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KUONのブログへようこそ。

返事の中までKUONです。

  1. うたのおべんきょ。
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四月前半・うたのおべんきょ

スピードは出せませんが、ゆったりと「うたのおべんきょ」始めさせていただきます。

この色の文字が、うた。この色は「詞書(ことばがき)」もしくは」詠み人さんの思いやら。この色はKUONが書いている部分です。

お名前は、はんなりとこの色にしましょか。

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     KUON

・海を見るヨットが見える花びらがひらひらと塩むすびにとまった

・花びらにまみれたおむすびを食べる目の前に海はきらめいてゐて

・だれもいない私のほかは平日のヨットハーバー花の降る午後


     白萩

紅き宝石のごとき苺を食む
この時期だけの心の贅沢

「宝石のごとき紅さの苺食む」、とされたら調べ的になめらかかと思います。紅い宝石のような苺、のままにされたいなら、「ひた紅き宝石のごとき苺食む」とか。声に出して読んでみられたらいかがかと。

漆黒の闇に浮かぶ花 花 花
この時に人は狂うと思う

一か所だけ。「闇に浮かぶ」を、「闇に浮かべる」・・浮かせる、でなく、浮かんでいる、の意味ですが・・・ではいかが。後半の言い切りの凄みに向かって流れがよくなります。

聖堂のステンドグラスの如く見ゆ
青空区切る桜の枝よ

空見上げ桜を愛でる足元に
慎ましく咲く菫一輪

鴨去りて今は水面に燕飛ぶ
はや葉桜の清明の日に

しっかりと対象を見ておられるのですね。勉強もされて。


     ROM

・若猫の ひたと獲物を見据えし目 ただ一心にあることの晴れやかさ

十分に通じます。もったいないから形を整えたいです。

「獲物を見据えし目」。この「し」は、よく使いがちですが過去形になります。今の「目」ですから「し」でない方がいい。[見据うる」「見据える」でもけっこうです。「ただ一心にあることの晴れやかさ」は「ただ一心にある晴れやかさ」でいかがでしょうか。このままでもいいですが、リズムが整います。


・虫追いて 一直線に走る猫 精一杯の命あかあかと燃ゆ」
これもよくわかる、このままでもいいですが、ラスト、「精一杯の命あかあかと」と字数を整えても十分うたになります。 


・山頭火の うしろ姿を追う我れも 「分け入っても分け入っても青い山」

・どろどろと どろどろどろとどろどろと 記憶のうみよ干でるその日よ 

・心折れし 時には決まって比べおり 誰かと自分 自分と何か

手を入れれば入れられるのですが、おそらく詠み人の気持ちは、このままで行きたいのでは。こういう風にうたって行くと、どんどんできるでしょう。散文より明確な「自分」をお出しになれるのでは。

・枯色(かれいろ)の 土手に色彩沸き出でぬ 地中に潜める時満ちた今

・春風や 木影(こかげ)なき道に葉が一枚 今はいずこか落とし物あり

・矢印の ように飛び立つ野の鳥に 斜めに切られし庭の青空

失礼ながら、ご自分を哂いながら書かれる(コメント含む)散文より、うたの方にどかーんと力を注がれては。自虐しないでも、うたによってわかってもらえると思います。力がおありです。



     まめはな


・ざわめきも光も陰も完璧にバルセロナあり我が裡にのみ

ガウディーが好きでバルセロナに行きたいと思っていたことがあり、
写真やガイドを見ているうちに自分の中にしっかり街が出来上がってしまい、
実際に行ってもこんなに満足しないのでは…なんて思っていたことを詠んでみました。


スペインの、というよりバルセロナへの思い。よく出ていますよ。

一か所だけ。これで全く違ってくると思うのです・・
「「ざわめきも光も影も完璧」、の、この後。「に」でなく「の」にされたら。

「ざわめきも光も影も完璧のバルセロナあり我が裡にのみ」

この「裡」を使われたの成功です。大成功。バルセロナへの恋が使わせてくれたのかしら。




     わすれんぼ

一点の曇りもないとはよく言うわ 嘘つきシンゾー面目躍如

あれほどに恥を知らずに言い募る 人間性が壊れているのか

人ひとり独裁振るい民主主義ルールの破壊いともたやすく

移民入れ雇用農業破壊して これを保守だと信じる馬鹿ホシュ

シンゾーの仕えているは誰なのか グローバリズム国民の敵

なんとなく信じていた国のまともさを 見事底からひっくり返し

一首として考えますと、「ひっくり返し」の後にもう一音「て」を入れられると、収まりやすいです。

良識を破壊しつくし恋々と しがみついたり権力の座に

これも、せっかくの迫力ですから「しがみついたり」よりは「しがみつきおり」と現在形にされるのが、より迫力ありになります。一気呵成に思いのたけを詠まれて、手出し口出しは、ほんま最小限がいいと思いますし、実際、必要ない詠まれぶりです。

シンゾーの行き着く先は何処かしらん 塀の向こうのムショかビョーイン

思わず笑ってしまったKUONをお許しあそばせ。

老いの身にムチ打ち肉体労働を数日間、筋肉痛で死にそうです。
なのでやむなくベッドで休むことに。こういう時に歌が出てきます。


老いの身の無理のツケは、けっこう後々に襲いかかってきます。早くうまいこと、抜けていってくれますように。それと、いつもの、疾風怒濤のこういうおうたとは別の「わすれんぼさんのおうた」も、次回は読ませて下さいね。まぢで言うてます。


     こぶ


・級友と未だ馴染めぬ娘を思い
ランチの話題頷いてるだけ

・一週間登校したらカツサンド
食べに行こうと小さな約束

ちゃっちゃと小器用にいろいろこなして行けるタイプのお子さんでないのですね。とても素敵と私は感じさせてもらっています。それを、お母さんが見守り、理解してくださっているのですし。

いまの世に、生きるのに丁寧なお子は、しんどいことも多いと思う。はたでしんどいこともおありと思う。でも、自然に内部に溜って行っているものは大きいのではないでしょうか。

うたはきちんと完結しています。こんな風にもっと、書きたいように詠んで行かれたら、と思います。端っこでうなずいているだけのお母さんの姿。一緒に行こうねの約束のカツサンド。おうたの中で生きています。


職場で新入社員研修がありました。

・新人の名刺交換両手延べ
まるで何かの儀式のように

春ですね。
不安と期待と。
今年は不安多めの春です。




     アルジェリマン


小走りで曲がった先にはユキヤナギ そよそよ揺れる白き夜道に

スギナ踏みナズナ揺らして朝露の 中に分け入る黒犬光る

汚れていない朝の空気の透き通り具合まで感じるうたです。

若く精悍な黒犬くんの毛並みの艶も。


寒風の止みてスズメら飛び立ちぬ 翼に春の日差しよ当たれ

春の夜ネコが横切る姿見て 犬びくりとし見送る始末

・・う~む。からだはデカいけど、繊細過ぎるのかわんこ。愛しいような奥歯がキリっとするような。

この「始末」の一語に、飼い主の愛情とトホホ、の感と。






  1. うたのおべんきょ。
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弥生三月、うたのおべんきょ

今月もたくさんのおうたをお寄せいただき、とても嬉しいです。

お一人ずつ、しっかり読ませていただきました。

感想やら、ここはこうするテもあるような・・・・など、つづらせていただきます。この色が作品、この色が詠み人さんのお気持ちやことば書き、この色がKUONが書いている部分です。

……

       KUON

・海の見ゆる高層の部屋に耳遠き夫(つま)とふたりの暮らし始むる

・幾年をここに暮らしてその後はと思はぬように焼く目玉焼き

この「ように」は「やうに」が正しいです、間違ってしまいました。

・老いて病む実感を抱き難ければわがままに家を捨つると見るらし

・大松明駆けゐるころか二月堂に火の粉浴びしも今は思ひ出

・火の色のふと恋しかり煮炊きにも火を使はざる日々に慣れ来て



       温泉郷

    3月のうた
   くおんさま、おはようございます。


古代から引き継がれたる修二会かな
鎮護国家をわれ祈るなり

東大寺・二月堂の修二会・・お水取りは、1200余年、途切れずに続けられている行事です。戦争中も灯りが漏れないように息をつめてつとめられたそう。命がけでした。厳しい行、出征して行かれた方以外は皆様で守り切られたのでした。

民草が天下太平祈るまに
天皇夫婦ほっつき歩く

西暦で年号語る皇族に
ありがたみなしアホらしくなる

うーむ。お若いお嬢ちゃんのみでなく、親世代にもおられましたね。しっかりおつとめの宮様、と拝しておりましたが、実際「お仕事」でいらしたのですね・・表向きなさる単なる「おシゴト」だった・・

窓辺には啓翁桜ほころびて
優しく告げる春の訪れ

シナからの有害物質にかすむ空
アザレアの赤鮮やかに咲く

ここは「アザレアの赤」がびしっと効いています。


       へなちょこ一年生

    おはようございます。3月はお別れの季節で寂しいです。


・人も消え猫も街から消え去りて餌の小皿に沈丁花の香

なんだかシュールな感のある近代絵画的な一首。このままで充分よろしいですが、どうして猫も街から消えてしまったのかな? という感じが残ります、もっと言うと、餌の小皿に、でなく、小皿のまわりに、沈丁花の香りが、ということですね。。たとえば

   人の消え餌皿を残し猫も消え街に著けし沈丁花の香は

   人の消え猫も消えたる街なかに沈丁花は強き香りを放つ




       白萩

   桜月のうた
   今月もどうぞよろしくお願い致します。

    〈嵐〉

早咲きの桜うちたる夜の嵐
人の心もものかは荒るる

この「ものかわ」少し考えこませて下さいね。


真夜中におどろおどろと雷鳴し
二人居る心強さを思う

貴(あて)なるも卑しきも皆雨風で
浄めよ嵐この日の本を

        <花>

こでまりを飾りてしのぶ祖母の庭
丹精せし木も人手に渡り

イメージの美しい一首。このままで充分ですが、最後の

「丹精せし木も人手に渡り」この「り」が惜しいと思います。「る」で終わった方がいい。

こでまりを飾りてしのぶ祖母の庭

丹精せし木も人手に渡る

「り」の哀愁含む余韻も捨てがたいのですが、その余韻を生かすために「る」がいいよなあ、と。

いったん書いたのでしたが、やはり元のまま「渡り」がいいと思いなおしました。迷走してごめんなさいでした。


花屋にて迷うも楽し今日買うは
黄のチューリップに桃の花なり

こういう何気ないようなうたも、いいです。声に出して読むとリズムがとても楽しい。色彩も美しい。

園庭にいま満開の山桜
子らを見守り青空に立つ

香(こう)のみで姿は見えず沈丁花
あちらこちらと香(か)を辿りゆく

・・むむ。この「香(こう)のみで」で、立ち止まりました。私も少し勉強してみます。よくわかりますけどね、後の(香)と関連させたかったのであろうことも。


       パール

   弥生のおうた

    新しい生活を楽しんでいらっしゃる御様子
    何よりでございます。
    今日は、穏やかな海 春霞でしょうか。


☆出逢いより別れ多くのこの春は
 幸多かれと祈る日々あり

☆「すぐ会える 地球だもの」と言いし子の
 飛行機雲を追う目が潤む

すぐ会える、地球だもの、ですか。若い方はまぶしいですね。それはそうだ、その通りだわ、と肯いつつも、親世代の胸は、そんなにも飛翔できなくて。「追う目が潤む」は、よくぞ「潤む」になさいました。ここでびーびー泣いては詩になりません。

☆遠い夏共に旅したカナダの地
 思い出残し友は風にと

☆春告げる淡き香りの紅(あか)と白
 風の友へと届け飛梅

ラストの「友へと届け飛梅・・・ともへと、とどけ、とびうめ」と、「と」が生きています。うたの文字は、見た目も大切、音にしたひびきも大切。

☆陽(ひ)が落ちて春呼ぶ修二会厳かに
 松明の火に願い込めつつ

★親子とも目に邪が宿る小室とは
 身の程知らず恥も知らずや

恥も知らずや。・・では、個人的にすみませんが、言い足りない気もしますが。なにせヒトではないもののようにも思えて。


       まめはな

    kuonさま、参ります!


・したたかに酔いて尿を撒き散らししれしれ笑う夫に怒れり

きちゃなくて、ごめんなさい。ホントに、酔っ払いってイヤです。

いやいや。きちゃないのは大丈夫ですよ、うたになっていればきちゃないのも情けないのも、おーけーですよ。でも、そうなのかー。

「夫に怒れり」は、まあ、妥当な詠みぶりではありましょうが。こういうのはいっそ、怒りに任せて(だれも傷つけないし・ご亭主は読まないでしょ?)

したたかに酔っ払い尿まき散らししれしれ笑う夫に激怒す

たまには「夫(あんた)は馬鹿か」、と」やってしまうとか。

「したたかに酔いておしっこ撒き散らししれしれ笑う夫(あんた)は馬鹿か]・・勇気要りますか?

元うたとの「しれしれ」がいいです。



       Nちゃん

梅まみれの春です(笑)


貴志駅の
二代目“タマ”に
会いたくて
“たま”にはいいね
春列車旅

めちゃ期待
どんな駅やろ
来てみたが
なーんにもないで
梅の木ひとつ

貴志とか、あちらの方はけっこう歴史的なにおいもある場所なのですが、電車に乗る方は少ないようですね。猫の手も借りたいお気持ちもむべなるかな(笑)。

最後、梅の木ひとつ、は「春列車旅」ののどかな感じにも合いますが。やはり「梅の木いっぽん」にして欲しいな~、と思います。ひらがなでね。


タマ列車
あっあっあーと
鉄男爺
どですかでんは
ガタゴトの音

ヒーフーと
必死のパッチ
瘋癲と
まるで登攀(≧∇≦)
賀名生梅林

目に映る
小山がすべて
梅開花
香り漂う
白桃紅の

もうあかん
脚が上がらん
やっとこさ
眼下に梅の
東雲の口

大阪城
母校碑の前
カメラ持つ
梅花が繋ぐ
OBとの縁

瘋癲と
我も啓蟄
ブラブラと
花を眺めに
手つなぎ城へ

今月のおうたは、歌材もいいですが、うたの形、リズムがとても整って来ておられて、独特の個性も生きて来てる感じ・・・とか。エラそうに言ってみました(笑)。


       ROM

    <野良猫と暮らす>

・保護施設 見送る猫(こ)らを振り切りし 帰路の寒さやこの猫(こ)の重さ

「帰路の寒さや、の「や」が生きています、「寒さやこの猫(こ)の」、と続いて行くところも。

私事ですが、猫たちのいろんな猫生(じんせい)の動画を、つい次々と見てしまっていることがあります。犬ももちろんですが、つらい悲しい寂しい顔を見たくないと強く思います、でも一匹の猫を、犬を、どうしてあげることもできないでいるのが現実です。


・友と自由 奪いし我れにすり寄りて 皿を鳴らしつ餌を食む猫(こ)

よく間違うところですが「皿を鳴らしつ」ですと、皿を鳴らした、という意味。ここはおそらく「皿を鳴らしつつ…鳴らしながら、ではないか、と。そうならば「皿鳴らしつつ」と「を」を取ってしまってもオーケーです。最後の猫(こ)は、音の数としては「ねこ」のままの方が収まりがいい、「こ」と呼びたいならば、「餌(え)を食むこの猫(こ)」とするテもあります。

・くるりこにゃあ 50センチ四方の新体操 芸術点は毎回満点

なんか可愛くていいですね。

・呼べば来る お返事つきで走り来る 可愛さ余って顔面食べる

ここはいっそ、顔面「かじる」でいかがでしょ。

・今日もまた 鳴いて一日まといつく うとましくもありエサ皿洗う


    <従姉・ワタシ>

・久方の 従姉の電話長話 しづ心なく猫撫でまわす

・久方の 従姉の電話長話 「絆」は「我慢」でできている

(笑)。わたしは電話苦手なので、わかる・・絆は我慢でできている、なるほど。しっぽに「なり」を加えませんか。声に出して読むと、その意味わかっていただけるかと。絆は我慢でできているなり。と。「かも」でもいいです。

久方の、と、遊んでみられたのですね。


・あの笑顔 想えばだいたいチャラになる ズルいスペック ナチュラル菩薩

言葉、自在です。

・こしかたを 振りかえおれば恥ずかしく 自責の夜をじっと耐えぬく

こういう夜を、持つ人と持たない人がいる。「振りかえおれば」は少し言葉がナニなので「振りかえりなば」とか、このままを生かすなら「振りかえりみれば」と、音は多くなりますが、タダしくなります。

    雨

・枝々に ビーズの玉の残れるは 雨が仕掛けた真昼のイルミ

・雨音は 地球の音だねみな違う サバンナの音TOKYOの音

あらら。すてきな二首が。

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※従姉70歳、私64歳(笑)(私はKUON様と同世代?水野英子、夢中になりました。あと西谷祥子(*´ω`*))
まだなんにもわかりませんが、なんだかちょっと短歌をつくるのって面白いなー、と思えるようになりました。


ワタシは五黄の寅です。西谷祥子も夢中で読みました。大好きでした。もう少し時代移って、岡田あーみんの漫画にもシビレれ、もちろんベルばらも、上村一夫も。

短歌はいいです。紙とペンと自分があれば、世界は自分のものや(笑)。



     黒猫アビ

    3月のうた


 ・春待ちて厳しい寒さ乗り越えた
  我が体に少し安堵す

このままで充分気持ちは表せていますが、「己が体に少し安堵す」ではいかがでしょうか。

春待ちて厳しい寒さ乗り越えた

己がからだに少し安堵す

我のからだに、でも、もちろんいいです。


 ・ベランダにムスカリの花咲きだした
  春を感じる暖かな朝

 ・問題児 我が家族には二人いる
  夫と娘は似た者同士

う~ん。父親と娘って、ベストマッチ。でも。なんか、わかるのですよね、これ。


       おてもやん

    三月のうた

    家族旅行の記録


〇父親の背丈を少し追い越した息子と周る台北の旅

お父さん、この負けは嬉しい負けですね。

〇線香の匂ひ漂う龍山寺(ロンシャンスゥ)屋根の装飾豪華絢爛

〇足裏の痛い所も一緒だとマッサージ後の父子が笑ふ

〇雨の中パンダに会いに木柵の動物園へ孫を連れ行く

〇小走りの孫をカメラで追いかけて自由廣場を自由に歩く

※食べた物(うたではありません(笑))
蟹おこわ・からすみ炒飯・小籠包・北京ダックと杏仁豆腐

いやいや、このまま「うた」になっていますが(笑)。このように、なんでも七五調になって来ると、どんどんうたの世界も広がってきます。気をつけるのは、でき過ぎるので、飛ばし過ぎないように、時にオノレを顧みる、とか。

どんどんお詠みになって下さい。古典的仮名遣いも視野に??。難しいけど、これも楽しいですよ。


帰国したら息子に書留届きました。卒業式の1週間後は入社式です。

〇赴任地と所属が決まり引越しの準備始める

ちょっと言葉の数が足りません。来月への宿題にさせて下さい。めでたい春のうたになさって下さい。

おかあさん、よく、頑張られましたね。おめでとうございます。心から。



       アルジェリマン

    三月のうたもよろしくお願いします


耳揺れて黒犬駆けるあぜ道の土筆尽くしで大いに愉快

犬の耳が走って揺れているのを見ていると、それだけで涙が滲んでくることがあります。

犬ってなんと、愛おしいものでしょう。


黒犬が何度も見やるその先は高速道路音が洩れ来る

さっそうと降りる陣地は給水塔 われてっぺんなり正午のカラス

月隠れふと肌寒く落涙す 弥生に別れ積み重なりて

・・別れの積み重なった弥生だったのですか。

泣きたいときは泣きましょう。わたしはもう、対・にんげんで泣くこと難しくなりました。ココロが、ギプスはめられたみたいな感じ。でも犬や猫の動画を見ながら、遠慮なく泣いたり笑ったりはしています。



       しだれもも

    今月もよろしくお願いいたします。

     〈三月のうた〉


梅まつりにぎはふ湯島天神に池の子亀も首のばしをり

湯島天神という固有名詞、梅まつり、にぎはふ。環境整っていますね、そして、子亀も、水面に出て来て、首を伸ばして。古典的仮名遣いの妙が映えますね。

雅叙園の雛の衣装は花浅葱(はなあさぎ)おとなのにほひにわれ立ちすくむ

花浅葱の雛の衣装。雛は「ひひな・・ひいな」とも読みます。いかにも雛の感じがしますよね。

華やかな豪奢な、圧倒的なお衣装だったのでしょうか。雅叙園の、雛。


    〈厳島神社〉

海に浮かぶやしろに入らば潮騒の合間合間に祝詞は聞こゆ

浜のさきの清盛神社へ波ぬれた砂踏みてゆく子鹿とともに

こういう風に「波ぬれた」などの写生的、具体的な言葉を用いるのは「とてもいい」です。

    <広島>

闊歩するブロンドたちにわが胸の破片痛み出す原爆ドーム

私の亡母は被爆者です。たまたまその日、あの場にいて。広島へ嫁いでいたいとこに、自分がもらったお芋やお米を分けてあげたくて入市していて。戦後、一人だけ授かった男の子は、生まれて三日目に亡くなりました(知らない兄です)。真っ白な赤ちゃんだったそうです。その兄のこと以外、母は一生何も口に出しませんでした。

先日、アカデミー賞、特殊メイクで受賞された日本人男性が「肌の色を考え始めたら何もかも話にならない」みたいなことをおっしゃっていました。全く違う意味でしょうが、なるほどなあ、と、感心しました。ごめんなさい、要らないこと書きました。/span>



       たまき

それでいい
記憶の海へ
沈むより
イヤな女で
覚えていてよ

女のこういう気持ちを、女はわかる。けど、イヤな男になりたくない、なれないオトコには、きっと、わかんない。

あの人の
今際の際の
エンドロール
わたしの名前
流れるかしら

寒きふゆ
涙にくれた
一月を
労わるように
春の雨ふる

ほらね。泣いてるのに。



       かりそめ       

    みんなのうた


*三月のなかば夏日の予報あり国狂ひなば四季も乱るる

40億円にも達しそうな老害夫婦の隠居後の住まい費用のうち、なんとかとかんとかを作るのをカットして、何千万円浮かせたと。質素節約のミテコサマの美談のように書かれておりましたな。あざとい、というのも、もはやダリいです。俗を脱して隠居なさる気はさらさらござらず。みぐるしい。みぐるしいのみ。

*自らを綺麗すぎると言ふ后美形に遠き顔を晒しつ

*腹這うて主(あるじ)見上げる小犬の眼黒曜石の濡れたるに似て

*ただひとり春の波涛に向かひ合ふその孕みたる力畏れつ

細かい事情はわからないながら、一読、荘厳な思いに打たれました。

*豊かなるこの春潮を実朝は袖なびかせつ眺めゐりけむ

実朝。

「眺めゐりけむ」これはいささか無理がある・・けむ、を生かしたいなら、どうしましょう。豊かな春潮、それを眺めていたであろう実朝。歌材は揃っています、もう一歩、推敲を望みます・・・で、いいですか。宿題。
「ゐし」なら「けむ」で終われますよね。


*咲きそめて薄くれなゐの靄めきぬ信濃生まれの杏の林

*咲き満ちてなほ慎ましき土佐水木住みふりし地の径(こみち)ふちどる

春らしく女性らしい一首。声に出して味わってもすてきです。

*欄干に二羽の椋鳥向き合へり一羽いきなり囀りはじむ

意外性が魅力。どうした椋鳥、何があった、何が言いたかった? 

みんなみんな、いっしょけんめい、生きている。

のに。



       こぶ

    やっと一首

    1月から1首ずつ、マタコ否殿下ばりに我が子の事ばかりでしたが、無事に中学校卒業式を迎え、
    来月からは違うことにも目を向けて挑戦したいです。



*保健室出て恐々と入場す
皆と歌うは『仰げば尊し』

こぶ さん。
まさこのことはともかく。
お子さんのことばかりでいいではないですか。
お子のことを、しっかり見ていていとおしんで詠んであげられるのは、親の特権です。楽しみです。いいではないですか。すてきな記録、記憶になりますよ。

と同時に、おっしゃるように、違うことにも目を向ける・・これも大賛成です。毎月、詠む。それを目標に、また、おうた、お寄せ下さいね。

「皆と歌うは」とあります。皆、と、歌う、ことが、とても大切なことだったのですね。

ご卒業、おめでとうございます。



       わすれんぼ

   いろいろとございますね、人生。
   私もいろいろで、疲れております。


いと寒き冬駆け足で去りゆきて春の訪れ早きに戸惑う

満を持し蓄えしもの放出す 春の息吹の力強さよ

わずかなる花の盛りを無残にも食い散らかせりひよどりめらが


年老いてやり残しこと山積す 逃げてもつけを払う日は来る

年老いて忘れ忘れの毎日に心休まる時とてもなし


たくましく雑草のごと育てとの 願い空しく箱入りの我子

柵開けて真っ先に行くおもちゃ箱 遊びをせんと生まれし君は


満開の白木蓮は風やら雨やら、そして鳥に食べられてあっという間に散ってしまいます。
秋から長い間大きい蕾を付けて、早春に咲いて、
優雅かつ豪華なのですが・・・
今月は忙しすぎて歌を詠む気分にはなれませんでしたが、
お休みするのも・・・
なので、詠み流しです。


お疲れでお忙しいのに、おうた、ありがとうございます。

ホントにお疲れの感じ、いろんなこと、ありますよね。

私にもそれなりにありまする。でもね。

白木蓮はいいですね。白木蓮をうたったうたもありましたっけ。

記憶力だけは自慢できそうでしたが、このころ、あきまへん。出て来ません(笑)。でも、ま、いいことにしましょう。
来月も、おうた、お寄せ下さいね。



       黒猫アビ

    今晩は。
    あまりに腹が立つので追加


 ・アホズラで水の総裁ブラジルへ
  民の税金 湯水のごとく

黒猫アビさん、ごめんなさい、せっかくの怒りの一首、こぼしてしまっておりました。

まともな話をすれば・・(まともか?)あのアホズラのお方は、今回は「水の総裁」関係なく、なんだか私的な個人的な勝手な旅行らしいです。何しに行ったやら、いちばんわかっていないのは、あの・・ズラのお方。

腹立てると心臓及び血管系にわるいですから、冷ややか~な目で、見てやるくらいにする方が、と思います。腹立てる値打ちの無いものです、あれが即位だかなんだかするなら、ね。

阿保に権力持たせたらあきません、の見本、しかも代々・・・






  1. うたのおべんきょ。
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おべんきょ、一月ラスト・25日

遅くなっていますが、行きま~す。

この色が作品。この色が詠み人さんのメッセージ。この色ではKUONが、あーだこーだと。

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   パールさん

祈りの日

☆震災の年に生まれし甥御らが
 歌う幸せはこべるように

このままで十分ですが、歌のタイトルとわかるように。また歌の一節であることを感じてもらえるように。「 」で囲う時もあります。囲わなくてもこのままですんなりしているとは、私は思いますが。

☆1,17(いってんいちなな) 思い出全てあの日より
 被災地と呼ばれし忘れじの街
「被災地と呼ばれし忘れじの街」何とも言えないです。ちなみに私は「被災地」と呼べないで「被災の地」「被災者」でない「被災された方々」と書きます。自分なりのささやかな拘りです。

23年たちましても、あの日に戻される思いの方が多くいらっしゃいます。
祈りの一日です。


ここでまたまた憤ってしまいますが、この方々を、自分たちの慈愛アピールに利用する者がいる。今年の宮中歌会に、この地の方々を詠んだうたを出していた、東宮の夫婦。私は腹が立ちました。脱線してごめんなさい。

   KUON

・慰霊碑の前にゐるよとその時刻神戸に住まふ娘(こ)の電話来る                
               (一月十七日)

   わすれんぼ さん

雲上にあがれるはずなき最下層次々と来て“皇室部落”に 

世の中の最上下層をかけ合わせ血筋ミックスわんわーるどへ

千代田村女酋長皿婆が人の金だと浪費三昧

新年に尿漏れのごときドレス着て下卑たテイストお似合いだこと

モスラ婆に食い荒された皇室は残骸のみを残す惨状

皇室はない方がいい権威への盲従癖をつけるだけなら 

あぜん、ぼうぜんのど直球の怒り吐き捨て短歌。こういったうたは、例えばどこかへ投稿しても没になる可能性高いですが(失礼、しかし真実だべ)、ここは、マジであるならオール・オーケー、アナーキーなうた空間ですぜ(のつもり)。「わすれんぼさんの歌」をどんちゃか書いて下さいな。

天皇のはとこだというでくの坊誰の利権を守っているやら

これ、あの、篠山 きしん(文字不明にて不明)に、ぬうど撮らせたあの方のことですよね?。お公家さんの血は、時に、ああいう出方するのですね。自分は何してもいい、が、あからさまに出る。suguni引っ込みましたけど、な~んにもわかっちゃおられないですよね、あの方は。僧衣の方の夫人なのですが(今でも形的には)。つけまつげカラーコンタクトで、違和感はんぱなかったですね。本人はきっと、楽しい人生ですよ。

でくの坊、と、池no坊を皮肉っておられるのが〇、だと笑わせていただきました。


   わすれんぼ さん

諦めと悔いに満ちたり我が人生 選択はほぼ間違えており

そんな淋しい。・・でも、これ私にもよくわかります。

時という冷酷なもの人々の思い蹴散らし厳然とあり

時という駿馬を制す力量を持って生まれずただ眺めおり

めぐりくるチャンスをしかととらえずに過ぎゆくままに指くわえてる

こういった「切なさ」が、あなた様に「詩」を与えてくれる。


生まれ落ちる家族は神の遊びごとつれあいのみが選べるものを

この「ものを」が、詠嘆。言うに言えない気持ちの底。

はよ起きて朝餉の支度ゴミ出しとひとしきり終え出勤の夫

かつての私の先輩のうたにありました。
「恵まれてお幸せねと人は言ふ夫子(つまこ)も時に枷ともなるを」

忘れられない一首なのです


青空に雪抱く峰迫りくる標高高き高原の朝

軽やかに逃げゆく鹿の群れありてハート形した愛らしき尻

あおぞらに白き峰々輝けり酷寒というも苦にはならず

わすれんぼさんの強みは、視界の広いところ、イメージがぼやけないところです。

椅子から転げ落ちて傷めた手の筋さんに、お見舞いを申し上げます。


   こぶ さん

今年は一月に一首でも挑戦してみようと思います。
よろしくお願いいたします。


なぜ遠い 冬休み明けの教室が まるで迷路の終点のよう

よかった。ひと月に一首から、始められるのですね。よかった。
でも、初めて詠んだうたではないですね。このままでまとまっています。迷路という言葉の不安感が、終点、の言葉でやわらぐ。でも迷路。

どんどん、一首が二首でも、続けてのご参加、お待ちしていますよ。
   萌黄色 さん


くおん様のお言葉に甘えて、下手っぴな歌を読んでみました。
ドキドキしてます。


離れ住む
娘の電話インフルのB型
かかりて
ただ心配す

はい、初参加うれしいです。
おうた、ちょっと触れさせてもらいました。
「離れ住む娘(こ)よりの電話インフルエンザB型という ただ心配す」

インフルエンザ、ときっちり(言った方が、字余りになっても正統的とは思いますが、それも最近では、で、

「離れ住む娘より電話でインフルと聞いても心配するしか無くて」

こういう感じにもなる・・かな。

少しずつでも書かれたら楽しいですし、記録にもなります。一首でも実際に作ったなら「才能無し」ではないです。夏井先生のあれは、テレビの番組ですからね。夏井先生大好きです。。


   温泉郷 さん

くおんさま、おひさしぶりです。

あら、お久し振りな感じは、私には無いですよ。ユア・ウェルカム、です。今の季節にはばっちりなHNですね。いいな~。でも夏もまた、いいですよね。(笑)。

冬の陽にシクラメン咲く
薄紅の花びら光り
春を招くよ


一月二月は寒さの盛りといえども。日本人の感性は、年が明ければ春。新しい春が、と切り替わる。
で、冬の花であるシクラメンが、春を招く、と。短歌に「季語」はありませんし、三十一文字の余裕がありますから、一首に冬と春とが入っても、うたとしての納まりがよければ問題ないといえます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一月も多くのおうたをありがとうございました。

数日内に「一月のうた」としてまとめさせていただきます。

いただいているコメントのお返事、明日、書かせていただきます。





  1. うたのおべんきょ。
  2. tb: 0
  3. cm: 3
  4. [ edit ]

おべんきょ23日

続けさせていただきます。

この色が作品。この色が詠み人さんのメッセージ。この色でKUONが何やかや言うてます。

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   へなちょこ一年生 さん

・あらたまの年のはじめの床の間は主なき畳も冷えまさりけれ 
               (一昨年に父が亡くなり)

あらたまの年のはじめのおうた。なので、床の間を背負って挨拶をされるべき主・・父上の今は亡きその畳の、冷えまさっているよ、と。少し古風に詠んでおられるのですね。
「冷えまさりけれ」。いささかとまどった部分です。でも、こういった風にお読みになりたかった、実行された、うまくはまった、で、ハナマルでしょうか。成功だと思います。個人的には「冷えまさりける」だとは思うけど。いいと思います。畳の冷えが著くて。淋しいよ、という気持ちの立った一首で。

「あらたまの年のはじめの床の間の主なき畳冷えまさりけれ

「あらたまの年の初めの床の間は主なき畳冷えまさりける」


・東雲の靄うつろいて光射す庭の南天春を迎えし
     (早朝のピンクの雲と青の空に地上はうすい放射冷却のもやです。浮世絵にある朱鷺色と青のグラデーションの夕空などを表現する言葉などあれば知りたいです)

しののめの、と始まって、一首の終わりまで破たんの無い完成している一首です。

さきほど私も該当することのあたりを知りたくて、「浮世絵の・云々」と、ネットで調べてみました。日本語の色に関する項目はとても多い。浮世絵の色、和の色。うっとりするような色や、それを表現する言葉が沢山あります。それを探して見つけて、ご自分のうたの言葉に添わせる。そう言うことは、ご自身でなさることと思います。ケチで申すのではありません。美しい言葉が豊かに在ります。楽しんで下さい。
私の大好きな歌の一つのタイトル。「わかってください」ですよ。(笑)。


   パール さん

☆亡き友が繋いだ縁(えにし)再びの
 セピアの思い出語る笑顔で

友はいま亡くも。そのひとがつないだ縁によって、笑顔で思い出話が叶う、「再びの」が、重く利きますね、こういう風に。

☆ぼんやりと見慣れた景色流れゆく
 アナウンスの声今日は好みだ

>「好みだ。言い切りがここでは生きています。

☆吾子が手に微笑む小さき雪だるま
 北の大地の白さ懐かし

広大な雪景色が、この一首の中では温かいです。

☆つつがなく新年迎え嬉しくも
 日常戻りホッとする今

☆気を遣い身体使って出費する
 欲しいな私鈍感力を

お正月は大変! な主に女性の思いにフィットします。これ言うと「しあわせなのにぜいたくだ」とか言われてしまいそうだし。鈍感力も便利と思いますが、うた詠めなくなりますぞよ~っと、脅かしたくなってしまいました。大正月も小正月も、んなもん、無いよ(笑)。

今更でございますが、お正月に詠みました。
 手を握りまた歳とるわと言う母の笑顔の元日心温か
は、手をとって・・のほうが、優しい雰囲気で良かったかな
と思ったりいたしました。
仕上げるのは、本当に難しいですが楽しいです!


お母さまの一首、今日ではなくても、ここで挙げられている風にさせておいていただきましょうね。↓ の一首は,
特別枠でいただきましょう(笑)。


          おまけ!?の一首  by  パール

        ★借りたのか贈られたのかどっちでも
                   過去のことなど私は知らぬ
                                けいのはは(代)


   呆け・ウナ

遅まきながら・・・

おさなごが
背負いし我に
道教え
おいすればこそ
みえしははのせ

また詠草を、とお誘いしたのに、こたえて下さったのですね。ようこそ。

つまり「負うた子に道を教えられ」、というおうたで、また逆向きに、追われたからこそ見えた母の背、という、母恋いの想いでしょうか。 下手にはいじれません、このままに、とさせていただきますね。


   しだれもも さん

先月教えていただいた「立たす」使ってみました。

<比叡山>

・琵琶湖から吹く風冷えて花もなき貫之の墓ひとり参らむ

しみじみともののあはれを感じさせるおうたができました。短歌は「中五」が貴重です。「花もなき」、ここです。ここへ、ひとりで、と、そういうおうたなんですね・・・細かいこと言いますと「参らむ」と古典的仮名遣いをされているこの一首なら「冷え」は「冷ゑ」になるのです。この「ゑ」は、難しそうですが、限定的に「飢ゑ」とかあと幾つか、すこししか無いので、調べて覚えておかれても。「ゐ」は、わたし今でもよくわかっていなくて、ハッとすることも多々あります。

・御開帳ふたたび立たす釈迦如来 僧の読経のひときは高く

「立たす」生きています。格調高く詠まれましたね。「ひときは」が〇。

<「語」>

・特攻を命じた兵士毎日が慰霊祭だと静かに語る

・さがします今日もあなたの言の葉をなにも語らず散ったあなたの

今年の宮中歌会始のお題が「語」でした。一般の方の方に、打たれるおうたがありました。
「さがします」の一首、倒置法が切ないです。


   Nちゃん さん

575になってなかったり
間違えてたり
アホのNちゃんです


陶芸を
習いはじめて
一年が
あっと言う間で
奥が深すぎ

奥の深い共通の趣味って、ええわね。

たまにはな
静かになろと
手捻りで
瘋癲作る
ゲイジュツな猫

この「ゲイジュツ「な」猫」は、このままでええ、そういう猫やとわかります。

瘋癲の
髭剃りはじめ
三年経ち
おんなの日々の
仕事となり

最期、ひと文字、ケチらんと「なりぬ」と短歌チックか「なった」と合わせるかにしたったらどやろか。

髭だけが
白髪増えてき
寿老人
長生きせーよ
瘋癲に言う

そやそや、長生きせーよ、しいや、したってな。

風呂場にて
髭剃り楽し
真っ裸
カトちゃんぺっに
ダリもやったろ

髭剃りも
猫?塊?も
天才や〜
お互い褒める
絵画展帰路

[Nちゃん短歌]、いっぱい詠んでやで、まぢで言うてますねで。



今夜は残念ながらここまでとさせていただきます。
残念って。念、が、残、、なのですね改めて。日本語ってすごい。




  1. うたのおべんきょ。
  2. tb: 0
  3. cm: 3
  4. [ edit ]

一月二十二日 おべんきょ

続いて読ませていただきます。

この色が作品。この色が詠み人さんのお声。これがKUONの書かせてもらった部分です。

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   白萩 さん

・うたた寝す君に引き掛く吾がコート包み込むには余りに小さし

情景も思いもよく見える一首ですが、すこし触れさせてくださいな。

「うたた寝す」と止めてしまうのは、この語順ではいささか無理があります。いちばん最後ならおーけーですが、まだこれからの訳で。きちんと書くなら「うたた寝する」。ここであえて字余りにはしたくない。で、「うたた寝の」でいいかと思います。「君に引き掛く」はきちんと書けば「引き掛ける」「引き掛くる」、ここでも字余りにする理由は無かろうと。「引き」の音は、すこし強い言葉になる。ひっぱたく、とかの「引き」に通うモノがある。そんな強くなくていいのでは?と(勝手に)思い。いっそ「君に掛けやる」ではどうなんだろう。

「うたた寝の君に掛けやる吾がコート包み込むにはあまりに小さし」

女のひとの優しさ、でも私のコートは小さすぎて、もっとたっぷりと包んであげたいのに叶わないの・・・の、切ない思いが、よく見える一首になるのでは、と。


・葬送の我らに舞いし東京の雪は旅立つ祖母の言葉か

この「東京の」が、事実であってもうたの言葉として生きています。

・肌乾き髪には白きもの二本心にも三十年(みそとせ)の澱たまれり

この「三十年」は、一人で生きていた年月の長さでなく。自分以外の人との暮らしの長さが、語られているのかな。その歳月の「澱」。ううむ。

   たまき さん

人生の
あては向こうから
外れると
母の口癖
しみじみ思う

なるほど・・・

元旦に
恋の残骸
集めてる
どんど焼きの日
くべてしまおう

そうなんだ・・どんど焼き・・・

寒き日に
寒いね、という
人が居ぬ
ことこそ極み
寒さの極み

俵万智のあの一首の本歌取りですよね。
「寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいる温かさ」
でしたか。才能にもチャンスにもタイミングにも恵まれて現れた「万智ちゃん」、可愛いとか何だとか絶賛浴びて、わたしは、こんな風に自由にやっていいのかと、羨ましかったり嫉妬したりしたものでした。確かに才ある人でした。可愛い、清楚、とか言われる中で、とっとと未婚子を産んで、ケロッとしていた。ケロッとする才能もお持ちだった。それはいい。人の気持ちの底などわかりませんし。
じぶん一人の子として産んだ子を(それ自体には何を言う権利も持ちません)、認めてほしい、わかってくれてもいいでしょ、この子にはこの子の、といった感じのうた・・わが子に「お祝いの靴が、いるけどいないパパより届く」、なんてうたを、さんざん書くようになったあの女史を、私は、これは私はイヤだと感じました。ルール違反だと。何のことだかわかりませんね、失礼。

で、本題。

寒き日に
寒いね、という
人が居ぬ
ことこそ極み
寒さの極み

可愛い顔していけしゃあしゃあ、と私には見える万智ちゃんのうたを、凌駕する一首と思います。


  忘れな草 さん

誰にしも 我が悲しみは 語らざり
同行ふたり 墓場まで

初めに下さったこの一首を、ご自分で推敲されて

誰にしも 我が悲しみは 語らざり
一人の胸に 納まるがゆえ

このようになさいました。とてもよくなったと思います。たとえば「墓場まで」という言葉でも、必然性(この言葉を、うたの場合によく使います)があれば、使ってもかまわないとは考えます。ただ、推敲後の一首は、言葉のリズムも結句の
「一人の胸に納まるがゆえ」も、深さが出せたと思います。とはいえ。いつもいつも「一人の胸に納め」なくてもいい、迷ったりもがいたりの思いを、そのまま出されてもいいとも、思います。
直されて歌が良くなられました。

細かいことを言いますと、「誰にしも」という言葉は、これは正しくは「誰にしも・わからないであろう」という風に使う言葉。字足らずでつっかえる感じでも、ここは「誰にも」というのが、細かく言えばタダシイ言葉の使い方になります。「誰にさえ」とかね。
ムズカシイですね、でも、楽しくなりますから。創作は「M]な作業です(笑)。



今宵はここまでとさせていただきます。






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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

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