする(笑)。

今のまま推移する皇室なら、どうなのでしょうね。

意味ない、とも思うし。いやいや、そんなものでない、とも、思います。

知るうちの誰より下品で下賤な顔貌の「皇族」は、要らないと。これはきっぱり、動かない思いです。





冬の花火

梅雨の中休み。
夏日の週末。

中城ふみ子は、渡辺淳一さんの『冬の花火』で読んだのを思い出しました。
乳房喪失の歌人でしたかね?
30歳くらいで、亡くなられましたね。

病にあっても、恋?だとか、色情狂?・・・

癌だったから?
死の恐怖を忘れるために???

私には、よくわからないのですが、病(癌)が、お歌を作らせていたのかもしれません。

私には、わからないことだらけです・・・。
きっと、何もわからないのでしょう。

No title

・よみびとしらず さん


20代で癌を発病し、治癒の望みを持てないまま幼子の顔を眺める。

迸り出るように、ふみ子の場合は、うたが生まれたのでしょうね。

うたが世に出るまでのあれこれも、歌集のタイトル「乳房喪失」も、本人の気持ちに添うものではなかった。

しかし。

衝撃的なデビューは、なった。

>病にあっても恋?、

は、? 付のものではないと、私は思います。色情狂とは・・ふみ子は泣きますよ、きっと。

恋って、若くて、心身ともに不足の無い人間だけのものでないと、私は考えています。

私が、あの作家のあの作品を(はじめ他の作も)嫌いなのは、理由がある。詳しくは個々では書きませんが。

ふみ子が、病床に、夫でない異性を招き入れた理由を、あの作家は

「癌にいい男性ホルモンを、どうしても取り入れたかった」

などと書いた。これが、私は、すっごくイヤ。
死なねばならない彼女は、命の終わるまでに、しておきたいことがあった。何も知らない幼子を見ながら、苦しみながら、若い男を必要とした。

その自虐や開き直りが、作品になった・・といえば、わかりやすいようなものですが。

そんな「恋」をしたかったわけではないと思う。

もっと、普通に、生きてゐたかったのだと、思うのです。あの作家の嫌いなところは、わかっていないおんなの気持ちを、わかったように手の上で転がすこと。

だ~いっきらい。って。これも遠吠えですね、失礼。

人の気持ちは、解らない、のが、ふつうだと思います。

感じた事

われなべに とじぶたもなく われなべばかり
ならべてみても どうつかうのよ

下手のよこ好きです。KUON様のような さすがにと思える才能はないので、恥ずかしいのですが、うた 本当に難しいと思います。

訂正

われなべに とじぶたもせず われなべを ならべてばかり どうつかうのよ

初心者で、赤面ものでした。

KUON様
素晴らしい歌のご紹介ありがとうございます。

どの歌も、貧相な胸にズクンズクン来ました。
斎藤史さんの「ゆたけき一樹」の歌…樹木好きの私にはギュンギュン来ました。
どうしたらこんな言葉を思いつくのかしら、何の樹かしら、樟かしら、素敵☆☆☆

やたら擬態語使ってすみません。
表現力に乏しい短歌片想い人間でして(^_^;)
ご優秀な愛子さんの短歌が楽しみですw

渡辺淳一、私も大嫌いです。
気持ち悪いです。

真夜中に

皇帝ペンギンの歌を引きましたが、
名無しになっておりました。
(今見直したら、メアド欄に 柚べし ……恥)

失礼致しました。

今日も梅雨の晴れ間です。
気温は、高いですが、風は、爽やかです。

渡辺淳一氏は、お嫌いなのですね。
コメントの送信時間のタイミングが悪くて、かの作家さんが、お嫌いなのを存じ上げていたら、コメント差し控えたのですが。

嫌いなひとの話題は、不愉快になりますものね。
毛虫やゴキブリやTOUGU-御一家とか、イヤな昆虫が現れたら、イヤですもんね。
大変失礼いたしました。

(と言いつつ、すみません↓)
私は、かの作家氏の作品を最初に読んだのは、高校生の時でした。

『無影灯』という作品です。
テレビドラマで、何度もリメイクされていたと記憶しています。

それと、日本最初の女医さんの物語の『花埋み』でした。
この初期の2作品は、素直に感動しました。
それ以降の作品は、読む機会がなくて、かの『失楽園』とか、『愛の流刑地』は、タイトルだけしか、知りません。

かの作家氏も相当女性が好きみたいだし、エロ爺なのでしょうけれど、お亡くなりになりましたね。

良いか悪いかわかりませんが、或いは、文学なのか、只の悪趣味なのか評価は、別れると思いますが、『性愛』を描くことに、生きたひとなんだろうと思います。

長々と、生意気申し上げ、お許しいただきたく。

こんにちは。
私は渡辺淳一作品を初めて読んだのが短編の「光と影」でした。軍医のちょっとした判断の違いで、その後の人生での運、不運で引きずった男の話しでした。

当初は医療や伝記をテーマとした麻酔、無影燈、花埋み、遠き落日など10代20代の私は夢中で読んでました。
大好きなKUONさんに好きな作家を大嫌いと言われると少しへこみます(笑)
でも恋愛をテーマになってからの小説は私も苦手なので、KUONさんの気持ちは凄く解ります。
女性との恋愛遍歴をも題材にして、女性を解っているようで、まるで解っていない独善的なエロを追求し始めてからは読んでません。

自分に正直に生きることは、時には傷つける人もでるけど...私は正直に自分のカケラ探しをしていきますね。
私も送信タイミングが悪くて、よりKUONさんをイラつかせた事もありました(´・_・`)
私にとってのKUONさんは、ちょっと恐くて、すごく心優しく深い方ですね。

No title

お返事遅くなりました。


・私も口紅はシャネルよ さん

にゃはあ。とっても面白い、しゃらっとしてて面白いです。

こういう感じのうたについて、お返事しようと思っていたのですが、今日は時間がたりなくなりました。

数日内に、とても素敵な初心者さんのうた、引いてみますね。

  動物屋えらばれぬ子のあし・て・はな・

  みみ・お・目を見てはならぬ

       (題「選ぶ」)肉球
このようなうたは(字足らずなことは別にして)へたに「うまく」作るようになっては、できません。



・ぶんこ さん

「貧相な胸」(笑)。

「ゆたけき一樹」の作者は、226事件に父親が関わったことで運命が変わった、斎藤史です。

この方のうたは、好きです。一樹のうたがお好きなら、私の好きな一樹の一首を。


   一本の樫の樹やさしそのなかに

   血は立ったまま眠れるものを

         寺山修司


ついでにKUONのうたを(笑)。


   海の見ゆる庭に欅を繁らせて

   暮らしたし次もわれに生まれて

どんだけ自分が好きなんや~、ってうたですかね。(笑)。



・柚べし さん

教えて下さってありがとうございます。

私も先日、パスワード変えろ変えろとパソコンに迫られたあと、自分のコメント欄に「KUON」と入れておくの忘れて(そう言う事だったのか?)、名無しで何人かの方に、コメントお返事書いてました。

ドンマ~イ(笑)。あの歌はいいですね。



・よみびとしらず さん

失礼でもなく、生意気とも思いませんが、大嫌いと明言した作家について、再びお返事する気力が湧きません。何がどうでもキライなんです。

なので、このたびは、そういうことで。


・ツグミさん


好きキライの問題は、どうもね、ですね。

私は、実は、渡辺某氏でなく、歌人の中城ふみ子のことを書きたかったのですが。

私はわがまま人間だけど、ひと様のわがままにはけっこう許容範囲は広い気がします。

イライラはしませんよ。しても、イライラへの持久力は無い。

ぼんやりしていますよ、私は、あなり「いろいろ、気にして下さらなくてもいいですよ~(笑)。

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No title

・ヒミツのTさん


おはようございます。

覚えていて下さって嬉しいですよ。

お言葉ありがとう。

あのね。

私は、あなたのような方の気持ちには、添いやすい性分のようです。きちんと整理された人間ではないので(自分が)そうやって、むにむに、思ったり迷ったり自己嫌悪しちゃったり、の、気持ちが、わかるとは言いません、添いやすいの。

大丈夫ですよ、ぜんぜん、おかしな風には気にしていません。私も、カッと怒りっぽくなるから、おあいこです、気にしないで、イヤなら怒るけど(ここが多分、一生、直らない(笑))気にしないで。

私を「思って」下さる人は、嬉しいヒトですよ。

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やはり赤い口紅が好き。


ものすごく唐突ですが、私、口紅(だけ)はシャネルよ。(笑)。

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