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  1. うた日記
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うた日記  Ⅳ





・夕闇はひとくべごとに濃さを増し肩冷ゑてきぬ焚火終はらむ

 ・ゆふやみは ひとくべごとに こさをまし かたひゑてきぬ たきびおはらむ



・幻聴のごとく響りゐる佐渡おけさ瞼ひらけば常の部屋なり

 ・げんちゃうのごとくなりゐる さどおけさ まぶたひらけば つねのへやなり



・耳底にうねり止まざり盲ひたる津軽三味線の太棹の音

 ・みみそこに ひびきやまざり めしひたる つがるしゃみせんの ふとざをのおと




・深き霧に閉ざされてなほ赤い橋ゆらゆら歩むひとりにあゆむ

 ・ふかききりに とざされてなほ あかいはし ゆらゆらあゆむ ひとりにあゆむ



・佐渡情話うたふひばりの背後より日本海の波の香の来る

 ・さどじゃうは うたふひばりの はいごより にっぽんかいのなみのかのくる



いつの日もひばりの歌が流れゐき鍵っ子われが母を待つ夜夜

 ・いつのひも ひばりのうたが ながれゐき かぎっこわれが ははをまつよよ



・吾が前に人の泣きをり年の瀬の部屋をふるふる風通るなか

 ・わがまへに ひとのなきをり としのせの へやをふるふる かぜとほるなか
 




・泣くひとをながめてをればしんしんと心のなかに雪の降り積む

 ・なくひとを ながめてをれば しんしんと こころのなかに ゆきのふりつむ



・わがことをわれより深く知るごとく語れるひとを醒めて見てゐる

 ・わがことを われよりふかく しるごとく かたれるひとを さめてみてゐる





・凄まじき羽音ひびかせ鳩の群は憑かれしものの姿して翔ぶ

 ・すさまじき はおとひびかせ はとのむれは つかれしものの すがたしてとぶ




・街路樹のさまに信号の赤が延び師走たそがれの街うつくしき

 ・がいろじゅの さまにしんがうの あかがのび しはすたそがれの まちうつくしき





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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

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