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返事の中までKUONです。

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しちめんどくさいハナシです

太宰治という作家がいます。

若い頃にかかるハシカのような作家と、言われることもあるようです。

私も太宰ハシカにかかった、けれど、な~にを、ぬらくら、ほざいておるか!という気分もあり、鼻息でフン!っと吹き飛ばしたい気分も身内に生じ、な~にがダザイじゃ~と、蹴飛ばしたい思い、もやもやしつつ、好むとなど知られることのどうやら口惜しく恥ずかしく、つづまりは作品の総て読んでいるありさま、そのごとき己の体たらくに(いつの間にか野坂昭如文体真似)苦笑しつつ、忌の日である、いわゆる「桜桃忌」が自分の誕生日に近い、それだけで、なんとなく嬉しい。

好きなんじゃん、てれるなよ、KUON.

なんで今、突然、ダザイのことを書いているのか自分にも不明です、が、ラストはきっと、自分の中にある気が、しております。

太宰さんには何人もの女の人と、何人かのお子がおられました。
奥さんとの間に、数人。
中の一人が、作家の津島佑子さん。
「斜陽」という小説の、元の日記を書いておられた太田静子さんは「斜陽のひと」で、太宰と太田静子さんの間に生まれたのが、はじめ「斜陽の子」と呼ばれた、作家の太田治子さん。

津島佑子と太田治子は、同じ父を持つ娘で、ほとんど同じくらいの年齢で、同じく文筆で身を立てているが、会ったことはおありにならないでしょう。

太田治子は、生まれてから一度も、父と言う人に抱いてもらっていないだろう、愛人の子の立場。
この人の作品の特徴は、突き抜けているところです。

今と違って未婚で子をもうけた、しかも過去に心中を図って自分だけ生き残り・・・などの醜聞まみれの、ダザイ某の子を・・・治子・母は、とても苦労をした。
世話になっていた家を、先の目処も立てられぬまま出ねばならなくなって、母子は、降りしきる雪の中を歩いてゆく。

「太宰ちゃま~」「だざいちゃま~」
二人で呼びながら、歩いて行った、と。
母は娘に、会ったことのない父を「ダザイちゃま」と認識させていたのですね。

年を経るにしたがって、治子・母の、ダザイオサムへの理解も変化して行ったように思えますが「ダザイには愛されていた」「愛した男の子を産んだ」という気持ちが、治子・母を支えるものだった時期が長く続いていたようで、治子が、父親に対しての屈折を全く感じさせないのは、ちょっと、なかなか、です。

住み込みの賄い人として働く母との質素な暮らしの中のあれこれが、ほんとうに淡々と、突き抜けた湿っぽくなさで、描かれてるのです。
不思議な魅力を感じさせる世界です。

で、前述、寄る辺ない母と子が、雪の中を、精一杯の荷物と共に歩き続けた頃。
「太宰ちゃま」は、もう、この世の人ではなかったわけです。

戦前にいい暮らしをしていた家の娘であり、作家・太宰治のファンであった太田静子の、日記を借りて、太宰治は「斜陽」を書いた。
元の日記はあるにせよ「斜陽」は、太宰の才能が書かせた小説、文学です。それに違いはない。
文献を借りたに留まらず、太宰は、その女性と短い関係を持ち、女性はみごもった。

もうすぐ生まれます、との手紙を、太宰が読んだのは、やはり「良い」家の生まれで、若い戦争未亡人であった山崎富枝という女性との関わりの中です。

障害を持って生まれて来た男の子や、幼い次女(津島佑子)たちを育てる妻の下にはほとんど帰らず、ずるずる引っ張られて関係を結んだ(と、ダザイは、リアルに感じていたと思う)太田静子は、子が生まれたら名前をつけて欲しいと望んでいる。
太宰は、望みに応じて、太田静子の子の名前をつけます。治子、と。
「この子は父の可愛い子で」なんて文言も加えて、治子、と、命名した。筆跡が残っています。

な~にが、父の可愛い子で、だよ!。とは、治子・母は、キレなかったのですね。

山崎富枝はキレました。

「どうして、あなたの名前の一字を、あげてしまうなんて」

怒る富枝に、太宰は言った。

「お前にはまだ、修、という字があるじゃないか」

本名が津島修治、という、青森県の名家の出である女たらしは、今、いま一緒にいる女に、ぐずられたくない一心の男だったのでしょうか。だったんでしょね~。

富枝も、太宰とのことを書き残しています。
とても知性的な女性だったようです。

太宰に「イカレ」るのは、カシコイ女の人が多いようですね。
文字など読まず、しっかり現実の中で生きている女には、太宰クンは、今で言うチャラ夫・・チャラおじ、に、見えるかな。となど、思ったりもします。

富枝の著書を、今は手元に持っていないのですけど、記憶では、こんな具合です。

「疲れて寝ている顔を見ていると・・・私が守ってあげねば」
「修ちゃん。この人を理解できる人間はそういないだろう(ワタシ以外には)」
「もう死ぬしかないな、と、言う。私が付いて行ってあげます。あげなければ」

こういう感じだった記憶。とことん溺れている。自分の愛慕に。とっても真面目な女性。
太宰治は、そういう気持ちの中に、女を追い込んでゆく名人男だったのでしょうか。
当人に、そんな自覚もつもりもなかったはずなのですが。

最後はいつも、逃げたかった。
ほんとは、こっちへ、来たくなかったんだよう、と。
あーだこーだ、オレに言わないで欲しいんだよう、どうしてすぐに、いろんなこと、聞くんだよう、決めさせるんだよう。
よしょし、そうでしょうとも、可哀想な修ちゃん、私が守ってあげるから、ゆっくりお休みなさい。
・・・なんて、延々と、続いた・・・わけもなく。

一人で逝かせられない、私が付いていってあげる、と、真面目、律儀、遅く来た初めての異性への思い、執着に、一途になった山崎富枝を、振り切れなくなって、太宰治は、玉川上水へ入水した。

まだ、本気で死ぬ気は無かったのかも知れない。
逃げられたら、逃げて、富枝のために、本気で、涙を流したかも・・・。

太田治子さんは、斜め横顔の時の太宰治にそっくりです。

津島佑子さんは、正面からの太宰治に似ていると、私は、思います。



「次には、お座敷からの眺めがよい」
 叔父さまは浮かれて、私たちをお座敷に引っぱって行って坐らせた。
 午後の三時頃で、冬の日が、お庭の芝生にやわらかく当っていて、芝生から石段を降りつくしたあたりに小さいお池があり、梅の木がたくさんあって、お庭の下には蜜柑畑(みかんばたけ)がひろがり、それから村道があって、その向うは水田で、それからずっと向うに松林があって、その松林の向うに、海が見える。海は、こうしてお座敷に坐っていると、ちょうど私のお乳のさきに水平線がさわるくらいの高さに見えた。
「やわらかな景色ねえ」
 とお母さまは、もの憂そうにおっしゃった。
「空気のせいかしら。陽(ひ)の光が、まるで東京と違うじゃないの。光線が絹ごしされているみたい」
 と私は、はしゃいで言った。
n> 太宰治「斜陽」より。

              


昨今、いろんなことがあって、なにもかも嘘ばっかりじゃん、という気がして、でもわーわー言って何がどうなるものでもなく、珍しく、思い惑う、なんぞという「高等なコトをしていたりして。

かる~く読めるタイプの本ではないので、二度目をなかなか読み始められなかった本・・・津島佑子の「葎(むぐら)の母}という一冊の。

「痛む箇所にはより強い痛みを・・・いたわりは痛みが拡がるのを許すばかりだ・・・」という、文庫版の背表紙に引かれた一節に、胸を衝かれて、時ならぬ、太宰治のことなど、書き散らした次第です。

「斜陽」の言葉遣いは、貴族の娘のものではないと当時多くの指摘があったそうで、三島由紀夫なども、違う!と言い張ったそうで、確かに、違うのだろうが、特別な文章、という気はします。
わたしは「ヴィヨンの妻」という作品が好きです。

少し知恵遅れの坊やに、お芋を食べさせる場面があるのですが、んんとも言いようのない、切ない、いとしい、可愛い、そして「あはれ」な感じが、数行で、描写されている。

おんなたらしの、社会的には、まあ・・・という男でしょうが、ずっとずっと残っている。
太宰治は。
















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  1. 2011.08.23 (火) 15:46
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  3. やさい
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KUON姉さんへ~

太宰治にはハマらなかったです。と云いながら、殆どの作品を中学生の間に読んだよ。
病院のベットの上は、とても退屈だったから~~

斜陽、印象に残った作品です。
でも、それ、ドラマだか映画になった映像で印象に残っている。。
やっぱり、中学生の私は理解してなかったんだ!

・・・って、つぶやきに来た! (^^*
  1. 2011.08.24 (水) 01:14
  2. URL
  3. sarah
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KUONお師匠、やさいソンセンニム、こんばんは

日本国は、
一人当たり(たぶん、産まれてまもない赤ちゃんから寝たきりのお年寄りも含めて?)700万円の借金を抱えているそうです。

毎日新聞によれば、
原発や関連施設が立地する道県や市町村、周辺自治体に対し、交付金や税金の形で国や電力会社からもたらされた「原発マネー」の総額は、原発が営業運転を始めた66年以降、少なくとも2兆5000億円に上ることが分かった。原発関連の固定資産税や寄付を公表しない自治体も多く、実際にはさらに巨額になることが確実。

税金を払っても払っても増える赤字。
お金はどこに消えたんだろうと思っていたら・・・。

経済産業省の更迭3人組の退職金は7500万円に1000万円がプラスされたとか。
どうしてでしょう??

わたしはなぜか、理由もないのですが、「おとしまえ」はつけられるのだ、と思っています。

3人組は高額退職金を手にしたけれど、テレビ番組では、「人間の屑」と言われたそうです。
私と友達も、「これって、どろぼうじゃないの?」と言いました。

?ダラメ某氏は「デタラメ」と揶揄され、
マスコミは「マスゴミ」と揶揄され、

一方、
児玉氏や小出氏は共感、尊敬されています。


いつかきっと・・・、おとしまえはつけられる・・・。

追伸
ぜんぜん関係のないお話を熱く語ってしまいました~、すみません。
  1. 2011.08.24 (水) 14:24
  2. URL
  3. やさい
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おとしまえ。

KUONねえさん、sarahさん、再びです。

sarahさんが↑に書いてくださった『退職金』の話。
お金のことは云いたくないけど・・
ねぇ~ 庶民の感覚とかけ離れてて、ため息がでます。


☆天知る、地知る、我が知る
☆因果は巡る
☆おとしまえは付けられる。

そうですよね。
そうでなくちゃ、いけません。

おとしまえかぁ~~
sarahさんの言葉に、なんとなく 胸のすくような気がしたの。

おとしまえかぁ~
ペヨンジュンは おとこまえ だけど・・*^^*

  1. 2011.08.24 (水) 22:46
  2. URL
  3. sarah
  4. [ edit ]

また、おじゃまします~

そうなんです!

マ、じゃない、デタラメ氏はもう呼び捨てにされていますね~。
(私は一応、敬称を付けましたが)

KUONお師匠ご存じの奈良の動物病院のブログで、
水も食べ物もない処に閉じ込められている2匹の豚の写真を見てしまって・・・泣
そのうちの1匹がこちらを見ているんです・・・号泣

思い出しただけでも・・・涙

絶対! 絶対にこんなことをしたやつは罪を贖わなければなりません!!
  1. 2011.08.25 (木) 02:08
  2. URL
  3. ディラン
  4. [ edit ]

私は…苦手です、太宰ワールドf^_^;)

高校時代、エラく 太宰にハマった
チングがおりまして
読みましたけど、数冊…

きゃぴきゃぴしてた年齢であったせいもあるでしょうが

あ、これは無理…そう思った印象が…(笑)
  1. 2011.08.27 (土) 22:13
  2. URL
  3. えま
  4. [ edit ]

No title

kuonさん

痛む箇所には強い痛みを、いたわりは痛みが拡がるのを許すばかりだ

頭が余りよくないんです
意味が理解できずにいます
でも・・・
この言葉が頭から離れずに
ぐるぐると廻っています

太宰治は読んだ事がないのですが

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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

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