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返事の中までKUONです。

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水無月 の「みんなのうた」

六月も「みんなのうた」まとめさせていただける。とても嬉しいです。来月はもう、ほんとの夏。

   「へそが汗ためている」     山頭火

こんな季節になりますか(笑)。

水無月。風待月。きれいな言葉。四季のある国に住むしあわせ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     KUON の詠める

・はつなつの記憶はBLUE空のいろ海のいろあの子のシャツの藍いろ

・濃い影がビーチサンダルの足元に短くなって来るまでを無言

・なんにも持ってはいない手を伸べぬ太陽が灼いた金色の腕を


・海鳴りは胸に響し(とよもし)糊固きシーツに過ごす夜長かりき

・かき抱く何を持たねば自らを胎児のやうに 朝の来るまで


     白萩 の詠める

・くちなしの香は濃やかに雨上がりレインブーツで水たまり跳ぶ

・新しきフューシャピンクの傘に落つる雨音を聴く帰路は楽しき

・雨音のほかは聞こえぬひとり居もあと二十日ほどとなりにけるかな

・シルク サテン レースにタフタ オーガンジー 白にはかくも色ありけるか

・眼差しは亡き母上に似たりとふ君を頼むと父上のたまう


     アルジェリマン の詠める

逆光にくらむ景色は灰青の影と転ずる ネガのごとくに

黒犬と日陰求める畦道は延々続くケリのなわばり

苗の列整然の田の鏡面を乱さず二羽のカモすべりゆく

アメンボとカエルの波紋 黒犬の顔は揺れるよキラキラ光る

まぶしくて眼鏡をかけず風強く帽子かぶれぬ過酷な散歩


     パール の詠める

⭐梅雨晴れにカーテン揺らぎ我れ独り
 難なき一日(ひとひ)午睡の幸よ

⭐紫陽花の「移り気」という花言葉
 移らぬものはこの世に有りや

⭐清(さや)き朝 穏やかな昼 憂う夜
 今この瞬間(とき)もすぐ過去になる

⭐長生が幸多きとは思えねど
 親には永くと願うわがまま

⭐雨が好き!そんな時代もあったけど
 洗濯の山今は恨めし

★四半世紀何も学ばず努力せず
 銀メダルとは選手に失礼


     黒猫アビ の詠める

 ・梅雨空の合間くぐりて靖国へ
  願うはひとつ絵馬に託して

 ・いつの日か我も行きたい思いあり
  伊勢神宮と出雲大社へ

 ・パソコンでいろいろ調べ旅をする
  動けぬときは空想の旅

 ・若き棋士 光り輝く活躍に
  我もつられてAI将棋を

     まめはな の詠める

・梅雨晴れの空に干したる毛布二枚重ねて持てばふわりと軽(かろ)し

・おもらしの度重なれば羽根のようなパンツの並ぶ午后のベランダ

・よその子を抱き上げあやせば遠くから心配そうに吾子は見ており


    温泉郷 の詠める

梅雨晴れ間半襟替えて虫干しす風にただよう樟脳の香よ

花器に咲くあじさいしゅんと萎みだし元気になれと朝陽にあてる

   マリーゴールドが咲いて

意味知らば育てぬものを我が庭に聖母マリアの黄金の花

九条を唱えておれば平和来る勘違いにも程があるわな
     

     おてもやん の詠める

○縁側の外壁を替え雨漏りの心配もなく梅雨をむかえる

○パジャマ縫うミシンの響き心地よく檜の香る新しき部屋

○紫陽花は何色かなと問う孫にアジサイ色と答えてしまえり

○晴れた日は庭に飛び出る愛犬も濡れた芝には降りようとせず

     
     Nちゃん の詠める

初菜刈る
爽やかな空
でもな うち
嫉妬まみれの
貧しきこころ

真夜中に
包丁研ぎおり
二人分の
オカズ持たせて
うちだけ一人

これでもか
辛さを込めて
刻む葱
山盛りになる
極細になる

真っ直ぐに
真竹割り炊く
真夜中の
ヒガミ心は
すぱっといかず

うじうじと
嫉妬しながら
山椒摘む
どす黒く染まる
指もこころも

水茄子を切りて
指も切る
あっけらかん
青紫が
真っ赤に染まる

生温く
湧きて鮮血
広がって
うちの悋気(リンキ)が
黒く滴る

考えず
見聞きせずやと
言いながら
嫁の日々聞く
・・根性曲る

嫁さんが呆けて来てる
可哀そうだと
ぬけぬけと言う
本気でワタシに

離れられず来て
四十年
八十路と五十路
終わり思えば
嘆く刻惜し


     かりそめ の詠める

*中国が襲ひきたれば身をもちてわれら守れよ九条信者

*わが町の額紫陽花の青深しかつては鰡の飛ぶ海なりし

     アイリス@ の詠める

暖かき、慈雨口に受け
突然に、
脳裏に浮かんだアムバルワリア

水無月の雨
白ワインに例えたる
明治の漢(おとこ)に
逢いたく思ふ

降りしきる雨に
その色溶かし込み
立葵の群れすっくりと 在り

     アルジェリマン の詠める

いつまでも帰りたくない黒犬と角でたたずむ日曜の午後

梅雨の日のツツジにかかる蜘蛛の巣に捕らわれるのは花と雨粒

立ち止まり匂い嗅ぐ犬ふと見れば先日失くしたお散歩ライト

     KUON の詠める

・窓の外(と)にいま展がるは日本海音のするものみな消して見る

・ほぐれゆく思ひに向かふ奥能登の海の青さが胸に沁みこむ

・家移りをしたる夢見ぬその家のどの窓よりも海が見えたり

・かの朝(あした)海を描きゐし君のシャツ海のいろほどあをかりしかな

・海見たし海を嗅ぎたし波音に胎児となりてあやされたかり

・海沿ひのホテルに宿り腕時計投げてありたしごろんごろんと

・全身をスポンジにして海鳴りを吸ひこまむかな夕べを真夜を

・海へ行く鈍行列車イメージの内にては窓をいっぱいに開け

・おむすびの湿れる海苔の指につくその塩の味 海へ行かむか

・千里浜を飛ばしたる日の海のいろ黒きまで青かりし海青かりし

・太陽の溶けゆく海を溶くるまで見てゐて巷に帰らんとする


     黒猫アビ の詠める

 ・梅雨の雨 私の好きな 紫陽花が
  おちこむ心 やさしくつつむ

 ・年金の暮らしになれて 早一年
  のんびりと今を時にまかせて

 ・ママチャリが スピード出して 走りゆく
  ゆっくり歩く 歩道も危険
 
     空の音色 の詠める

美し(うまし)水たたえたる森 杳杳と
原初の神がここに坐しまして

さくら降る逢魔が時の四つ辻に
ひた世紀末の気配(いろ)迫り来む
       (2016年 春)

雨音に混じりて聞こゆる断末魔
誰の 百鬼の 人の 邪(よこしま)の
      (2018年 春)

     こぶ の詠める

○ 着ないかも知れぬと思った夏服で
 寄り道する子 笑って叱る


     たまき の詠める

星雲を
ただ映すだけの
天気予報
あなたの町を
雨だと伝える

プレアデス
この美しき
天体で
巡りあったり
別れゆきたり

     空の音色 の詠める

雲居月 夜陰につぶやく君の名よ
我を包める清けき光





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水無月のおべんきょ、ラストまで。

遅くなりました。

続けさせていただきます。


この色が詠草ですこの色は詞書、あるいは詠みびとさんからのメッセージこの色はKUONが書いているところ詠みびとさんのお名前はこの色です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     黒猫アビ

   追加お願いいたします。

 ・梅雨の雨 私の好きな 紫陽花が
  おちこむ心 やさしくつつむ

落ち込む理由・・・これこれ、と簡単に言えるなら落ち込まない、たぶん。ですよね。

 ・年金の暮らしになれて 早一年
  のんびりとした 時にまかせて

年金あっていいよね、と言われたりもするけど・・・何もしないで来て受け取れるわけも無いです。おうた、このままでもいいですが

「年金の暮らしになれて早一年のんびりと今を時にまかせて」

ではどうかなあ、と考えました。


 ・ママチャリが スピード出して 走りゆく
  ゆっくり歩く 歩道も危険

スピード出して行く人は、まだ今は、そのスピードが「こわい」人の感覚がわからないのでしょうね。巻き込まれないようにしているしかないのかなあ・・・。

    梅雨時は身体が痛くてだめです~
    楽しいことだけ考えて過ごしております。


そうしましょう、そうしましょう。
 
     空の音色

   はじめまして
   以前より、ひっそりとブログ読者でおります。
   毎月のお歌の会、羨ましく拝見していました。
   ごくたまに、時々、思いつきで、一人で歌を詠んでいますが、勇気を出して投稿してみます。
   お歌の文化が、また日本人の日常に戻ってきたら素敵だなと思います。

初めまして。HN、お申し出のようにさせていただきました。

初出の「空の音符」さんも、夢があってすてきなお名前と読ませていただきましたが。


美し(うまし)水たたえたる森 杳杳と
原初の神がここに座しまし

お一人ででも詠んで来られた方なのですね。おうたがお好きで。

雰囲気はよく出ていますが、最後の「座しまし」が中途半端な気がします。

「座します」でも意味は通ります、「座しまして」が文法的には正確に近いかと。あと、言うのを許していただければ

「座」は「坐」の方がこの場合、いいのではないかと・・・最終的には詠み人さんの選択になると思います。

もっと言っていいですか? この場合「美し」=うまし、が、的確なのかどうか、いささか惑う私がおります。


さくら降る逢魔が時の四つ辻に
ひた世紀末の気配(いろ)迫り来む
       (2016年 春)

個性的な、あくまで耽美の世界を詠まれるか。言葉は確かに「逢魔が時」「四つ辻」、「世紀末」、は「ひた」と前置きされ、気配は「いろ」のルビ指定。最後は~「来む」「とあれば、何らかのムゥド(森茉莉・風)は醸しているように思えます。

けなしているのではありません。雰囲気を捕まえて詠むのも、アート。実体がどうのと言うは野暮、な世界もあります。言語芸術と言い得ましょう。こういったおうたの大好きな方も、おられます。もう一首の


雨音に混じりて聞こゆ断末魔
誰の 百鬼の 人の 邪(よこしま)の
      (2018年 春)

この一首も、あなた様の世界。何度も言いますが、雰囲気は出ています。

そしてあえて申しますが、雰囲気をきちんと生かして独自のうたにしてやるには、形としての厳しさが必要・・と、私は思う。そこを抑えれば「甘いなぁ」とは誰にも言わせないで済みます。

たとえば「聞こゆ」。これは字余りで美的には受け入れがたくても、「聞こゆる」とする。そしてから、心行くまで

「誰の百鬼の人の邪の」と、たたみかけがうまく運んだと思う時の、言葉の快感に身を委ねられれば、と考えます。

お気に召すかどうか、思ったことを書かせてもらいました。

     こぶ

   まにあった!
   ワールドカップが始まり昼前眠く、
   なかなかまとまらずにいました。


○ 着ないかも知れぬと思った夏服で
 寄り道する子 笑って叱る


もしかして着ないかも。着ることにならないかも。そんな思いで入学時、用意はした夏服。お子さんの登校用の服でしょうか。それを、

着て出て、子は、寄り道までして来る。そのお子さんを、寄り道はダメよ、と叱るは叱る、けれど、安堵する気がたっぷりで、嬉しくもあって、笑いながらのお小言になってしまう・・・。、間に合ってよかったです、今月も。

私もワールドカップ見ながら夜更かししました。よく言われることですが、評価の「手のひら返し」の様子に、呆然とします。メディアのやること。

明日も頑張れ、にっぽん!。


     たまき

星雲を
ただ映すだけの
天気予報
あなたの町を
雨だと伝える

完成しているうたですが、「雨」のあとの「だと」の「だ」を取ったらどうか、と、思いました。「と」だけですと物足りないか・・・

プレアデス
この美しき
天体で
巡りあったり
別れいったり

最後の七音、別れていったり、なのか、別れ行きたり、なのか、読むに迷います。せっかくだから、と思ってしまうのです。

     空の音色

   歌の添削、ご指導、お願いできましたら嬉しいです。

   追加で一首、上げさせてください。


雲居月 夜陰につぶやく君の名よ
我を包みし清けき光

何首も下さって嬉しいですよ。

このおうたの「われを包みし」ここ、どなたも、本当によく言わせて頂くところなんです。

「包みし」の「し」は、過去形。このうたは「いま」の情景とするのが生きると思いますので、今のことにして、そういう時は

「包める」=包んでいる、包んでくれる、という言い方になります。

美しい一首ですね。どんどんおいで下さいね。



皆さま、六月もおうたをありがとうございました。

来月もお待ちします、うひょ~~~ってほど、お寄せ下さいね!。

まずはお礼まで。



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水無月、おべんきょ、三回目

続けてまいります。

この色が詠草、皆さまのおうたです。この色は詞書、あるいは詠みびとさんからのメッセージこの色はKUONが書いています詠みびとさんのお名前はこの色です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     かりそめ

   水無月のうた

   今月もぷりーずたっちみーでよろしくお願いいたします。
   と言ってもたった2首。でも参加することに(私にとっては)意義がありますのでご容赦くださいませ。

   「温泉郷さんのおうたに触発されて」


*中国が襲ひきたれば身をもちてわれら守れよ九条信者

   (こんなこと絶対にしませんよね。真っ先に逃げるのが九条信者でしょう)

「殺すくらいなら殺される方がいい」ってプラカード、掲げているの見ました。私はどちらもイヤだわと思いました。

*わが町の額紫陽花の青深しかつては鰡の飛ぶ海なりし

この「鰡」という魚の名、ボラ、と、きちんと読めるようになったの最近です。一首を読んで、そうなんだ・・・と、不思議な感慨にとらわれました。
私も、かつては海だったあたりに住んでいます。額紫陽花の色は、そして、青いです。

この一首の重なる「し」は、意味が違うし、生きていると思います。


     アイリス@

   こんにちは。
数日前の雨をぼんやり眺めていましたら
何の前触れもなく、
遠い昔、
現代国語で習った詩人の歌を思い出しました。


暖かき、慈雨口に受け
突然に、
脳裏に浮かんだアムバルワリア

うろ覚えだったので調べました。アムバルワリア。収穫祭、という意味ですか。もっと広がった意味もありましたが、ここではキモの「収穫祭」のイメージを。

西脇順三郎。その人が、この「遠い昔」の詩人なのですね。


水無月の雨
白ワインに例えたる
明治の漢(おとこ)に
逢いたく思ふ

明治の洒落男。今ではお目にかかれないタイプのおのこが、いたのかなあ、明治。

コトバを整理して語調をよくするには、と、考えましたが。「水無月の雨」も「白ワインに例えたる」も、カットし得る文字に迷います。で、この一首はこのままで。ラストの、ここだけ古典的な「ふ」も、このままで、と、思ふ。


空中の水に
その色溶かし込み
立葵の群れ
すっくりと 在り

「立葵の群れ「 すっくりと在り」は、とても「いい」と思うのです。

「空中の水」ここを、どうするか。私もたまには自分に宿題出しましょう。

来月まで、この一首、預からせていただきます・・・で、いいですよね?。すてきな世界です、完成させたいと思うのです。


   暖かい慈雨という言葉、
私の古ーい部分の脳が覚えていた言葉
かもしれません。


「詩人」っていいですね。こんなことを、言ってもらえる・・・人の記憶の底に、ことば、じっと沈んで。豊かに沈んで。

     アルジェリマン



いつまでも帰りたくない黒犬と角でたたずむ日曜の午後

飼い主さんとのお散歩が、好きで。まだ帰りたくない風情の黒い愛しい犬。

「日曜の午後」だから、犬の気持ちのままにゆっくりできるのですね。言葉が、説明でないのがいいです。


梅雨の日のツツジにかかる蜘蛛の巣に捕らわれるのは花と雨粒

蜘蛛の巣にかかっている鮮やかなツツジの花と、透明の雨の粒、でも蜘蛛の食べられるものは無くて。蜘蛛の巣も新鮮な、埃っぽくないそれなのですが。

これも、もののあはれ、かな。


立ち止まり匂い嗅ぐ犬ふと見れば先日失くしたお散歩ライト

犬だから見つけられた失くし物。

ゆっくりのお散歩、匂い嗅ぎを存分にさせてもらって、いいこともあって。



・・・・・・ごめんなさい、もっと行きたかったのですが、少しだけ、体調よろしくないです。

無理しないで明日、とさせていただきます。




  1. みんなのうた
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水無月のうた おべんきょう2

続けてまいります。

この色が詠草この色は詞書や詠みびとさんからのメッセージこれはKUONが書いているところです詠みびとさんのお名前は、この色

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     まめはな

・梅雨晴れの空に干したる毛布二枚重ねて持てばふわりと軽(かろ)し

「重ねて持てば」がいいです。二枚重ねれば、ふつう「一枚より重い」感じになりそうですが、ここは二枚であることは、気持ちの弾みを思わせてくれる。二枚であることの「喜び」があるんです。

・おもらしの度重なれば羽根のようなパンツの並ぶ午后のベランダ

「羽のような」パンツ、は、おもらしして洗濯物を増やす子、への愛おしさを感じさせます。

・よその子を抱き上げあやせば遠くから心配そうに吾子は見ており

とてもリアルです。ママをとられるんじゃ・・ないよね? 「心配そうな」吾子のいとしさ、よその子をあやしてあげる詠みびとの、優しさ。

   私には子供はおりませんが、お歌にはフェイクもあり、とのことでしたので…。
昔、とても可愛がっていた小さい子がいて、その子を見ていた時のことを思い出して、自分がおかあさんになった心算で詠んでみました。
…なんか嬉しかったです…


そうでしたか。私の胸もぎゅっとなりました。

おうたにフェイクがあって、何の問題もありません。思いが「ほんとう」であれば、何を、どう詠んでもいいと、私は考えています。そうでない考えの方々もあり・・・事実を、できるだけ事実らしく詠むべし、と・・・どちらがどうとも言えないと、今は確信持って言えます。

うたが「本物」なら、題材は問わない。詠みたいように詠みたいものを詠まれれば。

まめはなさんの今月のおうたは、どれも「本当」だと感じさせてもらいました。

「なんか嬉しかったです」・・そうですか。私も嬉しいですよ。うたをつくることが「嬉しい」とは。

こころを自由に、詠んで行きましょうね。



    温泉郷

   六月のうた

梅雨晴れ間半襟替えて虫干しす吹き抜けてゆく樟脳の香よ

半襟替えて。この季節の女の手仕事。「樟脳の香」も懐かしい。あ、この「樟脳」、私のパソコンで一回では出ませんでした。驚きです。

このまま「よ」でいいと思いますが(この香り自体に思い入れがあるとするならば)です、でもしかし、吹き抜けて行く樟脳の香、というのは、厳密にいうと、ちと引っかかります。吹き抜けるのは「風」であって。

「樟脳の香の風にまぎるる」くらいにされるテもあるかと。


花器に咲くあじさいしゅんと萎みだし元気になれと光にあてる

そうですね。桜は散り、椿は落ち、紫陽花は「しゅんと萎む」・・よく見ておられます。この「光」は、おそらく太陽の光。「陽にあててやる」とか、「陽」の文字を使われたらいいのではないか、と。

   マリーゴールドが咲いて、、

意味知らば育てぬものを我が庭に聖母マリアの黄金の花

この一首。
差し替えのお申し出の通りにさせてもらいました。うたは、ぐんと良くなりました。こういうお申し出は歓迎です、うた、良くなりました。

何か欝然とした思いをお持ちでの一首でしょうが・・なんとなく、花、かわいそうな気がしてしまい、元の思いを抱かせる張本人への、それこそ何というか・・・罪深いことですね。深読みしましたか、わたし。入内する身にマリア・ベール、の女への。宗教的偏見では申しておりません。


九条を唱えておれば平和来る勘違いにも程があるわな

ズケっと詠んでおられます。「勘違いにも程があるわな」この「わな」が、この一首では非常に効いています。

苦々しさ、バカバカしさ、世にはびこるいろんな、きれいごとの対極にある思いが。



     おてもやん

   水無月のうた

○縁側の外壁も替え雨漏りの心配もなく梅雨をむかえる

地震で傷んだ個所をリフォームされての住み替えの準備。このままでよろしいのですが、細かく言うと二つ続く「も」が、いささか気になります。わざと続けて使う場合もあるのですが、

「縁側の外壁を替え雨漏りの心配もなく梅雨を迎える」

一文字、変えてみました。実際には「外壁も」であり=あそこもここも外壁「も」であるのでしょうが、梅雨を控えてであれば、雨漏りの心配をまず失くしたい。そう考えて「を」をご提案します。

お好みです、もちろん。


○パジャマ縫うミシンの響き心地よく檜の香る新しき部屋

「檜の香る新しき部屋」で、縫われているのが「パジャマ」であるところが、暮らしのリアルを感じさせます。大地に足の着いた佳品です。そんな、コピーみたいではないですよ。

いよいよ、お引越しですか?。


     おてもやん

   水無月のうた

○紫陽花は何色かなと問ふ孫にアジサイ色と答えてしまえり

ふむふむ。納得してしまううたです。よくわかる。

「問ふ」は、ここでは「問う」にしましょうか。


○晴れた日は庭に飛び出る愛犬も濡れた芝には降りようとせず

犬さんも、濡れた芝はイヤなのかな。

     Nちゃん

   今月は初夏の、挺身隊慰安婦の嘆きです

Nちゃんさんは「自虐家」さん。一円のお金ももらっていない、紀州のなんちゃらおっちゃんの相手の「ツマ」なんぞの超・対岸にいてる、人は何と言おうとじゅんあいのおなごさんです。勝手なことしますが、今月は思う存分に、意訳的添削に挑んでしまいました。


初菜刈る
爽やかな空
でもな うち
嫉妬まみれの
貧しきこころ

真夜中に
包丁研ぎおり
二人分の
オカズ持たせて
うちだけ一人

これでもか
辛さを込めて
刻む葱
山盛りになる
極細になる


真っ直ぐに
真竹割り炊く
真夜中の
ヒガミ心は
すぱっといかず


うじうじと
嫉妬しながら
山椒摘む
どす黒く染まる
指もこころも


水茄子を切りて
指も切る
あっけらかん
青紫が
真っ赤に染まる


生温く
湧きて鮮血
広がって
うちの悋気(リンキ)が
黒く滴る


考えず
見聞きせずやと
言いながら
嫁の日々聞く
・・根性曲る


嫁さんが呆けて来てる
可哀そうだと
ぬけぬけと言う
本気でワタシに


離れられず来て
四十年
八十路と五十路
終わり思えば
嘆く刻惜し



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大変申し訳ないですが、今夜はここまでとさせていただきます。

毎晩見ていた、海の向こうの堺の灯り。高いタワーや赤い灯青い灯。

昨日はちっとも見えませんでした、今夜は少し、灯の連なりが見えています。
・・






  1. みんなのうた
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六月。水無月のうたを、どうぞ。

六月。水無月の「みんなのうた」、詠草をお寄せ下さいとお呼びかけいたします。

五七五七七の定型が基本、いささかの字足らず、字余りはそれはそれ。

お一人何度でも、幾首でもお待ちしております。HNですし、うたを詠むためのみのお名前でもけっこうですので、裏コメントでなく、表のコメント欄へお願いします。

ご一緒に、うたの世界でたのしみましょう!。

今夜から17日の日曜日の夜まで、さ、さ、さ、れっつ・うた詠み。(笑)。






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プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

    ・・・・・・・・・・

プロフィール

KUONの久遠

Author:KUONの久遠
     ・・・・・・・・・・・・・・

四十年以上住み慣れた奈良の地を離れ、海の近くへ越してまいりました。

海の見ゆる高層の部屋に耳遠き
夫(つま)とふたりの暮らし始むる

明確に、残生を意識します。余分なあれこれはもう要りません。
シャネルの赤いルージュは変わらず。生意気なままの私でいたい、いようと願っております。

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