KUONのブログへようこそ。

ブログタイトル変えました。中身は変わらずKUONです。

ジャムのかなしみ 一 (再)




毎日お日さまが昇り、お日さまが沈みます。ペンキの剥げた木椅子に掛けて、暮れて行く空を見ている時、わたしは、天動説を信じる人になっているようです。

地球と呼ばれる星。宇宙の闇に浮かぶ青く美しい水の星。その地球そのままを何もかもそっくりにマネっこしているような、知られざる星があります。

おきゅう。それが、その星の名です。

この小さな物語は、ちっちゃい☆「おきゅう」の、のっぽん、なる国、地球と同じく四季の彩りに恵まれ、真面目で嘘の無い生き方を「よし」とする人びとが生きる国の、ある時、ある日のある時間帯に発生した悲劇(え?)をもとに、「テヘもの書き」と(局地的に)さげすまれる、おきゅう人「くおん」が、テヘテヘとつづった、何の役にも立たない物語にてございます。

もうもう、この国の皇后の醜状になど、ふれることにイヤケがさしてしまっております。ふたとせの余も以前に書いたものを引っ張り出して参りました。楽しんでいただけたら、など思っています。



      ザツコの絢爛  あるいは 「ジャムのかなしみ」 プロローグ
  
 うでいっぱいタオル取り入れたたみ終へ露西亜紅茶(ロシアン・ティ)のジャムの明るさ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いつもより早く、天井の明かりが、いっせいに灯りました。

ジャムは驚いて、まだまどろんでいた目を開けました。やはり明るい。どうしたのかしら。周囲を見回してみました。

みな、大人な顔して黙っています。何かを伝えられていて、今日が昨日とは違うのだと悟っている様子です。

ジャムはまだ、生まれてそんなにたっていない幼いジャムです。ここへ来たのも、何日か前のこと。箱に詰められて運ばれて、箱が開いて動かされて、今いるこの、棚に置かれました。

何となくわかったことでは、ここは、とうと、という大きな町で、そのとうとの中でもいちばん立派なデパート、というところの、地下、らしい。

お日さまがちっとも照っていません。電気と言うものが灯っている。灯っている間は、お客さんと言うひとたちが、歩き回っていて、立ち止まってジャムの置かれている棚を、指で数えるみたいにとんとんしたり、んん~と考えてから一つ、手に取ったり、戻したり、また違う人が来たり。

手に取った人を見上げる子どもが、ものすごくキャキャと笑ったり嬉しそうにぴょんと跳ねたりします。

そして

昨日も新しいジャムが来ました。青紫の色のジャムです。ちょっとだけ背が高い。きょろきょろと不安そうなジャムに、ジャムは、ここはデパートと言うところで・・・と、教えてあげました。教えてすぐにそのジャムは、買われて行きました。ここにいるのが「いい」のか、どこかへ買われて行くのが「いい」のか。ジャムにはわかりません。

「このジャムは、本当に美味しくて。とうとではここにしか無いので、幾つも買って帰りたいのですけど、重いし、店の方でも一度に沢山買われることを喜ばないみたいでね」

そんなことを横にいる人に話しながら、通って行くおくさまもいます。

ジャムにはよくは見分けがつかないのですが、女の人のお客さんで、若い娘さんでない人の中には、おくさまやおばちゃんや、おばさまや、が、いるそうなのです。

世の中はむずかしい、と、ジャムは思います。こんなのジャムの値段じゃないわよ。叱りつけるみたいに言って、ぽーんと、放るみたいに棚に戻した人もいました。なんだかわからないけどジャムは、ごめんなさい、なのかなあ、と、考えたりしました。

ジャムが生まれて育ったところは、しずく、という、とうとからは遠い、海に囲まれた温かい土地です。

海を見下ろす小高い山の上に、ジャムの樹は立っていました。

ジャムの樹の周りには、やはり、みたんという果物の樹が沢山、立っていました。

ジャムは、この「みたん」という太陽みたいな色をした果物を、煮て、作られたのです。

ジャムの樹の上を、気持ちのいい風が、吹き過ぎて行きました。

太陽は、ぽかぽかと、にこにこと、ジャムの樹を温めてくれました。

時には雨がたっぷり降って、ジャムの樹は、力いっぱい根っこから水を吸い上げるのでした。

肥料という物を、施されることもありました。

ジャムの樹の持ち主は、季節になると、少しだけ薬を使いました。よおく考えて、使うのだと、聞きました。

全く薬を使わないでは美味しいみたんを育てられないんだよ、と、おじさんは言っていました。

風と、太陽と、水と、豊かな肥料に育てられて、みたんの樹は輝く果実をいっぱい、つけました。

おじさんや、おばさんが、ひとつずつ果実を捥いで、籠に入れて、持って帰って、大事そうに柔らかく洗って、そして、お砂糖のほかはいろんなものを混ぜこまれないでジャムは、丸い、皮に守られていたみたんから、瓶に詰められたジャムになったのです。

みたんのジャムって、けっこうありそうで無いのよ。おじさんの娘さんで、お嫁に行ってそこで赤ちゃんを産んで、もう一人産んでまた産んで、その間もずっと、みたんをジャムにする作業をしに通って来ていた人が、言っていました。

オレンジのジャムはあるんだけどね。

ジャムは、自分が、あまり無いジャムなのだと聞いて、嬉しかった覚えがあります。

それを聞いてすぐ、透明の瓶を白い柔らかいものに包まれて、箱に入れられて、しずくの町から、出て来ました。

とうとの、この大きなデパートへ、手離されて来たのでした。



一緒に来て先に買われて行ったジャムは、ちゃんと、食べられたかなあ。

夜、少し眠りにつけない時は(これは大人っぽい言い方で、ジャムは気にいっているの)、ふるさとのことを思いだしたりもしました。

美味しく食べてもらいなさいね。

お嫁に行って子どもを産んで、ぽちゃぽちゃのアカンボを育てながら、みたんを煮に来ていた娘さんは、ジャムに、そう言葉をかけました。

赤ちゃんも病人も、美味しくてにっこにこになるジャムなのよこれは。

娘さんは、自分たちの小さな工房で作るジャムが、大好きなのだって。自慢なのだって。

・・・自分も、美味しく食べてもらえるといいなあ。

ジャムの、透明な夢は、それでした。


・・・いつもより早く灯された店内には、やはり、いつもとは違ったことが起こるようでした。

女の人・・・おくさんやおばさまやおばちゃんや若い女の人も多いいつもと違って、同じ黒っぽい服を着てネクタイを締めて、まっすぐに口を結んだ固そうな体の男の人たちが、まとまって入って来て、たたっと散りました。

SPだ。

渋い味の声がしました。棚のじいさん、です。もうずっと、このジャムやママレード売り場にいる、ちょーろー、なんて呼ばれている、物知りの棚です。

「やはり、ザツコたちが来るんだな」

「ザツコ?フー?」

向こうの方から、外国から来ていると言うマシュマロの声がしました。

中くらいの苦みの声が、

「こーたいしのよめさんだよ」

と言うのが聞こえました。

フーズ、ハー? とかの声も聞こえました。もにゅもにょと何かがそれに答え、

「プリンセス?」

と驚く声がして、

いいや。

しっかりと落ち着いた、棚のじいさん=ちょーろーの声が、どしっと、皆のざわざわを抑えるように響きました。

「あいつは、ろくでなしだ」

はっきりとした声でした。ジャムはびっくりしました。

「あいつら一家は、本物の、ろくでなしだ。ちゃあんと解っている。食べ物を粗末にし、敬意をもって向かわない、とんでもないろくでなしだよ」

時々、来やがるんだ。チョーローは言い放ち、

「ほうら来たぞ、みんな、見ておくんだ。」

声を沈めました。でも深くて太い声でした。

緊張してジャムは、ほうら、と言われたものの来る方を、見ました。

・・・来ました。

男の人と女の人と、それから、子ども。

男の人は右見てうんうん、左見てハイハイ、一人で、口を「いー」みたいにつむって、いやそれはいいんですけど、あの、女の人は。

女の人でしょう、きっと、髪長いし、お化粧してるし、でも、あの人は、

おくさんか、おばさまか、おばちゃんなのか。

う~ん解らないわ。ジャムは、どきどきしました。



                               続きます・・・おそらく。


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コメント

じゃむ子ちゃん、、、!

くおんさま、また深夜にお邪魔します。
訪れますのは、たまたまではなく日参しているのです。
ジャムのお話、切なくて 「ジャム子ちゃん!」と呼びかけてしまいました、そう、私が助けに買い出して 優しい祖母に送ったならば 近所の優しいお友達、家族、いとこに見知らぬセールスさんにもお薦めして 沢山のにこにこ笑顔に出逢えただろうな、ごめんね、ジャム子(ジャイ子ではない)、、、たまたまに 机の上には 出先で珍しく買ってしまったペットボトルの【いろはす みかん】、その優しいみかんの絵を見つめながら。

前のページの、花びらいろの悲しみ、悲しみは花びら色の、、、に 沢山の事を思いました。 先日 娘が卒園し、お別れの悲しみも まだ膨らみかけた桜にのせて、春の別れはその他いくつも思い返すのですけれど、バイコちゃんの悲しみはそれとは違って 幾粒、幾筋の涙をずっと超越していて。 桜さん、そのまま散らずに側にいてあげて下さいな、と願わずにはいられないような。

明日からスキーなのかしら、お恥ずかしながら 暖かい国と暖かい地方居住経験しかありません私も母もスキーをしたことがありませぬ。夫や兄弟、父は若い頃試してはみたそうな、ですが。今もお日様や暖かいのが好きなので、雪は見る方が好き、でも、大雪の地方の方々お気を付けて、そして、折角の彌生の連休にスキーに出かける一般の皆様良いひと時をと思うこの春休み。雪も哀しでしょうぬ、ザツコの為に嫌よ、私って 留まりたくなりますぬ。
私は、されど、このような優しい言葉語りをなされるKUON様がいらして、読ませていただいて、私などと同じ悲しみ、切なさ 、もたれていることに救われました。
また、書いてくださいね。 くおんさまの優しい暖かい語りが大好きです。

とりとめもなく、書いてしまいました。真夜中の為せる業、何卒ご容赦ください。

ぬ?

投稿しまして【ね】が2箇所ほど【ぬ】になっていたことに気がつきました(*'-'*)ポッ
少し、訛っていると いう事でご容赦ください(*'-'*)ポッ(*'-'*)ポッ(*'-'*)ポッ

止まらなくなってきました、、、

KUONさま、日ごろは 優しい言の葉に ホッと安堵の溜息にて1日を救われつつもコメント出来ずにいるのですが、突然立て続けに入れてしまいました。雅、風流な西行さまの かの有名な、
『願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の望月のころ』、旧暦の如月ならば今週の望月の頃でしょうか。

折角、美しい季節ある国に生まれし私も、時期的にも良く思い入れある時期、周りの人も年度替りにて(?)区切りよく、ただ、いま少しの桜を見守り悲しい散り際の前にゆけたら、そして、家族には匂い立つような桜の幻想の中に 集い一杯楽しんでもらえたらと随分昔から願ってはいるのですが(生憎、予定は当面全くないけど)、そして更に欲を言えば、悲しい雨降らず暖かい春の日に大好きな月の光あらば、、 逝く方(私)も、お膳立てににんまり気分〜♫と 西行さまに続きたい気もかなり幼い頃からしておりました。 もし、叶えば、私をよく知る家族や友人は よかったね、大好きな春の日にゆけるなんて、と 、悲しんでくれたとしても、それでも、心から言ってくれると思うのですが、最期のお別れよりも 悲しい生があるのですね。同じ花びらの紡ぎ出すバイコちゃんのお話、切なくて、切なくて。
無垢で高貴なプリンセス だったはずなのに。
バイコちゃん、あの、どうしようもない方々の方が消えたなら
バイコちゃんの優しい叔母様方々や従姉妹のお姉さま達、澄んだ瞳の歳下のお従兄弟と、優しい空気の内に暮らしになって下さいね、少し遅めの療養、的確にやっていただいたら分かることや伝える事も出来るようになって きっとバイコちゃんはこの美しい国の福祉を担える希望のプリンセスにだってなれた筈なので、、、まだ 多くの花、月超えて 優しく素直なままに お待ち下さいね。 そのままで良いのです、そのままが良いのです。優しい無垢なままでいて下さいませ。近く、伊勢の神様にお願いしてまいりますからね、きっと。

下手くそな劇団うんざり気分!?

もうもうイヤケがさしてしまったkuonさま

こんにちは。先日はお返事いただき、
ほっとうれしい気持ちになりました。
想いなきことば(例えばコクミンニココロヲヨセテとかなんとか)にほとほと疲れきった身には、想いのこもったことばは何よりの贈り物です。
ありがとうございます。そしてお疲れ様です。

一応にほんこくみんとうごうの象徴である(はずの)方、
その配偶者、
その長男として生まれただけでこーたいしと呼ばれる人、
なぜか出て行こうとしないその同居人、  
見るたび印象の変わる面妖な少女。

この人たちのあれやこれやのありさまを見ても、もはや怒りさえ感じない、涙も出ないあわれな一国民になってしまいました。
慣れ、とはおそろしいものです。

ただ、あるのです、こんな気持ちは…
「どうせうそなら、だましきってほしかった。だましきれないうそほどざんこくなものはない。むごいこと、してますよ、あまりにも。」



No title

お返事が遅くなりました。


・カタリナさん。

なんぼでも、語りな。あ。ギャグになってしまいました、ぎゃぐになってますかね?。

春は別れの季節です、新しい出会いの季節とも。詩心は湧きやすい季節ですね。

気持ちの中に、美しいものだけでいっぱいになっていたい、というよくぼうがありますが。

美しそうな、では、イヤどすねん。きれい風、も、要らんねん、うちは。

長い間、こうごうさまという人の、なさること仰ること、???ながら「いい」と思いこまないとあかんのや、と、思い込んで参りました。

今ふつうに思う、ああいうの、大嫌いだったんだ、ワタシ、と。

認めればすっきり、な感じもあるものを、あちこちへのはいかい姿のぐげげげげに、心、萎えまする。

ざつこ? これはねえ、まあ。

えらいこっちゃのこうしつになり果てております。

こんな風に思わせるのが、陰謀のセオリーなのかしらん。
またコメントで、思い、語りな。ね?(笑)。

らっぱ水仙の白と黄色と濃い緑色の組み合わせがいいですね、春は。

黄昏を待って見上げる白い木蓮も。

ちょっと散文的になってしまいました。


・uemotoloveさん。

はい。もうもうホントに、きちゃないあのあたりがイヤになってしまいました。
あまりイヤだと疲れますね。ぢゃあ、離れたら。と、みずから思いはしますのですが。諦めたと思わせるのも業腹で、思うが儘に、イヤじゃイヤじゃとでも、書いておきませうかと。

>「どうせうそなら、だましきって
>ほしかった。だましきれないうそほど
>ざんこくなものはない。むごいこと、
>してますよ、あまりにも。」

いやあ。これまことにございましょうがこんな高度なことは無理な、真正のAHOUどもですよ。最近の日替わり愛子さんで察しがつくように、これが通ると思って・・・いや。

中学生の頃はやった歌に

「どうせ私をだますなら だまし続けて欲しかった」

などありましたが。もう、あの愚かな夫婦には、どうすることも出来ないんでは、と考えています。派遣されて来るお子を、娘ですよ~と連れ歩いていますが、実質、リーダーは、十代と思われる、派遣愛子さんでしょ。

終れよ、早く、と、めっちゃ冷たい目で眺めておりますKUON。

つまらない、くだらない、茫漠たる人生、あの夫婦の。



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やはり赤い口紅が好き。


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